閉鎖された店舗、ニューヨーク・ブルックリン。
Kate Taylor
- サブウェイは2018年、約500店舗の閉鎖を計画している。
- 2017年、サブウェイはアメリカ国内の909店舗を閉鎖。この数は2016年に閉鎖した店舗のほぼ3倍。
- サブウェイの苦戦は、過剰出店、トレンドに乗り遅れたこと、そしてCEOへの不信感などが生んだ社内闘争が原因。
サブウェイは売上減少を受けて、500店舗の閉鎖を計画している。
同社は4月25日(現地時間)、アメリカ国内の約500店舗を閉鎖する計画とブルームバーグに語った。2017年、サブウェイはアメリカ国内の909店舗を閉鎖。この数は2016年に閉鎖した店舗のほぼ3倍となった。
「重要なのは店舗数ではない。ビジネスを成長させること」と同社CEOスザンヌ・グレコ(Suzanne Greco )氏はブルームバーグに語った。
フランチャイズ加盟者と社内の関係者は、アメリカ国内にある2万5800以上の店舗のうち、最大3分の1の店舗が不採算店で、閉鎖した店舗の多くはフランチャイズ加盟者の店舗と数カ月前、Business Insiderに語った。
サブウェイはフランチャイズ加盟者の売り上げを伸ばすことよりも、店舗数を増やすことに注力していたとフランチャイズ加盟者は語った。CEOのグレコ氏もブルームバーグとのインタビューで「店舗数に注力」していたと認めた。
「サブウェイは店舗を増やすことに高い関心を置いていた。それが、よりお金を稼げる方法だった。フランチャイズフィーだ」と元従業員。
サブウェイの前CEOで共同創業者のフレッド・デルーカ(Fred DeLuca)氏は「フランチャイズフィーでお金を稼いだ。店をオープンすればするほど、彼は儲かった」と元従業員は付け加えた。
「壁に手書きで、たとえフランチャイズ加盟者が怒っても、可能な限り多くの店をオープンさせることに注力すると書いてあるのを見た」と1990年代はじめまで、3店舗のサブウェイのオーナーだったスコット・ゴッドウィン(Scott Godwin)氏はBusiness Insiderに語った。
サブウェイは今、海外展開、顧客ロイヤルティーを改善するプログラム、店舗デザインの一新に注力しようとしている。
同社はまた2018年、最大1000店にのぼる不採算店の移転に取り組むと語った。先行事例では売り上げを伸ばしたケースもあると、状況を知るフランチャイズ加盟者は語った。
「サブウェイの店舗は、フランチャイズ加盟者によって運営されている。我々のフランチャイズ加盟者に対する約束は、彼らと協力して、各店舗を成功させること」と同社広報担当者はBusiness Insiderにメールで述べた。
「サブウェイは世界最大のレストランチェーンであり、今後も業界のリーダーであり続けると確信している」
「北米において、我々はアグレッシブな活性化プランを展開している。その結果として2018年、数百店舗の閉鎖、統合、移転が行われる予定」と同社広報担当者。
「同時に北米以外の地域では2018年、1000店舗以上をオープンさせる。今後10年で、北米ではやや規模が小さくなっても、より高い利益率を達成し、北米以外では大きな実績をあげると予測している」
[原文:Subway is closing another 500 stores — here's why]
(翻訳、編集:増田隆幸)