過度の自動化は誤りだった —— イーロン・マスク氏が「モデル3」製造の遅れの原因を語る

イーロン・マスク氏

CBSの取材陣にモデル3の製造ラインを案内するイーロン・マスク氏。

YouTube / CBS This Morning

  • 13日朝(現地時間)に放送されたCBSの朝のニュース番組「CBS This Morning」で、イーロン・マスク氏は、テスラが7月に発表した量産型セダン「モデル3(Model 3)」の製造の遅れとその原因について語った
  • その日の午後、マスク氏はツイッターで、テスラはその製造過程で自動化(オートメーション)を使い過ぎていると述べた。
  • 「そう、テスラにおける過度の自動化は誤りだった。正確に言えば、わたしのミスだ。人間の能力は過小評価されている」マスク氏は、ウォール・ストリート・ジャーナルの記者に答える形でコメントした。

13日朝、「CBS This Morning」はイーロン・マスク氏のインタビューを放送した。テスラが7月に発表した量産型セダン「モデル3」の製造の遅れとその原因について語った。

インタビューの中で、番組の司会者であるガイル・キング(Gayle King)氏は、テスラが自動車を製造しているカリフォルニア州フリーモントにある工場で自動化を使い過ぎていると批判されてきたことに触れた。これに対し、マスクは「ああ、わたしも同感だ」と答えた。

そしてキング氏が、モデル3の製造の遅れは自動化によるものではないか、工場にとっては人間の労働力を増やした方が良いのではないかと述べると、マスク氏は再び同意し、テスラは「クレイジーで複雑なコンベヤーベルトのネットワーク」をそれが明らかに機能していないと分かるまで使い続けて来たのだと語った。

自動化について、マスク氏はミスを認めた

同じ日の午後、マスク氏はこれらのポイントをツイッターで改めて述べた。

「そう、テスラにおける過度の自動化は誤りだった。正確に言えば、わたしのミスだ。人間の能力は過小評価されている」マスク氏はウォール・ストリート・ジャーナルの記者に答える形でコメントした。

ただ、人間の労働力とロボットのバランスを見直す計画があるのかどうか、どのようにしてバランスを是正するのかについて、マスク氏は明らかにしていない。テスラの担当者も、マスク氏の発言についてそれ以上のコメントはないとしている。同社のフリーモントの工場では、約1万人の従業員が働いている。

マスク氏は早い段階からモデル3をテスラの長期目標の1つに据えてきた。同社はスポーツカーの「ロードスター」、セダン「モデルS」、SUV「モデルX」といったハイエンドな利益率の高い車種から始め、モデル3に要求されるスケールに向け準備をしてきた。

2017年7月にテスラがモデル3を発表したとき、マスク氏は同社が2017年の終わりまでに月2万台を製造すると語っていたが、第4四半期はわずか2425台にとどまった。

4月初旬には、2018年の第1四半期に9766台のモデル3を製造したことを明らかにし、同社は6月の終わりまでに週5000台の製造を見込んでいると述べた。

モデル3の製造過程はマスク氏がコントロール

マスク氏はCBSの取材に対し、2018年に入ってからモデル3の製造ラインを自ら引き受け、目標に沿って確実に製造を進めるため、工場で寝泊りしていると明かした。

モデル3の製造の割合が高まるにつれ、テスラと同社のモデルXの事故について調査しているアメリカの国家運輸安全委員会(NTSB)との対立は深まっている

テスラが事故の原因はドライバーの不注意だと主張する一方、NTSBは調査の途中でテスラが事故の詳細を明らかにしたことに不満を示している。

12日には、テスラは事故の調査チームのメンバーを辞めることに決めたと発表したが、NTSBはテスラを外したと述べている。

CBSの動画クリップはこちら:

[原文:Elon Musk says humans are underrated and that he regrets using so many robots to build the Model 3 (TSLA)]

(翻訳、編集:山口佳美)

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