マネックス証券やライフネット生命、ロボアドバイザー「THEO」のお金のデザイン、クラウドファンディングのCAMPFIREなどの創業に携わってきた谷家衛氏。エンジェル投資家で知られる谷家氏が、ニュースメディア事業に狙いを定めた。扱う題材はブロックチェーンだ。
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LONGHASHのHPより
2018年2月に設立され、同氏が会長に就くLONGHASHは4月20日、事業を段階的に開始する。社長には、アクセンチュアのコンサルタントを経て、自ら投資ファンドを創業する一方で、仮想通貨のBitcoin(ビットコイン)やEthereum(イーサリアム)に早期から投資をしてきたクリス・ダイ(Chris Dai)氏が就任した。
LONGHASHは、ブロックチェーンや仮想通貨における国内外の情報を配信するニュースメディアを開設していく。また、データ分析やコンサルティング、スタートアップを支援するインキュベーションセンターの運営も行うという。
米ウォール・ストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal)やニューヨークタイムズ(The New York Times)で記者、編集者のキャリアを積み、米国務省で政策アドバイザーを務めたエミリー・パーカー(Emily Parker)氏も、共同創業者としてLONGHASHに参画した。
LONGHASHは4月20日、インキュベーションプロジェクトの一環とするハッカソンイベント(プログラマーやデザイナーなどで構成するチームが、アイデアを競い合う開発イベント)を実施する。テーマは「分散型」と「セキュリティ」で、世界中の専門家や開発者を招くという。入賞チームには賞金総額100ETH(イーサリアム)を授与される。
ブロックチェーン技術を活用した仮想通貨取引が世界中の注目を集める中、次世代技術に的を絞ったニュースメディアの誕生で、フィンテックの普及は今後さらに進んでいきそうだ。
(文・佐藤茂)