国境の壁、メキシコの設計事務所がデザインを公開 物理的な課題も指摘

アメリカとメキシコの国境の壁

Estudio 3.14がイメージするアメリカとメキシコの国境の壁はピンク色。

Agustin Avalos/Estudio 314

トランプ大統領の就任から約2カ月半。アメリカとメキシコの国境に壁を建設するという彼の公約は、とん挫しつつある。

米国土安全保障省は、3月にデザインの公募を開始し、6月には試作品の製作を依頼する10社の発表を予定している。 この公募に700以上の企業が興味を示しているが、全社が入札に参加するわけではないだろう。

正式に提出されたものではないが、メキシコのグアダハラに拠点をおくデザイン設計事務所Estudio 3.14の建築家らが、1954マイル(約3145 km)のピンク色の「壁の刑務所」のデザイン図を作成した。「 このデザイン図を公開したのは、壁の建設は非現実的だと気付いてほしいからだ」と設計者のノルベルト・ミランダ(Norberto Miranda)氏はBusiness Insiderに語った。

「この壁はメキシコとの良好な関係を生まない。また、起伏のある山が壁の建設を困難にするだろう」

多くの人が指摘しているように、壁の建設には莫大な費用がかかるが、メキシコのペニャニエト大統領は絶対に払わないと述べている。 米国土安全保障省は、壁の建設には216億ドル(約2兆3665億円)かかると発表しており、Estudio 3.14のデザイン図はそれに近い見積もりで作成された。

トランプ大統領が「壁は美しくあるべきだ」と繰り返し発言していたため、デザイナーらはピンクの壁をイメージした。

アメリカとメキシコの壁のデザイン図

Agustin Avalos/Estudio 314


壁のデザインは、色鮮やかな化粧しっくいの壁で有名なメキシコの建築家ルイス・バラガン(Luis Barragán)氏にインスピレーションを受けている。

アメリカとメキシコの壁のデザイン図

Agustin Avalos/Estudio 314


太平洋沿岸からメキシコ湾まで伸びる壁は、アメリカ南西部とメキシコ北部を隔てる。

アメリカとメキシコの壁のデザイン図

Agustin Avalos/Estudio 314


壁の中には、トランプ大統領が国外追放を計画している移民を最大1100万人収容する刑務所も建設される予定だとミランダ氏は言う。

アメリカとメキシコの壁のデザイン図

Agustin Avalos/Estudio 314


壁の一部には製造工場を設け、壁の維持費を賄うためにそこで囚人たちを働かせる予定。

アメリカとメキシコの壁のデザイン図

Agustin Avalos/Estudio 314


アメリカ人は壁の中に建設されたショッピングモールで買い物を楽しむこともできるようだ。

アメリカとメキシコの壁のデザイン図

Agustin Avalos/Estudio 314


しかし、アメリカとメキシコの国境沿いの山脈が原因で壁の建設は不可能に近く、さらなる費用がかかるとミランダ氏は言う。現在の柵以外の地域は険しく、しかも荒れており、物理的な課題を考慮すると壁の完成には16年かかるという。

アメリカとメキシコの壁のデザイン図

Agustin Avalos/Estudio 314


この壁は「妄想上の建築物でしかない」とミランダ氏は言う。

アメリカとメキシコの壁のデザイン図

Agustin Avalos/Estudio 314


source:Estudio 314

[原文:Mexican designers show that Trump's proposed $21 billion wall would be nearly impossible to build

(翻訳:Kamada Satoko)

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