中国、音響カメラでクラクションを鳴らすドライバーを特定、罰金も

音響カメラが、捉えたクラクションの音を可視化した、実際の画像。

Screenshot

  • 中国は、むやみにクラクションを鳴らすドライバーをカメラを使って特定している。
  • カメラは約40都市に設置され、クラクションを鳴らした車を2秒間録画する。
  • 警察は動画を解析し、クラクションを鳴らす正当な理由があったのか否かを判断。正当な理由がない場合、16ドル(約1700円)の罰金が科せられることもある。

北京の渋滞は耐え難い。

500万台以上の車のせいで、流れは遅く、速度はニューヨークの半分ほど。大気汚染のみならず、絶え間ないクラクションによる騒音公害によって、北京は「世界で6番目にうるさい都市」となってしまった。

だが当局は、過去には市の騒音マップも作成し、こうした状況を変えようとしている。

2017年にパイロット・プロジェクトを実施、それ以降、北京の交通管理局(Traffic Management Bureau)は、クラクションを鳴らす車を特定するために20台の音響カメラ(音源を特定できるカメラ)を導入している。ニュースサイトInkstoneが報じた。

カメラは、同市内の学校や病院付近に設置されている。32のマイクが付いた高解像度カメラで、クラクションを鳴らした車を2秒間録画し、ナンバーを特定する。警察は動画を解析し、クラクションを鳴らす正当な理由があったのか否かを判断。正当な理由がない場合、16ドル(約1700円)の罰金が科せられることもある。

騒音公害は、北京だけではない。

深センなど約40都市が、音響カメラを導入。Inkstoneによると、クラクションを鳴らした車を92~95%の精度で特定した。

問題の一因には、中国のカオスのような交通事情もある。車が多すぎる。合流で、50車線から20車線になるという奇妙な道路もある。

WHO(世界保健機関)によると、2013年、中国では交通事故死が26万人を超えた。

最新テクノロジーでも、ドライバーを瞬時に特定できるわけではない。だが、音響カメラに顔認識システムが搭載される日も遠くはないだろう。いわゆる「ソーシャル・クレジット・スコア」とリンクさせ、繰り返しクラクションを鳴らすドライバーはスコアが減点されることになる。また中国は、繰り返し交通ルールを無視して道路を横断する歩行者に対しても、同様の措置を検討している。

[原文:Chinese cities wanting peace and quiet are using acoustic cameras to catch honking drivers

(翻訳:Ito Yasuko/編集:増田隆幸)

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