住宅価格が高騰するカリフォルニアで発見! ミレニアルが移り住む「New Haven」とは

シュヴェツ夫妻

ミレニアル世代のサム・シュヴェツさんとシドニー・シュヴェツさん夫妻は2017年、自宅を購入した。

Courtesy of Sam Shwetz

  • アメリカでは今日、住宅購入者の36%をミレニアル世代が占めている。
  • カリフォルニア州オンタリオにできた「New Haven」と呼ばれる新たなコミュニティーでは、住宅所有者の50%以上がミレニアル世代だ。
  • 「New Haven」では、この地域としては比較的手頃な20万~50万ドル(約2100万~5300万円)で住宅を購入することができる。

カリフォルニア州は「手頃さ」とは無縁の地だ。特に、住宅に関しては。

サンフランシスコ、ロサンゼルス、サンディエゴを含むカリフォルニア州の5つの都市部で、平均的な住宅を購入するためのローンを組むには、年収10万ドル(約1100万円)以上が必要だ

今日、少なくともカリフォルニア州の都市部で家を買うには、一般的な年収があっても足りないのだ。

全米リアルター協会の直近のトレンド・レポートによると、アメリカでは1981~1996年に生まれたミレニアル世代住宅購入者の36%を占めている。彼らの年収の中央値は8万8200ドル(約940万円)だ。

結果として、家を持ちたいミレニアル世代は郊外へと流出している

「以前から家を持ちたいと思っていたんだ。自分の優先順位の中でもそれが上にあってね」自宅を購入した25歳のサム・シュヴェツさんはBusiness Insiderに語った。

カリフォルニア州コスタメサで家を借りていたサムさんとその妻シドニーさんが住宅の購入を真剣に考え始めたのは、2016年にサムさんが陸軍を辞めた後のことだ。住宅価格の中央値が71万4500ドル(約7600万円)前後のオレンジ郡で家を買うのは、彼らには現実的でなかった。

そこで若い2人は、南カリフォルニアのインランド・エンパイアで探すことにした。リバーサイドやサンバーナーディーノ、オンタリオなどを含む、砂漠と山の広がる地域だ。不動産分析会社RCLCOのデータによると、この地域はアメリカで最もミレニアル世代が多く移り住んでいる、成長著しい大都市圏だ

そしてロサンゼルスの東約35マイル(約56キロメートル)に位置するオンタリオの「New Haven」と呼ばれるコミュニティーが彼らの目に止まった。大牧場オンタリオ・ランチの一部で、8200エーカー(約33平方キロメートル)の開発中のコミュニティーだ。

「牧場や牛の間を通ってこなきゃいけなくて……『本当にまだカリフォルニア? 』って感じだったよ」シュヴェツさんは語った。

リゾート風のプール

「New Haven」のレクリエーション・センター。リゾート風のプールがある。

Courtesy of Brookfield Residential

都市部からは離れているが、問題ない。公園やプール、レクリエーション・センター、新しい店や学校が建設され、南カリフォルニアではインターネットのスピードも速い。New Havenは月額60ドル(約6400円)で下り1000Mbps(約6秒で映画が1本ダウンロード可能)と、ネット環境が充実している。ストリーミングやゲームには持って来いだと、シュヴェツさんは言う。

New Havenを開発したBrookfield Residentialによると、2017年にNew Havenで住宅を購入した人のうち53%がミレニアル世代だという。同社は南カリフォルニアやアメリカの国内各地で似たような開発事業を手がけている。

「(新築住宅の)価格帯は素晴らしかった」シュヴェツさんは言う。New Havenのタウンハウス(マンションのような集合住宅)、分譲マンション、戸建て住宅の価格は20万ドル後半から50万ドルで、若い2人にとっては見逃せないチャンスだった。

夫婦はこの地域で新たな仕事も見つけて(サムさんは資産管理の仕事を、シドニーさんは地元の大学のイベント・アシスタントの仕事を手に入れた)、2017年10月、New Havenで1900平方フィート(約580平方メートル)の家を44万5000ドル(約4700万円)で購入した。

頭金として20%を払い、シュヴェツさん夫妻の毎月の返済額は、以前コスタメサで借りていた800フィート(約240平方メートル)の賃貸アパートの家賃と100ドルちょっとしか変わらないという。

「ビーチに行くにも、1時間とかからないんだ」シュヴェツさんは語った。週末にはこれまで通りオレンジ郡の教会へ行き、友人たちに会うという。

戸建て住宅

Waverly近郊の戸建て住宅の価格は、40万ドル半ばから。

Courtesy of Brookfield Residential

カリフォルニア州では、New Havenを含め新たに作られたコミュニティーの住宅所有者に対し、「Mello-Roos」と呼ばれる特別税が課される。また、New Havenでは住宅所有者組合費として毎月117ドル(約1万2400円)が徴収されるが、シュヴェツさんはその価値はあると言う。4万7000世帯、約16万2000人の住民が暮らすコミュニティーを目指し、必要な学校や小売店、ビジネスの場を含め大牧場オンタリオ・ランチが完全に開発されるには、少なくともあと10年はかかるだろう。シュヴェツさん夫妻はその中でも先駆け的な存在だ。

「トレードオフです。アメニティーの数はまだ多くないけれど、その計画はあるんです」シュヴェツさんは言う。「わたしの中では、だからこそ住宅価格が安いのであって、こうした施設が整うにつれ、住宅の価値も上がるでしょう」

「まさに掘り出し物だと思います」シュヴェツさんは話している。

[原文:Millennials love this new housing community in a forgotten stretch of California thanks to its ultra-fast internet and dirt cheap home prices]

(翻訳、編集:山口佳美)

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