250万ドルを調達した“倉庫版Airbnb”、ブレイクするか?

250万ドルを調達した“倉庫版Airbnb”、ブレイクするか?

Neighbor

家賃を節約するために、今より小さな部屋やシェアハウスに引っ越しする場合、入りきらない荷物を保管する場所を探す必要があるだろう。つまり、郊外にある倉庫に月100ドルを費やすことになるかもしれない。1カ月や2カ月といった短期間の場合は、もっと高くなるかもしれない。

創業して1年、250万ドル(約2億7000万円)の資金調達を発表したばかりのNeighborは、ピア・ツー・ピア(個人間)の倉庫サービスを提供し、業界を革新しようとしている。同社CEOは貸り手とってより良い選択肢となり、未使用スペースの有効活用にはAirbnbより良い方法だと語った。

仕組みを見てみよう。

ソルトレークシティに本社を置く同社は、自らを「倉庫版Airbnb」と呼ぶ。

ソルトレークシティに本社を置く同社は、自らを「倉庫版Airbnb」と呼ぶ。

Neighbor Website

Neighborは、空きスペースを持つ人と、荷物の保管場所を探す人々をつなぐ。

ホスト(貸し手)は、ウェブサイトに空きスペースの詳細や画像を掲載。借り手は、スペースの広さや場所で選択できる。空きスペースは、例えば、近所の家の空き室など。

ピアツーピアのストレージ・プラットフォームは多くの問題を解決する。

ピアツーピアのストレージ・プラットフォームは多くの問題を解決する。

Neighbor

Neighborは、アクセスのしやすさに加えて、時間とサイズの柔軟性、そして安全性を提供する。

利用期間に制限はない。そして3つの箱を保管できる小さなクローゼットから3台のバスを保管できる大きな駐車場まで、様々なサイズがある。

誰かの家に物を保管することは、倉庫を借りた場合に不安になる盗難リスクも取り除いてくれる。Neighborは、FacebookのAll Mutual Friends API(Tinderでも使われている)を使用。そのため、借り手は共通の友人を持つホスト(貸し手)を検索することができる。

共同創業兼CEOのジョセフ・ウッドベリー(Joseph Woodbury)氏は、Neighborはホスト(貸し手)にとって、Airbnbよりも優れた選択肢だと語った。ホストは最低限の管理で、様々なスペースを貸し出すことができるからだ。

使っていないベッドルームは「おもてなし」ではなく、倉庫として貸し出された。

使っていないベッドルームは「おもてなし」ではなく、倉庫として貸し出された。

Neighbor

「Airbnbは『不労所得』になると言われているが、実際には少しだが仕事が必要。宿泊用のスペースを作り、ユーザーを泊め、帰ったら掃除して、また別のユーザーを見つけなければならない」

Neighborなら、あなたはただ座っているだけ。一旦、荷物が運び込まれたら、毎月、口座に利用料が入ってくる。「基本的に何もしない」とウッドベリー氏は語った。

ホストと借り手が密接に関わる必要はない。

ホストと借り手が密接に関わる必要はない。

Neighbor Website

Neighborには、賃貸期間中に借り手とホストが使用するメッセージジング機能がある。ホストはあらかじめ荷物へのアクセス条件を選ぶことができ、24時間365日、平日の日中のみ、24時間前までの予約のみのいずれかを選択できる。

「荷物の出し入れは、6カ月に1度がほとんどなので、『24時間前までの予約のみ』が効果的に活用されている」

支払いはNeighborのウェブサイトを通じて行われる。価格は、月額18ドル、26平方フィート(約1900円、約2.4平方メートル)から300ドル、576平方フィート(約3万2000円、約54平方メートル)の範囲で設定できる。

支払いはNeighborのウェブサイトを通じて行われる。

Neighbor

Neighborのアルゴリズムは、広さ、場所の安全性、各種設備(煙探知機、防犯カメラ、ロック付きドアなど)に基づいて賃料を設定し、ホストに提示する。ホストは、提示された金額内、あるいはそれ以外の金額を設定できる。

Neighborは万一の際、ホストと借り手の双方の損害を補償する。

Neighborは万一の際、ホストと借り手の双方の損害を補償する。

Neighbor

ホストは自身の過失による損害の責任を負う。だが、洪水や火災による延焼など、ホストの過失以外による損害はNeighborが責任を負う。

「ホストがこのサービスを安全だと思えるようにしたい。多くの責任がのしかかるわけではない」とウッドベリー。

契約の際には、借り手は荷物の中身を明らかにする必要はあるが、商品名といった詳細を明かす必要はない。保険は、最高1万ドル(約106万円)までの損害をカバーする。

調達した250万ドルは事業拡大に投入。サービスをアメリカ国内に拡大する予定。

調達した250万ドルは事業拡大に投入。サービスをアメリカ国内に拡大する予定。

ソルトレイクシティ付近には、すでに約300カ所ある。

Screenshot

これまでのところ、ユタ州以外での事業展開は完全に手付かずだった。同社はウェブサイトとアプリのベータ版にリソースを投入してきた(現在、アプリはホスト向け機能のみ。だがウッドベリー氏は今年後半には借り手向け機能を組み込む予定と語った)。

同社にとっては重要なステップとなる。Neighborを利用する最大のメリットはロケーションの近さ。今の段階ではニューヨークと検索すると、表示される場所は2つしかなく、しかも両方ともニュージャージー州にある。サンフランシスコには、まだ1件もない。

[原文:This startup just raised $2.5 million to be the 'Airbnb for storage' — here's how it works

(翻訳:Setsuko Frey、編集:増田隆幸)

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