狙いは苦戦するフードコートへの進出? ニューヨークで人気の「グリルドチーズ」の店に行ってみた

サンドイッチ

Hollis Johnson

マンハッタンにある"グリルドチーズ"の専門店「メルト・ショップ(Melt Shop)」が、ショッピングモールを中心に進出・拡大しようとしている。フードコートを含めショッピングモールの苦戦が続く中、この動きは興味深い。

ただ、メルト・ショップの親会社「Aurify Brands」は、事業のスケーリングに不慣れというわけではない。ニューヨークの大手ハンバーガー・チェーン「ファイブ・ガイズ(Five Guys)」から得た経験がある。同社はメルト・ショップの拡大に向け、フランチャイズ化を進めると発表した。

メルト・ショップは現在、マンハッタンに4店舗、それ以外に4店舗ある。事業の拡大は成功するか、そのヒントを得るため、Business Insiderは店舗を訪れた。


メルト・ショップは、ニューヨーク市内に4店舗ある。筆者が訪ねたのは、26番街にあるこの店だ。

店の入り口

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店内は居心地が良い。広くはないが、よく整頓されていて、清潔だ。

店内のカウンター

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メニューもシンプル。サンドイッチは、「クラシック・グリルドチーズ」から「ターキー・クラブ」まで11種類。トマトスープといったサイドメニューもいくつかある。面白いことに、店によってメニューは多少異なる。さて、味の実力やいかに。

壁のメニュー表

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それにしても、クラシック・グリルドチーズ以外のサンドイッチ・メニューは、ずいぶん具材が多そうだ。むしろチーズ多めのサンドイッチ? とりあえず、注文してみよう。

サンドイッチ・メニュー

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カウンターで注文すると、ブザーを渡された。用意ができたら、このブザーが鳴るという。

ブザー

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店が狭いので、スタッフが注文を揃えていく様子が全て見える。筆者がオーダーしたヌテラのミルクシェイクも、目の前で作られている。

ミルクシェイク

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サンドイッチも注文が入るたびにその場で作られていく。全てよく見える。

サンドイッチを作るスタッフ

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狭い割には、客席数は確保されている。カウンター席とテーブル席がある。内装もシンプルだが明るい。黄色いタイルが多用されている。

カウンター席

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ぬくもりのある木とステンレスが使われたスペースもある。ファスト・カジュアル・レストランでよく見かける組み合わせだが、この照明はユニークで良い。

照明

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6分も経たないうちに、注文したメニューが届いた。ブザーを持ってカウンターに取りに行くべきところ、親切なスタッフが席まで持ってきてくれた。筆者が注文したのは、「クラシック・グリルドチーズ」にトマトとキャラメリゼしたオニオンを追加したサンドイッチ、「フライド・チキン」のサンドイッチ、ポテトのサイドメニュー、ヌテラのシェイクの4品。

注文

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このポテトのサイドメニューはすぐに筆者のお気に入りになった。フライドポテト、チーズ、ベーコン、ハラペーニョ……それぞれは特に大好物というわけではないが、組み合わさったことで素晴らしい味だ。

ポテトのサイドメニュー

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ポテトは熱くてカリカリ。とろとろのチーズがたっぷりかかっている。ベーコンとハラペーニョもふんだんに使われている。ただ、6.43ドル(約690円)と安くはない。もう少し手頃に食べたいときは、パルメザンチーズとパセリをかけただけのプレーンのポテト(2.99ドル)をお勧めする。それにしても美味しい。

ポテト

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「クラシック・グリルドチーズ」も、シンプルで美味しい。バターの風味豊かなパンでチーズを挟んだこのサンドイッチは、5.05ドルだ。

クラシック・グリルドチーズ

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だが、チーズとパンだけで5ドルは、いくらニューヨークでも少し高い気がする。ただ、トマトとキャラメリゼしたオニオンを0.92ドルで追加したことで、味に深みが出た。

断面

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トマトのフレッシュさがチーズを引き立て、オニオンがスモーキーな甘みをもたらしている。焦げ目のついたトーストのサクサクとした触感がまた、とろとろのチーズに合う。

とろとろのチーズ

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次に、フライド・チキンのサンドイッチを食べてみた。赤キャベツのコールスローと「メルトソース」がふんだんに使われている。メルト・ショップの中では比較的大きく、割安感がある。このサンドイッチは8.96ドルだ。グリルドチーズのサンドイッチとしては高いが、大きなフライド・チキンが挟まっていることを考えれば悪くない。

フライド・チキンのサンドイッチ

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チキンが本当に大きいので、サンドイッチを崩さずに食べるのは大変だ。赤キャベツのコールスローは鮮やかな色味を添えるだけでなく、さっぱりとしたビネガーの風味をもたらしている。酸味の効いたトーストとチキンの相性も良い。

断面

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チキンは想像以上にジューシーで美味しい。本当に美味しい。揚げ具合も素晴らしい。マスタードがベースになっていると思われるソースも風味豊かだ。

分厚いチキン

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ミルクシェイクも悪くない。欠点は見つからない。ただ、筆者は完全にヌテラのシェイクを想像していたのだ。実際はバニラシェイクにヌテラが少し入っているといったところだ。多少フレーバーが弱まっているので、ヌテラの大ファンは気を付けてほしい。価格は4.82ドルだ。

シェイク

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全体的には、とても美味しかった。ただ、やや高い。サンドイッチとサイドメニューの価格帯は10~20ドルだ。

完食

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メルト・ショップはアメリカ人の心もとい胃を掴めるだろうか? 筆者の答えは「恐らく」だ。質の高いフード、スピーディーな食事の提供、シンプルでトレンディーなメニュー、市場にマッチした価格帯……メルト・ショップは、成功するファスト・カジュアル・チェーンが備えている要素を全て持っている。今後もメルト・ショップに注目だ。近所に店ができるかもしれないし、ショッピングモールのフードコートに登場するかもしれない。

メルト・ショップ

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[原文:Five Guys franchisees founded a grilled-cheese shop that's ready to go national — here's what it's like]

(翻訳、編集:山口佳美)

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