Special Operations Command
彼らは、世界最強のエリート部隊の1つ。敵国に忍び込み、ゲリラ勢力を訓練し、指揮する。
アメリカ陸軍特殊部隊は、一般に「グリーンベレー」の名前で知られている。だが、彼らは自分たちを「静かなるプロフェッショナル」と称している。
1チームは12人、「Aチーム」と呼ばれ、それぞれのメンバーが専門技能を持つ。
士官が指揮官を務め、兵器専門の軍曹は世界のあらゆる武器について精通し、通信専門の軍曹は機器の手配や情報収集を行う。
そして衛生兵は仲間の命を救うのと同じくらい素早く、敵の命を奪うことができる。
見てみよう。
グリーンベレーは現代戦における並外れた能力とプロフェッショナリズムで知られている。
Department of Defense
911のわずか1カ月後には、CIAとともにアフガニスタンに降り立った。
Department of Defense
北部同盟と関係を築き、ハーミド・カルザイ(Hamid Karzai)をカーブルに迎え入れた。
US Army
アフガニスタン紛争当初は馬を使った。
Wikimedia Commons
ATV(All Terrain Vehicle:四輪バギー)も使った。
Department of Defense
恐れられると同時に尊敬されている。
US Army
しかし、誰もがグリーンベレーになれるわけではない。
US Army
2017年6月29日、ワシントン州ルイス・マッコード合同基地での訓練で、銃のエレベーション(仰角)を調整し、照準を合わせるグリーンベレーの隊員。市街地を模したリアルな環境で、ストレスのかかる訓練を行うことで技術を磨く。
陸軍は、特殊部隊評価選抜(SFAS:Special Forces Assessment and Selection)を受けた優秀な兵士の中から、さらに優秀な兵士を選抜する。
US Army
体力はもちろん、
Wikimedia Commons
並外れた忍耐力と精神力が求められる。
Special Operations Command
SFASは24日間のみ。その後、1年間の訓練に進む。
Special Operations Command
1年間で語学(すべての隊員が第二言語を学ぶ)、武器や通信などの専門技能の訓練を受け、ロビンセージと呼ばれる最終訓練に臨む。
Special Operations Command
そして、初めてグリーンベレーを被り、
US Army
「ロングタブ」と呼ばれる特殊部隊のワッペンをつける。だが、これはグリーンベレーとしてのキャリアの始まりにすぎない。
US Army
配属後されると、12人のチーム内での訓練が始まる。
Wikimedia Commons
高高度降下低高度開傘(HALO:High Altitude Low Opening)訓練もある。
Department of Defense
酸素マスクを装着して、
US Army
高度3万フィート(約9100メートル)から降下。
US Army
突入訓練。
DVIDS
第10特殊部隊グループ。ドイツ・シュトゥットガルト近郊で行われた特殊部隊上級都市型戦闘(SFAUC:Special Forces Advanced Urban Combat)訓練にて。2017年11月16日。
グリーンベレーは近接戦闘(CQB:Close Quarters Battle)と呼ぶ。
Department of Defense
目的は、入口を可能な限り早く通り抜け、
Department of Defense
猛烈な銃撃で敵を制圧すること。
Department of Defense
もちろん、わずか数秒で。
Special Operations Command
水に潜るのはネイビーシールズだけではない。
Wikimedia Commons
グリーンベレーには独自のダイビングスクールがある。
US Army/Sgt. Edward French IV
第3特殊部隊グループの隊員と海兵隊特殊作戦コマンドの隊員。2015年5月26日、ヨルダンで行われた「イーガーライオン演習」で全閉鎖式リブリーザーを使って紅海を進む。
冬季訓練もある。
DVIDS
第10特殊部隊グループの隊員。2018年3月16日、フィンランドのロヴァニエミで行われた実弾射撃訓練で援護射撃を行う。
つまり、あらゆる訓練は、通常とは異なる戦闘のプロとしての使命を果たすためのもの。
DVIDS
ドアを蹴破ったり、敵を追跡するといった直接的な行動や、
Department of Defense
外国政府の自国防衛の支援、
DVIDS
第3特殊部隊グループの隊員。2018年4月13日、ニジェール・タウア州で行われた演習「フリントロック2018」で、セネガル人兵士を訓練。
戦闘訓練の支援などが含まれる。
US Army
グリーンベレーについて、間違いなく言えることは、
US Army
最高の小型兵器と、
US Army
大型の兵器を備え、
Wikimedia Commons
軍の中でも最高の技能を持った狙撃兵であり、
Special Operations Command
極めて正確、かつ素早く射撃できること。たとえ、自分が狙われているときでも。
DVIDS
そして彼らは、クールな装備を持っている。
Special Operations Command
ハンヴィー(高機動多用途装輪車両)から、
Special Operations Command
ヘルメットまで。
Wikimedia Commons
また、世界で最も優秀なヘリコプター・パイロットに支援されている。
Wikimedia Commons
グリーンベレーでは、犬さえもエリート。
Reuters
ここ数年、戦闘に参加することが増えている。
DVIDS
アフガニスタン、
DVIDS
シリア、
Screenshot/Twitter via @jenanmoussa
そして、これからも真っ先に戦地に赴くだろう。
DVIDS
グリーンベレーのモットー「De Oppresso Liber(抑圧からの解放)」に応えるために。
Special Operations Command
[原文:Why Green Berets are the smartest, most lethal fighters in the world]
(翻訳:R. Yamaguchi、編集:増田隆幸)