Markets Insider
- ネットフリックス(Netflix)の第1四半期の契約者数は、予想を上回るものだった。
- 1株あたりの利益は0.64ドル、売上高は37億100万ドル(約3960億円)。契約者数はアメリカで196万人、海外で546万人増えた。
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16日(現地時間)、ネットフリックスの株価が8%以上伸びた。アナリストの予想を上回り、契約者数が数百万人増えた。
ネットフリックスは、1株あたりの利益が0.64ドル、売上高が37億ドルと発表。どちらも金融街の予想と一致した。
投資家が注目しているのは、契約者数の伸びだ。同社はアメリカ国内で196万人、海外で546万人増えたと述べた。国内145万人、海外498万人の予想をいずれも上回った。
この契約者数の伸びは、ネットフリックスのオリジナル番組の質と量、双方の強さが後押ししたものだ。第1四半期、ネットフリックスはSFドラマ「オルタード・カーボン(Altered Carbon)」やデヴィッド・レターマン(David Letterman)のトークショー「今日のゲストは大スター」、リアリティー番組「クィア・アイ(Queer Eye)」のリブート、ドラマ「ジェシカ・ジョーンズ(Jessica Jones)」の新シリーズなどを配信した。
ネットフリックスは映画作品にも進出していて、2018年に80本を公開する計画だ。ただ、同社がカンヌ国際映画祭と対立し、同映画祭でネットフリックスのオリジナル映画は一切上映しないと決断したことが今後どのような影響を及ぼしてくるかは分からない。ハリウッドの関係者の間でも意見が分かれている。
オリジナル番組やオリジナル映画の製作も安くはない。ネットフリックスは2018年、コンテンツに80億ドルを使うといい、フリーキャッシュフローは30億ドルのマイナスが見込まれている。
「視聴の密度を高め、それぞれの作品で話題を呼ぶ(例えば、特定の国もしくは年代でより大きなヒットを飛ばす)ために、我々は新たなオリジナル番組のマーケティングへの投資を増やしている」同社はプレスリリースで述べている。「この視聴の密度が、我々のオリジナル作品をより他と代替の利かないものにし、新規の顧客獲得と既存の顧客維持の両方で役立つと考えている」
ネットフリックスの株価は好調で、2018年に入ってから52%伸びている。
[原文:Netflix is surging after adding a lot more subscribers than expected (NFLX)]
(翻訳、編集:山口佳美)