ネスレとの提携で見えてきた、スターバックスの3つの成長領域とは

ケビン・ジョンソン氏

スターバックスのCEOケビン・ジョンソン氏(2016年12月7日)。

Associated Press/Richard Drew

  • アメリカのスターバックスとスイスのネスレが発表した提携は、スターバックスの海外でのプレゼンスを高め、中国でのビジネスの強化に貢献するだろう。
  • モルガン・スタンレーは、スターバックスが今回の契約によって得る71億5000万ドル(約7800億円)の現金の一部を自社株買いに充てると見ている。
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アメリカのスターバックスとスイスのネスレの提携は、長期的に大きな利益をもたらしそうだ。

8日に公表されたプレスリリースによると、ネスプレッソ(Nespresso)やネスクイック(Nesquik)で知られるスイスの食品大手ネスレは、スターバックスから71億5000万ドルで同社の製品を販売する権利を取得することで合意した。このニュースを受け、モルガン・スタンレーはスターバックスの今後の成長が見込まれる3つの主要な領域として、国際市場、既存の消費者向けのパッケージ商品事業、株主への還元を挙げた。

コーヒーの大手2社による提携は、スターバックスの国際市場への進出をさらに加速させるだろうと、モルガン・スタンレーのアナリスト、ジョン・グラス(John Glass)氏は言う。国際的なプレゼンスの向上は、スターバックスにとって喫緊の課題だ。2週間前の決算発表でも、同社は長期的な成長戦略において、中国市場が重要になると述べていた。

国際的なスケールとリーチを持つネスレと組むことで、「スターバックスの(消費者向けのパッケージ商品)やフード・サービスの成長が加速されるだろう」とグラス氏は書いている。世界189カ国に進出しているネスレは、ベビーフードのガーバー(Gerber)から、チョコレート菓子のキットカット(Kit Kat)まで2000以上のブランドを所有している。

グラス氏は、今回の提携が近年その成長が鈍化しているスターバックスのアメリカ国内での消費者向けパッケージ商品のビジネスも加速させるだろうと見ている。パッケージ商品のビジネスをネスレに任せることで、スターバックスはコアビジネスに集中できるようになると、同氏は書いている。

ネスレから入る現金や追加のロイヤルティーは、スターバックスに株主への還元のチャンスも与える。同社は2020年までに200億ドルを株主に還元すると発表している。これまで150億ドルと見込まれていたが、この50億ドルは2019年に自社株買いに充てられるだろうと、グラス氏は見ている。

スターバックスの株価は、2018年に入って0.3%下落している。

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Markets Insider

[原文:Starbucks is going to see major growth in 3 key areas after its deal with Nestle (SBUX)]

(翻訳、編集:山口佳美)

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