メルセデス・ベンツのEQC SUV。2019年登場予定。
Daimler
- EVの導入は小型車から進んでいる。
- だが様々なEV SUVの登場が、EVをメインストリームへと押し上げるだろう。
- ここ数年のうちに、既存の自動車メーカーと新興メーカーの双方が、テスラのモデルXのライバルとなる様々なEV SUVの発売を計画している。
EVが自動車業界の“未来”なら、SUVは“現在”だ。SUVは世界の自動車マーケットにおいてますます大きなシェアを獲得し、省エネと温室効果ガス削減に取り組む人たちの間に懸念が広がっている。
だがSUV人気は、ガソリン車からEVへの移行が一気に進む可能性を示している。EVの導入は小型車から進んでいるが、様々なEV SUVの登場が、EVをメインストリームへと押し上げるだろう。
ここ数年のうちに、既存の自動車メーカーと新興メーカーの双方が、テスラのモデルXのライバルとなる様々なEV SUVの発表を計画している。
数年以内に登場するEV SUVを見てみよう。
ジャガー I-PACE:2018年後半に登場予定。
Jaguar
I-PACEのライバルはテスラ モデルX、最高出力400馬力、0-100km/h 4.8秒。
Jaguar
テスラ モデルY:詳細不明。だがイーロン・マスク氏は今年、詳細を発表すると噂されている。
Tesla
マスク氏は以前、モデルYは2020年末までに登場予定と語った。だがモデル3の生産問題は未解決、またEVトラック セミの生産もあり、これは難易度の高いスケジュールだろう。
Tesla
アウディ e-tronクアトロ:2018年後半、ヨーロッパで登場予定。アメリカは2019年。
Audi
同社によると、e-tronクワトロの航続距離は300マイル以上、モデルXの295マイルを超える。だがEPA(アメリカ環境保護局)は280マイルに近い数字と見ている。
Audi
フォルクスワーゲン:ID CrozzコンセプトをベースにしたEV SUVの生産を2020年に開始する予定。
Volkswagen
ID Crozzは最高出力302馬力、航続距離は300マイル。同社の自動運転機能ID Pilotを搭載。
Volkswagen
メルセデス・ベンツ:EVブランド「EQ」を発表。EQC SUVは2019年に登場予定。
Daimler
EQC SUVはモーター2個を搭載。0-100km/hは5秒以下。
Daimler
BMW:EV X3を2020年に生産開始。
BMW
EV X3の詳細は不明。だが2018年、同社はガソリンエンジンの新型X3を発表、タッチ・スクリーンやジェスチャー・コントロール機能を搭載。
BMW
ファラデー・フューチャー:生産体制の構築に苦戦しているが、同社はFF91を2018年末までに登場させるとしている。
AP Photo/Jae C. Hong
同社によると、FF91は極めてパワフルかつ速い。最高出力1050馬力、0-60mphは2.39秒。
Faraday Future
バイトン:中国のスタートアップ、バイトンのEV SUVは2019年に登場予定。
Byton
バイトンは自動運転のスタートアップ、Auroraと提携している。
Byton
ヒュンダイ:同社SUV コナのEVバージョンをまずヨーロッパと韓国で発売予定。アメリカでの発売は不明。
Hyundai
EV コナの航続距離は250マイル。
Hyundai
SFモーターズ:スタートアップのSFモーターズはニューヨーク・モーターショーでEV SUVを発表。
SF Motors
SF5は2019年に生産開始予定。同社によると、最大4個のモーターを搭載、最高出力1000馬力。
SF Motors
[原文:The 10 hottest electric SUVs you'll see on the road in the next few years]
(翻訳、編集:増田隆幸)