ゼニアル世代が子どもの頃は「オレゴン・トレイル」が流行っていた。
ABC
- ミレニアル世代は、1981~1996年生まれ。
- ゼニアル世代は、1977~1985年生まれの「極めて短い世代」。
- 2つの世代の人生には大きな違いがある。例えば、ゼニアル世代は景気後退の時、すでに仕事をしていた。だが、ミレニアル世代の多くは大学を卒業したばかりだった。
もしあなたが1977~1985年生まれなら、ゼニアル世代と呼ばれる極めて短い世代の正式メンバーだ。
この言葉は2014年、Good Magazineの記事でサラ・スタンコーブ(Sarah Stankorb)氏が生み出した。ピュー・リサーチセンター(Pew Research Center)によると、1965~1980年生まれのジェネレーションX(X世代)と1981~1996年生まれのミレニアル世代にまたがる世代を指す。
スタンコーブ氏やそれ以降の多くの類似記事によると、ゼニアル世代はドラマ『アンジェラ 15歳の日々(My So-Called Life)』やステレオとカセットで育った。だが、スマートフォンやソーシャルメディアに極めてスムーズに移行した。
かつて流行っていたコンピューターゲームにちなんで「オレゴン・トレイル(Oregon Trail)世代」と呼ばれたり、『アンジェラ 15歳の日々』でジャレッド・レト(Jared Leto)が演じた登場人物にちなんで「カタラーノ(Catalano)世代」と呼ばれたりする。
ゼニアル世代と、少し若いミレニアル世代の大きな違いをまとめた。
ゼニアル世代は金融危機による景気後退の時、すでに仕事をしていた。一方、ミレニアル世代の多くは大学を卒業したばかりで求職中だった。興味深いことに複数の研究が、ゼニアル世代は学生ローンの返済と失業などが重なり、景気後退の影響を最も大きく受けたと指摘している。
Flickr / COD Newsroom
ゼニアル世代の多くは、幼少期と10代をソーシャルメディアなしで過ごした。フェイスブックもマイスペース(Myspace)もなかった。一方のミレニアル世代は、多くが大学入学前にフェイスブックやマイスペースのアカウントを取得していた。
aaltonen via Flickr
同時多発テロが起きた2001年9月11日、ゼニアル世代は10~20代だった。ミレニアル世代はもっと小さかった。ある記者はゼニアル世代について「多くが子どもの頃は、悲劇的な事件や戦争の暗い影を経験したことがない」と記した。ミレニアル世代は、ようやく無邪気さから脱け出したばかり。
Ezra Shaw/Getty Images
ゼニアル世代の多くは20代になるまで、携帯電話を手にすることはなかった。子どもの頃は、公衆電話や固定電話を使った ── つまり、最初は友だちの親と話さなければならないことが多かった。だが、ミレニアル世代の中には、幼少期や10代で携帯電話を与えられた人もいた。
Daniel Goodman / Business Insider
一般的にゼニアル世代の親は、ミレニアル世代のヘリコプター・ペアレント(過保護な親)に比べて、のんびりしていた。ある記者は、ヘリコプター・ペアレントの特徴を「成績ばかり気にする、中流階級の上位クラスで、子どもが快適で優秀でいられるために、できることはすべてやるほど過保護」と記した。
Mats Lindh/Flickr
ゼニアル世代は特に悲観的というわけではない。だが、ミレニアル世代ほど楽観的で自信満々でもない。2016年のレポートによると、ミレニアル世代は以前の若者世代によりも、将来に対して楽観的。
Gleb Leonov/Strelka Institute/Flickr
(翻訳:Ito Yasuko/編集:増田隆幸)