50億ドルのアップル新本社、アップルパーク(Apple Park)は世界中から注目を集める建築物。
だが、アップルの創業者スティーブ・ジョブズはかつて「デザインとは、どう機能するかだ」と語っている。
アップルパークの場合、「どう機能するか」は毎日、数千人もの従業員が車で出勤してくるのをさばき、駐車場を提供することだ。
また来客や打ち合わせに来た人を、機密性の高い本社内まで分かりやすく、効率的に案内しなければならない。
これは渋滞を生み出しかねない。
だが、配車サービス、リフト(Lyft)のドライバーが投稿した車載カメラの動画によると、アップルパークは通路、地下トンネル、LEDライトなど、極めて効率的なシステムを構築している。
その様子は、少し空港に似ている。アップルパークが非公式に「スペースシップ」と呼ばれ、すぐにでも離陸するように見えるせいかもしれない。
また、地下の合流部分には信号があった。しかもアップルらしく、信号は水平に、真っ白な取り付け器具の中に収められていた。
アップルパークはとても大きい。ビジネスマンや仕事への応募者が訪問した際には、正確な入口、相手の名前、そしてアップルパークの大きな地図を記した詳細な予約メールが送られてくる。
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同社CEOティム・クック氏は2018年2月、「機密がたくさんある」ため、アップルパーク内部の見学ツアーを行うことはできないと株主に語った。その代わり、見学者向けにアップルは道路の反対側にアップルストアを作った。
だが、6月に開催される年に1度の開発者会議WWDCの際には、多くの開発者がその目で新本社の中を見たいと思うことだろう。
今のところは、YouTubeとインスタグラムがある。
ビデオのハイライト部分は以下のとおり。
新本社の周りにあるトンネル。新本社の地下に続いている。
YouTube/DurangoLyft
番号表示は空港のよう。
YouTube/DurangoLyft
パープルのLED照明の意味は何だろう。
YouTube/DurangoLyft
アップルオリジナルの信号機。
YouTube/DurangoLyft
パーキングスペースの間の通路も都会的。
YouTube/DurangoLyft
[原文:Even the parking lot underneath Apple's $5 billion campus is beautifully designed (AAPL)]
(翻訳、編集:増田隆幸)