どっちが人気? ナイキとアンダーアーマーの店舗を直撃、その理由を探ってみた

アンダーアーマー

ニューヨーク・シティにあるアンダーアーマーの旗艦店。

Business Insider/Jessica Tyler

  • アンダーアーマーの苦戦が続いている。
  • 同ブランドは、よりファッショナブルになろうとしているが、その取り組みの多くは失敗に終わっている。
  • 一方のナイキは、アンダーアーマーにはない、ブランド力がある。
  • ニューヨーク・シティにあるアンダーアーマーとナイキの旗艦店を訪れたところ、ナイキのスタイルの方が人気を集めている理由が分かった。

アンダーアーマーの苦戦が続いている。

ウェルズ・ファーゴが若い男性消費者を対象に行った2017年の調査によると、アンダーアーマーを好ましいと回答したのは27%にとどまった。一方、ナイキを好ましいと回答したのは81%だった。アンダーアーマーの2017年のシューズの売り上げは低迷しており、バスケットボールの大スター、ケビン・デュラント(Kevin Durant)選手もインタビューで「悪いけれど、アンダーアーマーを身に付けてプレーしたい人間などいない。優秀な子どもたちも同じだ。みんなナイキだ」と言って、アンダーアーマーをけなした。デュラント選手は現在、ナイキと契約している

アスレジャーが席巻するアパレル市場で、アンダーアーマーはよりスタイリッシュなデザインを送り出そうとしている。一方で、ナイキはプレミアムなアイテムを提供することでファンを獲得している。

売り上げの伸び悩みや過剰在庫といった問題いくつかあるが、ナイキは2017年に最も売れたシューズのトップ10に7つのモデルがランクインした。

Business Insiderがニューヨーク・シティにあるアンダーアーマーとナイキの旗艦店を訪れたところ、どちらのブランドが今のトレンドをより把握しているかは明らかだった。


まず訪れたのは、アンダーアーマーの店舗だ。

アンダーアーマーの店舗外観

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第一印象は悪くない。インダストリアルな雰囲気で、入口の近くにある大きなスクリーンには、アンダーアーマーを勧めるアスリートたちが映し出されていた。火曜日の日中だったせいか、ほとんど客はいなかった。

店内

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だが、店の中を進むにつれ、がっかりし始めた。最も目についたのは、品揃えの悪さだ。スタイルは多いが、色の展開が少な過ぎる。大半の商品は、50ドル~200ドルといったところ。

陳列棚

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店内を歩いているうちに、どこに何があるのか分からなくなってきた。売り場の案内がないのも混乱に拍車をかけている。恐らくゴルフやバスケットボールといった競技ごとにまとめようとしたのだろう。だが、よく分からない。

シンプルな売り場

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下の階の女性向けの売り場は、男性向けの売り場とほぼ同じ広さだ。それぞれの階にレジと試着室がある。

女性向けの売り場

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男性向けの売り場同様、特におもしろいものはない。似たようなものばかりだ。よりファッショナブルにというブランドの取り組みはうまくいっていないようだ。

マネキン

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アンダーアーマーは、ホバーフォームという新たなソールを使ったシューズで業績の回復を狙っている。ホバーは店内のいたるところでプロモーションされていた。

シューズ

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Source: Business Insider

そこにも。

ホバー

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ここにも。スニーカーはMap My Runのアプリにつなげることができる。だが、スタイルも色も展開は限定的だ。

女性向けのスニーカー売り場

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ここには3つのタイプがディスプレイされているが、ほとんど見分けがつかない。

スニーカー売り場

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帽子や靴下、リュックサックといったアクセサリーは選択肢が少ない。

キャップ、靴下、バックパック

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個人的には、バスケットボール関連の売り場の小ささに驚いた。地元チームのシャツも数枚しかない。

バスケットボール関連の売り場

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シューズの試し履きや、携帯電話の充電ができるよう、店内には大きな革製の椅子が用意されている。だが、この店でゆっくり過ごしたいとは思えなかった。

革製の椅子

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次はナイキだ。アンダーアーマーから1ブロックしか離れていない。だが、店の様子は全く違う。

ナイキ外観

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まず明るい。そして広々としている。それぞれの売り場へは、床に引かれた白線が案内してくれる。

床に引かれた白線

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なぜか枕を敷き詰めたベッドの上を自動で「ランニング」する機械の姿も。

「ランニング」マシーン

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店は5つの階に分かれていて、それぞれにスタイルや雰囲気が違う。売り場は分かりやすく、レジと試着室は至るところにある。1階はシンプルだ。

白を基調としたシンプルな売り場

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だが、「アスリート・テスティング」と名付けられたコーナーは目を引く。ここでは、枕で囲まれたルームランナーで実際に走って、ナイキのシューズを試すことができる。順番待ちの列もできていた。

アスリート・テスティング

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走りたくなってきた?

ルームランナー

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アンダーアーマーに比べ、品揃えは豊富だ。インダストリアルな雰囲気はない。この色味の明るいディスプレイは2階だ。アイテムもアンダーアーマーより現代的だ。

2階の売り場

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3階はまた雰囲気が違う。

3階の売り場

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この写真は、2階のシューズ売り場の一部を撮影したもの。5つの階それぞれでスニーカーが壁にディスプレイされている。その形や色は全て異なる。

2階の靴売り場

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色、パターン、素材……どんなスニーカーでも見つかりそうだ。

薄いピンクのスニーカー

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服も靴も、価格帯はアンダーアーマーとほぼ同じで、大半が50ドル~200ドルだ。

モノクロのジャケット

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そして、火曜日の日中にもかかわらず、店内は混み合っていた。

買い物客

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5階にあるバスケットボールのミニコートは興味深い。ジョーダン・ブランドのアパレルやシューズは全てこのフロアに集められていて、購入前のシューズをコートで試すことができる。

バスケットボールのミニコート

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全体的に、ナイキの方がアンダーアーマーよりも現代的なスタイルだ。価格の面で差はない。

売り場

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両方の店を訪ねた結果、ナイキの方が品揃えが豊富で、服も靴もよりファッショナブルであるように感じた。アンダーアーマーに比べ、店の雰囲気も良く、客足も多かった。

スニーカー売り場

Business Insider/Jessica Tyler

[原文:We went to Nike and Under Armour to see which was a better store — and the winner was clear (NKE, UA)]

(翻訳、編集:山口佳美)

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