整理整頓が苦手な人に送る、5つのアドバイス

クローゼットから服を選ぶ女性

bokan/Shutterstock

  • 「色で分類する」とか「あいうえお順に並べる」といった整理整頓のアドバイスは、しばしば整理整頓の行き届いた人たちからもたらされる。彼らはそもそも物事を体系化したり、計画、整理、分類するのが得意なのだ。
  • ただ、普段から物事がきっちりしていなくても平気な人にとっては、整理整頓が得意な人からのアドバイスはさほど有益ではないかもしれない。
  • こうしたアドバイスの代わりに、ADHD(注意欠如・多動症)の専門家で20年の経験を持つサンディー・メイナード(Sandy Maynard)氏のアドバイスを試して、日々の生活に少しだけ秩序をもたらしてみてはどうだろうか。

整理整頓のアドバイスは、その大半がそもそも整理整頓の得意な人からもたらされる。そもそも物事を体系化したり、計画、整理、分類するのが得意な彼らにとっては、「色で分類する」とか「あいうえお順に並べる」といったアドバイスは役に立つ。

だが、あまりきれいとも言えないが、汚いとも言えないような服を椅子にかけたままで平気な人にとって、こうしたアドバイスを取り入れ、継続するのは難しい。

こうした現実を熟知しているのが、サンディー・メイナード氏だ。過去20年にわたって、メイナード氏は数え切れないほど多くの人たちの整理整頓を手助けしてきた。

メイナード氏はADHD(注意欠如・多動症)の専門家だが、同氏が提案するシンプルかつ効果的なアドバイスは万人向けだ。

彼女のアドバイスにしたがって、環境や習慣、マインドセットを変え、日々の生活に少しだけ秩序をもたらしてみてはどうだろうか。


1. 環境をシンプルに

鍵と財布

ドア付近に"出発点"を作ろう。

Simon J Beer/Shutterstock

まず最初に"出発点"を作ろう。ドアの近くにスペースを見つけて、常にこの"出発点"に鍵やジャケット、普段持ち歩くバッグといったアイテムをまとめて置いておこう。メイナード氏は「クリーニングを出す」とか「図書館に本を返却する」といった簡単な"やることリスト"も一緒に置いておくと良いと言う。

「朝、家を出る前に部屋中を歩き回って10のアイテムを10の場所で探さなくても、必要なものは全てそこに揃っているのです」メイナード氏は言う。「遅刻や忘れ物の防止にもなります」

"出発点"を作ったら、"粛清"を始めよう。

「わたしは"粛清"という強い言葉をあえて使っています。これは難しい作業です」メイナード氏は言う。

筆者もこのアドバイスにしたがって、職場のがらくたを"粛清"してみた。気付けば、1つ1つ手に取って「どうしたらこれを使えるだろう? 」と自問していた。だが、メイナード氏はこの問い自体が間違いで、「どうしたらこれなしで生活できるだろう? 」と考えるべきだと言う。

"粛清"とはいえ、全てを捨ててしまえということではない。なくても生活できるものは、できる限り寄付してみよう。

また、がらくたを減らすには、そもそも家に迎え入れないことも大切だ。筆者の場合、ロゴ入りのスマホケースといった無料でもらえるものを持ち帰らず、落書き用のホワイトボードといった再利用可能なアイテムを置くことで、デスク周りを整理することができた。

2. 先延ばしにしない

かばんをかける

2分以内にできることは、すぐにやろう。

Vera Petrunina/Shutterstock

2分以内にできることは、今すぐやろうとメイナード氏は言う。

ドアを開けたら、すぐにコートをかけることを習慣にしよう。誰かから電話をもらったら、通話が終わり次第、連絡先を保存しよう。気付いたら自分で元に戻すことが大事だと、メイナード氏は言う。コーヒーテーブルに鍵があったら、"出発点"に戻そう。

筆者はパスワードの有効期限切れのアラートを受け取るたびに、あとでやろうと思ってしまう。そのうちに有効期限が切れて、IT部門へ出向かざるを得なくなるのだ。しかし、アラートを受け取ってすぐにパスワードを更新すれば、時間の節約になる。先延ばしにせず、すぐに行動することで"やることリスト"を1つ減らすことができた。

3. のんびりやろう

頭を抱える女性

のんびりやろう。

Tatyana Dzemileva/Shutterstock

直観に反するかもしれないが、のんびりやることで、長期的には時間を節約できる。

「焦りは無駄を産む」メイナード氏は言う。「クレジットカードを店のカウンターに置き忘れるのは、急いでいるときです。スーパーのレジで後ろがつかえているときでも、わたしは焦らず、クレジットカードを決まった場所にしまいます」

4. マインドセットを変えよう

洗濯物をたたむ人

マインドセットを変えて、退屈な作業をもっと楽しく。

Sarah Jacobs

「やらなくてはならないことに価値を見出そう」メイナード氏は言う。「『買ってきた食料品をしまうかどうかは、重要でない』と言うのは簡単だが、実際は重要なことだ」食料品をしまわなければ、朝、昼食を用意するスペースがないために、コーヒーをこぼして掃除をするはめになるかもしれない、と同氏は言う。

整理整頓を重視することは、運動を重視するのに少し似ている。やるべきだと分かっているし、自分のためになることも分かっている。それでも、ついついテレビを見てしまう。

では、退屈さとどう向き合えば良いのだろうか? 『Play Anything: The Pleasure of Limits, the Uses of Boredom, and the Secret of Games』の著者で、遊びの哲学の専門家イアン・ボゴスト(Ian Bogost)氏は、人生を仕事と遊びに分けること自体が、わたしたちにある種の不幸をもたらしていると言う。そして、日々のタスクがもたらす楽しみに気付かずにいるのだ。

「何でも潜在的には面白いんだ」ボゴスト氏は言う。「どんなシステムでも、どう操作して、どう機能するのかを遊びの一種として捉えることはできる」

洗濯物をたたむ作業も、その1つの例だ。退屈を感じたからと言って、服をたたむ作業に対する全ての関心が失われたわけではない。それは、次のレベルの扉が開いたということだ。これからはよりスピーディーな服のたたみ方を編み出したり、より見た目に美しくたたむことに力を注いでみれば良い。

整理整頓を重視し、そこに楽しみを見出すようマインドセットを少し変えれば、世界も変わる。

5. 自分を許そう

駐車違反のチケット

ミスをしても自分を責める必要はない。

Flickr/Charleston's The Digitel

うっかりミスをしてもわたしは自分を責めない、とメイナード氏は言う。慌てて車を止めて駐車違反の切符を切られても、それを失敗とは考えず、少し落ち着いた方がいいというサインとして受け止めるのだと言う。

「自分自身に対して『バカね、標識をちゃんと見なかったでしょ。あなたはいつもそう』ではなく、『これは少し落ち着いた方がいいという良いサインね』と言うんです」メイナード氏は言う。「自分で取り入れたシステムや戦略でも、守り続けるのは簡単ではありません。ただ、最終的にその見返りは十分にあります」

[原文:5 organization tips for people who hate organizing]

(翻訳:まいるす・ゑびす、編集:山口佳美)

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