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査定面談や昇給交渉に臨む際、希望を強く主張するには、その後ろ盾として過去の実績を目に見える形で示す必要があります。
今年も3カ月目に入ったので、そろそろ一度、これまでの成果を振り返ってみてはいかがでしょうか。時間を取って振り返ると、忘れていることってけっこうあるものですよ。
その場でメモする
Googleドキュメントやアプリ、日記帳などを使って、仕事で収めた大きな「成功」や、日常的にこなしている自分の給与グレードを越えるタスクをメモしておきましょう。
上司に微笑まれたすべてのことをいちいち記録する必要はありませんが、職場全員に向けたメールの中であなたの名前が特に取り上げられたときや、大きなプロジェクトで同僚を助けてあげたときなどには、記録を残しておくとあとで便利です。
私はさまざまなプロジェクトやタスクにOneNoteを使っています。1つ重要なことは、すべてに日付を付けること。そして、それがメールやメッセージの場合、識別可能な状態にしておくことです。もしくは、1日1行日記を付けるのもオススメです。
もう少し深く振り返りたいときの方法がIdealist Careersに紹介されていました。自分の成果を、次のように分解して考えるのです。
- 解決の必要があった課題を思い浮かべる
- それを解決するうえで障害になったものは何か
- 自分が課題解決のためにとったステップを1つ1つ書き出す
- それらの行動の結果、何が起きたか
TopResume.comでは、ほかにも次のような項目を書き出すことを勧めています。
- 同僚との困難な状況を切り抜けた方法
- タスクやプロジェクトを納期通りに終わらせた方法:小さなものでも、すべてのプロジェクトとタスクを記録する
- 達成のプレッシャー:プレッシャーにさらされながらも目標達成できたときはそれも記録する
- 期待を越えた:期待を越えて活躍できたときは、その内容とその理由を記録する
これらを残しておいたからといって、査定面談ですべてを使うことはないでしょう。むしろ、ほとんど使わないかもしれません。それでも、自身の成長の記録を残しておくことには意味があります。
スクリーンショットを撮る
メールまたはSlackの会話で上司に褒められたら、スクリーンショットを撮りましょう。そして、1枚コピーしてそこにメモを書き込みます。
カレンダーに記録する
会議のスケジュールやプロジェクトの納期をカレンダーで管理しているなら、それを振り返ることで記憶がよみがえります。雇用ガイドサイトLiveCareerによると、カレンダー内に成果をメモしていくのも便利です。また、リマインダー機能を利用して、小規模な振り返りを定期的に1人で行うようにしましょう。
成果ボックスを作る
「人生の監査」を提唱したXimena Vengoecheaさんが勧める方法です。ビジネス系メディアFast Companyの彼女の寄稿によると成果ボックスとは、その名の通り、成果を書き記して、それらをすべて何らかの容器にしまっておくこと。そうすることで、いつでも振り返ることができます。電子情報でないことがポイントで、成果を目に見える形で可視化する物理的なリマインダーになるのです。
スプレッドシートを作る
ジャーナルアプリや成果ボックスがお好みでなければ、すべてをスプレッドシートに記録するのはいかがでしょう。並べ替えやカスタマイズがかんたんにできます。その他、LIvecareerのこちらの記事も参考にしてください。成果を記録する方法がたくさん紹介されています。
就活中の気持ちになる
就職面接に臨むとき、きっと誰しも最高の自分を見せようとするはず。
丁寧に履歴書を書き、売り文句を考え、想定される質問への答えを練習して。それと同じことを今しましょう。出世したいなら、1つ上のポジションを新しい就職先だと思ってください。
雇用主の興味をひくにはどうしたらいいでしょう? この人をぜひ雇いたいと思ってもらうには? このポジションには自分しかいないことを証明するには? これらの質問に答えることで、現在の上司に何を示せばいいかがわかります。
指標を積極的に探す
就職面接では、面接官はあなたの履歴書を見ながら、それまでの役職名だけでなく、実績を示す指標を探します。ですから、たとえばウェブメディアで働いているなら、自分で書いたものでアクセスが多かった記事の一覧を書いておくと注目されます。業界で話題になった白書を手掛けたなら、その写しを用意しておきましょう。これまであなたが熱心に取り組んできた成果を見せるのです。
面談に臨む
これらの方法は、必ずしも毎日や毎週やる必要はありません。でも、やればやるほど慣れてきて、自分の仕事全般に満足できるようになるでしょう。
Vengoecheaさんが指摘するように、成果を書き出して見直すことで、さらにいい仕事をしたいというモチベーションにつながるのです。
上司との面談当日、書き溜めたメモや1日1行日誌、カレンダーなどをすべて持ち込む必要はありません。それらを振り返り、1つか2つ、あなたの成果を示す最高の指標を持参してください。面談が終わったら、フォローアップメールにも成果を記しておくといいかもしれません必要に応じて、日付と裏付けとなる証拠も添付しましょう。
あとは、天命を待つのみです。
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Source: OneNote, Amazon US, Idealist Careers, TopResume.com, LiveCareer, Medium, Fast Company
Alicia Adamczyk - Lifehacker US[原文]
(訳:堀込泰三)
ライフハッカー[日本版]より転載 (2018年3月29日公開の記事)