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- アップルは新しいロボット「デイジー(Daisy)」を発表、iPhoneを分解し、希少資源を回収するロボットだ。
- 同社によるとデイジーは、1時間に200台のiPhoneを分解する。
- だが環境保護団体グリーンピースは、アップルが取り組むべきことはリサイクル・ロボットではなく、より長持ちし、アップグレード可能な製品の開発と述べた。
アップルに、新型ロボットが登場した。
だが、このロボットは購入できない。アップル専用だ。デイジーという名前のロボットは、古いiPhoneを分解し、金などの希少資源を取り出す。
デイジーは「リアム(Liam)」の改良版。リアムはアップルが2016年に公開した、iPhone 6を分解するリサイクル・ロボット。
デイジーは1時間に200台のiPhoneを分解できると同社は4月19日(現地時間)のプレスリリースに記した。また、デイジーは9種類のiPhoneを分解できる。iPhone 6しか分解できなかったリアムから、大きく性能が向上した。
アップルは、環境に対する積極的な取り組みを企業理念の一つとして掲げている。2018年はじめ、同社は全ての施設が100%の再生可能エネルギーで稼働していると発表した。
また同日、同社は4月30日まで、直営店とapple.comで回収されたデバイス1台ごとに非営利団体のコンサベーション・インターナショナル(Conservation International)に寄付を行うと発表。また、古いアップル製品の査定を行う、新しいウェブサイトを立ち上げた。
環境保護団体のグリーンピースは、アップルのCO2排出量の削減と古い製品のリサイクルへの取り組みを評価。だが、頻繁な買い替えを促す同社の製品開発姿勢を批判した。
「リサイクル・ロボット」ではなく、アップルは「修理とアップグレードが可能な製品の開発」に焦点を置くべきとグリーンピースは4月19日のプレスリリースに記した。
「そうすれば、同社のデバイスの使用期間はより長くなり、デイジーによって分解される日を先延ばしすることができる」
2017年、アップルは前バージョンのリサイクル・ロボット「リアム」についてのより詳細な文書を発表したが、デイジーについての詳細情報はまだあまりない。
ここでは写真を何点か紹介しよう。アップルのホームページには動画もある。
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(翻訳:Ito Yasuko/編集:増田隆幸)