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サッカー、ラグビー、アメフト……世界各地に人気スポーツの試合会場となる巨大なスタジアムがある。
Business Insiderでは、2018年3月現在の収容人数の多さに基づき、ランキングを作成した。
試合の日ともなれば、こうしたスタジアムは小さな町といってもいいくらいに多くの人であふれかえる。
世界で最も大きなスタジアムを紹介しよう。
29位タイ トゥイッケナム —— イギリス、ロンドン
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収容人数:8万2000
ホームチーム:ラグビーイングランド代表
1907年前後に設立されたトゥイッケナムは、イギリスで2番目、ヨーロッパで4番目に大きなスタジアムだ。1991年、1999年、2015年にラグビーのワールドカップの開催地となった。大物アーティストのライブ会場として使われることも。
29位タイ フェデックスフィールド —— アメリカ、メリーランド州ランドバー
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収容人数:8万2000
ホームチーム:ワシントン・レッドスキンズ(NFL)
NFLのワシントン・レッドスキンズがフェデックスフィールドでホームゲームを戦うようになったのは、1997年以降のこと。ローリング・ストーンズやU2、テイラー・スウィフトのライブ会場になったことも。
28位 クローク・パーク —— アイルランド、ダブリン
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収容人数:8万2300
テナント:ゲーリック体育協会(GAA)
クローク・パークはゲーリックフットボールやハーリングといったアイルランドの伝統的なスポーツの拠点として知られる。
27位 メットライフ・スタジアム —— アメリカ、ニュージャージー州イーストラザフォード
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収容人数:8万2500
ホーム・チーム:ニューヨーク・ジャイアンツ、ニューヨーク・ジェッツ(ともにNFL)
ニューヨーク・シティに拠点を置く保険会社メットライフは、このスタジアムが16億ドルをかけて建設された直後、2011年にネーミングライツ(命名権)を買った。スーパーボウルやレッスルマニアの会場となったほか、ブルース・スプリングスティーンやビヨンセとジェイZ、ガンズ・アンド・ローゼズといった人気アーティストのライブ会場としても使用されている。
26位 ANZスタジアム —— オーストラリア、シドニー
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収容人数:8万3500
ホームチーム:ニューサウスウェールズ・ブルース(ラグビー)
2000年に開催された夏季オリンピックのために建設された。オーストラリア・スタジアムと呼ばれることもあるこのスタジアムは、ラグビーやサッカー、クリケット、モータースポーツといったさまざまなスポーツ・イベントの会場となっている。
25位 ソルトレイク・スタジアム —— インド、コルカタ
Associated Press
収容人数:8万5000
ホームチーム:サッカーインド代表
インドで最も座席数が多いソルトレイク・スタジアムは、2017年のFIFA U-17ワールドカップといったユースの主要なサッカー大会の会場になったことも。
24位 メモリアル・スタジアム —— アメリカ、ネブラスカ州リンカーン
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収容人数:8万5458
ホームチーム:ネブラスカ・コーンハスカーズ(大学アメリカン・フットボール)
このスタジアムで開催されるイベントのチケットはすぐに売り切れてしまうことで有名だ。
23位 ボルグ・エル・アラブ・スタジアム —— エジプト、アレクサンドリア
Associated Press
収容人数:8万6000
ホームチーム:サッカーエジプト代表
2010年のFIFAワールドカップの開催誘致のために建設されたスタジアム(最終的に開催地は南アフリカになった)。建設には、エジプト軍が携わった。
22位 オクラホマ・メモリアル・スタジアム —— アメリカ、オクラホマ州ノーマン
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収容人数:8万6112
ホームチーム:オクラホマ・スーナーズ(大学アメリカン・フットボール)
1923年に29万3000ドルをかけて作られたオクラホマ・メモリアル・スタジアムは、1億2500万ドルをかけ、幾たびもの改築・拡大を続けてきた。
21位 エスタディオ・アステカ —— メキシコ、メキシコ・シティー
Reuters
収容人数:8万7000
ホームチーム:サッカーメキシコ代表、クラブ・アメリカ(サッカー)
メキシコ最大のスタジアムであるエスタディオ・アステカは1970年、1986年とFIFAワールドカップの決勝戦の会場となった。1968年の夏季オリンピックの会場の1つとなった他、ポール・マッカートニーやU2といったアーティストのライブ会場、大規模な宗教イベントや葬儀会場としても使われている。
20位 ブキット・ジャリル国立競技場 —— マレーシア、クアラルンプール
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収容人数:8万7411
ホームチーム:サッカーマレーシア代表
東南アジア最大のスタジアムで、東南アジア競技大会といったさまざまなスポーツ・イベントの会場となっている。
19位 ジョーダン・ハーレ・スタジアム —— アメリカ、アラバマ州オーバーン
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収容人数:8万7451
ホームチーム:オーバーン・タイガース(大学アメリカン・フットボール)
このスタジアムの名前は、オーバーン大学の2人の偉大なスポーツ関係者 —— ヘッドコーチとして最多勝を上げたラルフ・ジョーダン(Ralph "Shug" Jordan)氏と元選手クリフ・ハーレ(Cliff Hare)氏に由来している。
18位 ベン・ヒル・グリフィン・スタジアム —— アメリカ、フロリダ州ゲインズビル
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収容人数:8万8548
ホームチーム:フロリダ・ゲーターズ (大学アメリカン・フットボール)
ゲーターズ(ワニ)のホームであることから、「スワンプ(沼地)」のニックネームで知られるこのスタジアムは、浅いくぼ地に建てられている。スタンドの傾斜が急なため、観客は試合をより間近に感じられる。ファンの声援が届きやすく、その雰囲気は相手チームを圧倒する。
17位 ウェンブリー・スタジアム —— イギリス、ロンドン
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収容人数:9万
ホームチーム:サッカーイングランド代表
屋根の重さの約75%を支える大きなアーチが印象的なこのスタジアムは、サッカーイングランド代表のホームだ。ボクシングの世界タイトル・マッチやNFLのロンドンゲームといった主要なスポーツ・イベントの他、フー・ファイターズ、オアシス、テイク・ザットといったアーティストのコンサート会場としても使われている。
16位 ローズボウル —— アメリカ、カリフォルニア州パサデナ
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収容人数:9万888
ホームチーム:UCLAブルーインズ(大学アメリカン・フットボール)
ローズボウルは大学のアメフト・スタジアムというだけでなく、1984年にはオリンピックのサッカーの決勝戦、1994年にはFIFAワールドカップの決勝戦が行われた他、スーパーボウルの試合会場として使われたことがある。
15位 コットン・ボウル・スタジアム —— アメリカ、テキサス州ダラス
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収容人数:9万2100
テナント:ダラス・インディペンデント・スクール・ディストリクト
かつてはメジャーリーグサッカー(MLS)のFCダラスやNFLのダラス・カウボーイズがこのスタジアムでホームゲームを戦っていたが、現在は「Red River Showdown」や「Heart of Dallas Bowl」「State Fair Classic」といった大学アメフトの試合会場となっている。
14位 サンフォード・スタジアム —— アメリカ、ジョージア州アセンズ
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収容人数:9万2746
ホームゲーム:ジョージア・ブルドッグス (大学アメリカン・フットボール)
サンフォード・スタジアムのフィールドはイボタノキの垣根で囲まれていて、これは観客がフィールドに押し寄せないように設置されたと言われている。
13位 ロサンゼルス・メモリアル・コロシアム —— アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルス
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収容人数:9万3607
ホームチーム:USCトロージャンズ(大学アメリカン・フットボール)
ロサンゼルス・メモリアル・コロシアムは、アメリカのスポーツの歴史とともにあるようなスタジアムだ。1932年と1984年には夏季オリンピックの会場となり、2028年の夏季オリンピックの会場となることも決まっている。MLBのロサンゼルス・ドジャース、NFLのロサンゼルス・ラムズがプレーしたことも。
12位 サッカー・シティ —— 南アフリカ、ヨハネスブルグ
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収容人数:9万4736
ホームチーム:サッカー南アフリカ代表、カイザー・チーフス(サッカー)
1989年に設立されたこのスタジアムはサッカーの試合会場として広く使用されている。別名FNBスタジアム。1990年、獄中で27年を過ごしたネルソン・マンデラ氏が自由の身になった後、初めてのスピーチを行ったのもここだ。2013年には、マンデラ氏の死を悼む式典が開かれた。
11位 カンプノウ —— スペイン、バルセロナ
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収容人数:9万9354
ホームチーム:FCバルセロナ(サッカー)
ヨーロッパ最大のスタジアムであるカンプノウは、地球上で最も優れたサッカー・プレーヤー、リオネル・メッシ選手が所属する世界で最も強いサッカーチームの1つ、FCバルセロナのホームとして知られる。
10位 メルボルン・クリケット・グラウンド —— オーストラリア、メルボルン
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収容人数:10万24
ホームチーム:メルボルン・クリケット・クラブ
シンプルに「The G」と呼ばれるこのスタジアムには長きにわたる歴史がある。1853年に設立され、1956年の夏季オリンピック、2006年のコモンウェルスゲームズの会場となった他、1992年と2015年にはクリケットのワールドカップも開催された。
9位 ダレル・K・ロイヤル・テキサス・メモリアル・スタジアム —— アメリカ、テキサス州オースティン
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収容人数:10万119
ホームチーム:テキサス・ロングホーンズ(大学アメリカン・フットボール)
1924年に27万5000ドルをかけて設立された後、何度かの大規模修繕を経て、現在の姿に。「ゴジラトロン」と呼ばれる7370平方フィート(約685平方メートル)のLEDの巨大スコアボードは2006年に設置された。
8位 ブライアント・デニー・スタジアム —— アメリカ、アラバマ州タスカルーサ
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収容人数:10万1821
ホームチーム: アラバマ・クリムゾンタイド(大学アメリカン・フットボール)
アラバマ大学の卒業生ジェームス・M・フェイル(James M. Fail)氏はその名前をスタジアムの一部に貸している。ビジターのロッカールームは「フェイル・ルーム(Fail Room=失敗の部屋)」と呼ばれている。
7位 タイガー・スタジアム —— アメリカ、ルイジアナ州バトンルージュ
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収容人数:10万2321
ホームチーム:LSUタイガース(大学アメリカン・フットボール)
ホームのファンが生み出すその騒々しい雰囲気は、相手チームにとっては最もやりづらい会場の1つだ。
6位 ニーランド・スタジアム —— アメリカ、テネシー州ノックスビル
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収容人数:10万2455
ホームチーム:テネシー・ボランティアーズ(大学アメリカン・フットボール)
このスタジアムがテネシー・ボランティアーズのホームになったのは1921年。当初は4万2000ドルで建設された。コンサートや政治集会、宗教イベントの会場として使われることも。
5位 カイル・フィールド —— アメリカ、テキサス州カレッジステーション
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収容人数:10万2733
ホームチーム:テキサスA&Mアギーズ(大学アメリカン・フットボール)
カイル・フィールドは1904年からグラウンドとして使用されてきた。当初は500人分の木製のベンチが設置されていたが、時とともに収容人数は大きく増加した。
4位 オハイオ・スタジアム —— アメリカ、オハイオ州コロンバス
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収容人数:10万4944
ホームチーム:オハイオ・ステート・バックアイズ(大学アメリカン・フットボール)
「ホースシュー(馬蹄)」と呼ばれることもあるオハイオ・スタジアムは、1996年から1998年までMLSのコロンバス・クルーのホームとして使用されていた。ローリング・ストーンズやメタリカといったバンドのライブ会場になったこともあるが、主にオハイオ州立大学のアメフトチーム「バックアイズ」が使用している。
3位 ビーバー・スタジアム —— アメリカ、ペンシルベニア州ユニバーシティ・パーク
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収容人数:10万6572
ホームチーム:ペンシルベニア州立大学ニタニー・ライオンズ
ペンシルベニア州にあるビーバー・スタジアムは現在ランキングの3位だが、それも長くは続かないだろう。老朽化が進み、改修が必要なのだ。計画によると、その収容人数は10万3000人に減るという。
2位 ミシガン・スタジアム —— アメリカ、ミシガン州アナーバー
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収容人数:10万7601
ホームチーム:ミシガン ウルヴァリンズ (大学アメリカン・フットボール)
収容人数が11万人近いことを考えれば、ミシガン・スタジアムが「ビッグ・ハウス」と呼ばれるのも当然と言えよう。1927年に95万ドルで建設されたとき、その収容人数は7万2000人だったが、現在では10万7601人とアメリカ最大のスタジアムに成長した。
1位 メーデー・スタジアム —— 北朝鮮、平壌
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収容人数:11万4000
ホームチーム:サッカー北朝鮮代表
メーデー・スタジアムは1989年から金日成氏の式典に使用されている他、 レスリングや長距離走といったスポーツ・イベントの会場としても使われれている。なお、サッカー北朝鮮代表チームは、平壌にある金日成スタジアムでプレーすることもある。
[原文:The 30 biggest sports stadiums in the world, ranked by crowd capacity]
(翻訳、編集:山口佳美)