ジェフ・べゾス氏はあまりに裕福なため、その財産を減らすのは簡単ではない。
Getty/Chip Somodevilla
- ジェフ・べゾス氏は、1300億ドル(約14兆円)を超える純資産を持つ世界で最も裕福な人間だ。
- アクセル・シュプリンガーが最近開催したイベントで、べゾス氏は自身が経営するブルー・オリジン(Blue Origin)の資金調達のため、毎年、10億ドル(約1100億円)相当のアマゾンの株を現金化していると明かした。
- 自身の財産について、べゾス氏は「夕食を二度食べに出るわけじゃないからね」と語った。
アマゾンの創業者兼CEOで、世界で最も裕福なジェフ・べゾス氏は今のところ、その1300億ドルを超える財産を子どもに残すより、どう使うかに心を砕いているようだ。
「アクセル・シュプリンガー・アワード2018」を受賞したベゾス氏は、その受賞イベントで「これだけ多くの資産を使う」方法を見つけるのは、意外と難しいと明かした。
同氏は2017年、平均して1日あたり1億700万ドル(約120億円)を稼いだ。大半の人にとっては、想像もつかないような金額だ。「(こんな財産は)夕食を二度食べに出て使い切れるようなものじゃないからね」ベゾス氏は語った。
Business Insiderの計算によると、平均的な人の1ドルの価値は、純資産20億ドルの人にとって1355ドルに相当する。べゾス氏の純資産はその65倍、つまり平均的な人の1ドルはベゾス氏にとっての約8万8000ドルということになる。
同氏によると、自身の財産を有効に使うには、他のビジネスに大きく再投資することしかないと言う。ベゾス氏は毎年、10億ドル相当のアマゾンの株を現金化し、同氏が経営するブルー・オリジンに投資している。
「長期的に見て、人類にとって非常に重要だと思えるブルー・オリジンというミッション・ドリブンな目的を持てているわたしは、とてもラッキーだと思う」ベゾス氏はアクセル・シュプリンガーのCEOマティアス・デップナー(Mathias Döpfner)氏に語った。
だが、全てをビジネスにというわけでもない。ベゾス氏の財産の一部は、家族との忘れられない休暇といった「多くの楽しみ」のためにも使われている。ベゾス氏の妻マッケンジーさんが計画したノルウェー旅行では、夫妻と4人の子どもたちは氷のホテルに3日間滞在し、犬ぞりに乗ったり、シンリンオオカミを見たという。
「本当に素晴らしい休暇だった」ベゾス氏は言う。こうした一生に一度しか経験できないような休暇は、平均的な人なら何カ月、何年もの貯金が必要だろう。だが、べゾス氏にとっては、文字通りポケットマネーなのだ。
ワシントンD.C.の2300万ドルの豪邸に、べゾス氏は1200万ドルをかけてリノベーションを行っていると報じられているが、これもべゾス氏にとっては約136ドル相当の価値に過ぎない。
以下、12の買い物について、実際の価格と世界のビリオネアの平均である20億ドルの純資産を持つ人にとっての相対的な"コスト"を比べてみた。
Sources: Zillow; Street Easy; Realtor.com; Expedia; US Census Bureau; Harvard University; NetBase luxury brands report; Tesla; The Daily Meal; Etihad Airways; Private Fly
なお、ベゾス氏のインタビュー(全文)はこちら。
※アクセル・シュプリンガーはBusiness Insiderの親会社です。
(翻訳、編集:山口佳美)