バリキャリ女子は非モテ?「稼ぐ女が嫌い」な男子でなく、心穏やかに過ごせるオススメ男子とは?

今年(2018年)3月の国際女性デー。22歳 新進気鋭の女性実業家、ハヤカワ五味さんの、こんなツイートが目に止まった。

どうやら、いまだに「家事代行を使うような(バリキャリ)女子=モテない」という構図があるようだ。

モテクリエイターの菅本裕子さんも、家事代行を頼んでいることを話すと、批判的な反応が返ってくることを明かしているのをTwitter上で見かけた。

家事代行を頼むことは給料があることの証であり、男性より給料の面で優位に立つ=“NOT モテ”なのかもしれない。

しかし、男女の賃金格差は年々、縮まっている。2016年に行われた厚生労働省の調査によると、フルタイムで働く女性の平均賃金は3年連続で過去最高を更新。男女の格差はこの20年で10ポイント縮まった。

これから先、女性も男性と同じぐらいに、時には男性以上に稼ぐことが、さらに当たり前になってくるだろう。

しかし、その現実に、心が追いつく男性がどれだけいるだろうか。

今回は、自身も会社を経営する23歳の筆者が、男性たちの自尊心をめちゃくちゃにしかねない、増加するバリキャリ女子たちの結婚相手探しについて考えてみたい。

アイデンティティが収入は無理

冒頭のハヤカワさんは、「こんな人とは絶対に付き合えない・結婚できない」という条件として「自分の誇れる部分が収入しかない人」を挙げた。

「経営者という職業柄、便宜上役員報酬が上がる場合もあるので、自分が相手の年収を超える可能性が多いにあるんです。そうなった場合に相手がそれで自尊心ゼロになっちゃったら困る」

電灯パネルの前を歩く女性

バリキャリ女子に心理的抵抗のある男性は少なくない?

REUTERS/Kim Kyung-Hoon

男性にとって、収入はいまだに自尊心の源なのだろうか。収入の面からも、社会的な立場の面からも、自分より優位に立ちうるバリキャリ女子は、まだ受け入れがたいということか。

それでは、バリバリ働きたい女子はどんな人を結婚相手に選べばいいのだろう。

テレビ局勤務2年目の記者、みかさん(仮名)にどんな人との結婚を勧められることが多いか、聞いてみた。

「うーん、あるジャーナリストの方には“東京都庁職員”がいいのでは、と勧められました」

テレビ局勤務といえば勤務時間も不規則で、激務だ。転勤の範囲も限られ、安定した職業の象徴として都職員をお勧めされた、というわけだ。

私自身もこれまで幾度となく国家公務員をお勧めされてきた。

官公庁特有の慣習としてメールを送る際にCCに大量にアドレスが並ぶ文化を揶揄して、「下から(年次の若い人から)順番に連絡していきなさいよ!」と冗談めかして言われたこともあった。

みかさんは「テレビみたいに他の人と時間を合わせにくい職業の場合、男性はCAとすごく合うんだけどね。女性の場合、時間の合わない男性に対応する職業の人っていないから。パイロットならいいけど(笑)」

「だから、結婚相手にふさわしそうな職業の男性をみつけられず、社内結婚、あとは他社記者との結婚、あとは取材先(官僚や政治家、政治家秘書)になるかな」

年上攻撃に反抗心

通勤中の女性

余裕のある年上男性の良し悪し。

今村拓馬

予想通り“年上”という回答も返ってきた。

精神的にも、経済的にも余裕があるからという意味なのだろうか。何十回と「絶対年上がいいよ!」と断言され過ぎたがゆえに、反抗心がスクスクと育ち、「絶対同世代と結婚しよう」と意思を固めてきた筆者は、やっぱりか、と思うのである。

悲しきかな、私の事業やそれにかける思いを取り上げていただいた新聞の記事を読んだ母の知人の配偶者の方から、「年上にだけは気をつけるようにと強く伝えてください」という、妙に親身な伝言まで承るほどである。

バリキャリ女子には、余裕のある年上の男性が寄ってくる。それが良くもあり、気をつけるべきところでもあるのだろう。

エンジニアがオススメの理由

前出のハヤカワさんに実際に聞いてみたところ、「ああ〜エンジニア男子が最高!みたいな話は以前から周りでちょいちょい聞いてましたし、今はエンジニア男子と付き合ってます(笑)」と話してくれた。

そう、エンジニア男子は、バリキャリ女子にしばしばオススメされる職業だ。エンジニア職のバリキャリ女子である場合を除いて、専門分野が違うため、競い合う対象にならない。さらには、対人相手の仕事ではないため、必要以上に女性との接触もない。そのため浮気をしたりする恐れがなく、バリキャリ女子の精神状態を平静に保ってくれるというわけだ。

加えて、ハヤカワさんは、「エンジニア職は技術の進化スピードが早くて、休みの日でも常に勉強してアップデートしている人が多いから、平日と土日の境目がないという意味では、バリキャリ女子と似ているのかも」

他にも、「これまで聞いた中では、『女性を不安にさせない言動の人がいい』っていうのが納得感ありましたね。例えば、浮気してるんじゃないか、お金を使いすぎなんじゃないか……みたいな心配を相手にさせない人っていう」(ハヤカワさん)

例えば、元カノとの仲の良さや、他の女性からのアプローチについて話すといったことは論外だ。いくら気を引くために行っているとわかっているとはいえ、こちらも心を消耗する。

優先は自分の心身を健康に穏やかに

男性と歩く女性社員

モテ男子は不要?

今村拓馬

イケメンで、お金持ちで、週末に高級車で海まで連れ出してくれるような年上の彼じゃなくていいのだ。

バリキャリ女子は多忙を極める日々の中で、自分自身の心身を常に健康に、そして穏やかに保たなければいけない。

そうなると、収入や地位においてパートナーと競い合わない精神的余裕があり、転勤や長時間労働などの激務な職場環境ではなく、安定した収入基盤がある人。そして必要以上にモテたり、女性との接点が多かったり、派手な生活をしていたりというような不要な心配をかける要素がない人なら、なおいい。

そんなパートナーと共に過ごすことで、安定した基盤をもち、自らの価値を最大化させること、これがバリキャリ女子の憧れる未来かもしれない。

(文・新居日南恵)


新居日南恵(manma代表): 株式会社manma代表取締役。1994年生まれ。 2014年に「manma」を設立。“家族をひろげ、一人一人を幸せに。”をコンセプトに、家族を取り巻くより良い環境づくりに取り組む。内閣府「結婚の希望を叶える環境整備に向けた企業・団体等の取組に関する検討会」・文部科学省「Society5.0に向けた人材育成に係る大臣懇談会」有識者委員 / 慶應義塾大学大学院システムデザインマネジメント研究科在学。

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