Joe Skipper/Reuters
- イーロン・マスクは3月23日(現地時間)、スペースXのFacebookページは見たことがないし、削除するつもりとツイートした。
- ケンブリッジ・アナリティカに関するスキャンダルを受け、フェイスブックに対する態度を表明した。
テスラとスペースXのFacebookページは消えた。両社のCEOイーロン・マスクがスペースXのFacebookページは見たことがないし、削除するつもりとツイートしたわずか数分後に。
発端はマスクが、WhatsAppの共同創業者ブライアン・アクトン(Brian Acton)の「It is time. #deletefacebook.」というツイートにリプライしたこと。WhatsAppは2014年、フェイスブックに190億ドル(約2兆円)で買収され、アクトンはビリオネアになった。
23日朝、マスクはアクトンのツイートに「フェイスブックが何だって?」とリプライ。
「(#deletefacebookに賛同するなら)スペースXのFacebookページを削除するべき」とフォローワーの1人が割って入った。
「スペースXのFacebookページがあったことを知らなかった。削除する」とマスク。
その後のツイートで、マスクはスペースXのFacebookページは「もうすぐなくなる」、そして「文字通り、今まで一度も見たことがなかった」と繰り返した。またマスクはフェイスブックの影響はインスタグラムにもおよび始めたと語った。
このツイートから30分も経たないうちに、スペースX、そしてテスラの公式Facebookページは消えた。
マスクのフェイスブックに対するネガティブな感情は、打ち上げ失敗でフェイスブックの人工衛星を破壊したことでザッカーバーグがスペースXを批判した2016年の出来事に関係しているかもしれない。
マスクは実際、23日のその後のツイートでこの件に触れ、事故の責任は取っているとした。
マスクは、渦中のケンブリッジ・アナリティカにまつわるフェイスブックのスキャンダルに精力的に発言している著名起業家の1人。イギリス企業ケンブリッジ・アナリティカは2016年のアメリカ大統領選挙でトランプ陣営と密接な関係を持っていた。同社は5000万人のフェイスブックユーザーのデータを不正に入手した。
スキャンダルを受け、フェイスブックCEOマーク・ザッカーバーグは正式に謝罪し、ユーザー情報を守るための新たな取り組みを発表した。
スペースXのFacebookページは削除前、260万の「Like」を獲得していた。同社はまだインスタグラムの運営は続けている。
(敬称略)
[原文:Elon Musk deletes SpaceX and Tesla pages from Facebook as he feuds with Mark Zuckerberg]
(翻訳、編集:増田隆幸)