アマゾンとトランプ大統領の「戦い」は長期戦に? 大統領の選対責任者が示唆

ブラッド・パースケール氏

ブラッド・パースケール氏。

Drew Angerer/Getty Images

  • トランプ大統領が選対責任者に起用したブラッド・パースケール(Brad Parscale)氏は、大統領はアマゾンとの戦いを今後さらにエスカレートさせる可能性があるとの考えを示した。
  • パースケール氏のツイートは、アマゾンに対するトランプ大統領の長きにわたる批判的な姿勢に注目が集まる中、出てきたものだ。

2020年の大統領選で再選を目指すアメリカのトランプ大統領は、その選対責任者にブラッド・パースケール氏を起用した。そのパースケール氏が29日(現地時間)、大統領はアマゾンとの戦いを今後さらにエスカレートさせる可能性があるとの考えを示した。再選に向けた選挙キャンペーンのテーマになる可能性もあるという。「アマゾンはアメリカ人の個人情報をフェイスブックの10倍は持っているであろうことを忘れてはならない」パースケール氏は29日、ツイッターでAxiosの「Trump hates Amazon, not Facebook(トランプが嫌いなのはアマゾンであり、フェイスブックではない)」と題した記事をリンクし、つぶやいた

「こうした全てのデータに加え、政治的な新聞『ワシントン・ポスト』も所有している。ふーむ……」同氏はツイートした。

Axiosが28日に、トランプ大統領はアマゾンに「執着」していて、同社の税制上のステータスを変更したり、独占禁止法を適用するなど、同社を狙い撃ちするための法的手段を検討していると報じたことから、アメリカではアマゾンに対するトランプ大統領の批判的な姿勢が再び注目を集めている。一方で、Axiosの報道によると、メディアをここ数週間にぎわせているフェイスブック及びケンブリッジ・アナリティカのデータ疑惑を、トランプ大統領はほとんど気にしていないようだ。

するとトランプ大統領も29日、アマゾンについてツイートした。

「選挙のずっと前から、わたしはアマゾンに対する懸念を示してきた」大統領はつぶやいた。「他の企業と違い、彼らは州政府や自治体にほとんど、もしくは全く税金を納めていない。我々の郵便システムをデリバリーボーイのように使い(これがアメリカに巨大な損失をもたらしている)、数千もの小売業者を倒産に追い込んでいる! 」

トランプ大統領の反アマゾン運動は今や1年以上続いている

トランプ大統領

トランプ大統領。

Getty Images/Pool

ただ、こうした大統領による逆風に直面しつつも、アマゾンに対するアメリカ人のイメージは悪くない。左派の「Public Policy Polling」が行った2017年8月の調査では、トランプ大統領に投票した支持者のうち、53%がアマゾンを好意的に見ていることが分かった。否定的に見ていたのは20%、どちらとも言えないと答えたのは27%だった。

トランプ大統領に投票したか否かにかかわらず尋ねたところ、全回答者の60%がアマゾンを好意的に、13%が否定的に見ており、どちらとも言えないと回答したのは26%だった。

2017年、Business Insiderがトランプ政権のアマゾンやその他の巨大テック企業に対する考え方を尋ねた際、ホワイトハウスの高官は、IT業界は「アメリカ経済における最も貴重な宝の1つ」だと述べた。「とはいえ、誰にでも平等な法の支配の安定は、経済的な繁栄を構成する重要な要素だ」

政府高官は言う。「違法行為は取り締まるべきだ」

[原文:Trump's 2020 campaign manager hinted at a long battle with Amazon]

(翻訳、編集:山口佳美)

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