auの2018年夏モデルは「デュアルカメラ戦争」だ ── AQUOS、Xperia、Galaxyの「買い」を検証

au 2018夏モデル スマートフォン

au 2018夏モデルで買うべきスマートフォンはこの3つだ。

auから2018年夏に向けて発売されるスマートフォンの新ラインナップが発表された。いずれもメーカー各社からすでに発表済みの製品で目新しさはないが、シャープ、ソニーモバイル、サムスンといった大手メーカーのハイエンドモデルが出そろった格好だ。

「買うべき端末」という点では、最新トレンドを追いかけるのであれば、おのずと機種は限られる。「AQUOS R2」「Xperia XZ2 Premium」「Galaxy S9+」の3機種だ。

auの2018年夏モデルは撮る・見る・聞くの機能に注目

au 2018 Summer Collection

auは3社のハイエンドモデルのほか、ミドルレンジモデルの「HUAWEI P20 lite」や高齢者向けの「かんたんケータイ」も発表された。

撮影:小林優多郎

この3機種に共通するのは、いずれも暗いところで明るく撮れることをウリとしていることと、静止画だけでなく動画撮影機能にも注力していることだ。

動画撮影では、AQUOS R2が動画専用のカメラを搭載。Galaxy S9+がスーパースローモーション撮影機能を搭載したほか、Xperia XZ2 PremiumではフルHD解像度でのスーパースローモーション撮影も可能になっている。

動画を撮るだけでなく、視聴するためのディスプレーやサウンド性能も高い。音響面ではGalaxy S9+とAQUOS R2は映画館でも採用例のある「Dolby Atmos」、Xperia XZ2 Premiumはソニー独自の「S-Force フロントサラウンド」を採用する。

いずれも“撮る”“見る”“聞く”の3拍子揃ったスマートフォンになっている。動画配信サービスに加えてSNSへの動画投稿も当たり前になる中、動画をより楽しめることがハイエンドモデルの条件になりつつある。

動画撮影中に自動で静止画が撮れる「AQUOS R2」

AQUOS R2

AQUOS R2のディスプレーは約6インチのIGZO液晶で、こちらもやはり19:9の縦長サイズ。ベゼルぎりぎりまディスプレーとするため、正面カメラ部分を切り欠き、iPhoneXの画面デザインに似た“ノッチ”デザインを採用。

撮影:太田百合子

片方が静止画用、片方が動画用という、他社にはない構成の2眼カメラを採用するシャープのAQUOS R2。同じ2眼でもGalaxy S9+は“標準&望遠”、Xperia XZ Premiumは“カラー&モノクロ”、とそれぞれに考え方が違っているのがおもしろい。

AIライブシャッター

動画撮影中にAIが被写体や構図を分析して、自動的に静止画を撮影する「AIライブシャッター」機能を搭載する。

撮影:太田百合子

静止画用には2260万画素と高精細かつF1.9の明るいカメラ。動画用には135度をカバーするF2.4で超広角の1630万画素カメラを採用している。従来のスマートフォンのように動画から静止画を切り出すわけではないので、動画は広角でダイナミック、静止画は明るく精細な絵が撮れるというわけだ。

ただ、実際に動画撮影中に静止画の「シャッターチャンス」を狙うのは難しい。そこで、AQUOS R2にはAIによるシーン認識を使って、「イイ感じの構図」とAIが認識した場面を自動撮影する機能も付いている。

au版AQUOS R2のカラーバリエーション

カラーはアクアマリン、プラチナホワイト、プレミアムブラックの3色。「AQUOS R2」はドコモとソフトバンクからも発売予定だが、キャリアごとに異なるカラー展開となっている。

撮影:太田百合子

4Kスマホ+暗闇でも撮れるカメラ「Xperia XZ2 Premium」

auの新型Xperia

Xperia XZ2(左)とXperia XZ2 Premium(右)は、背面が丸く盛り上がった新デザインを採用。指紋センサーも背面に配置されている。

撮影:太田百合子

ソニーのXperia XZ2 Premiumは、auユーザーにとっては待望のPremiumモデル。発売時期は8月中旬以降と他のau製品に比べてやや先に設定されているが、時期的に待てるのであれば、カメラ重視のユーザーは本機を購入すべきだろう。

Xperia XZ2 Premiumに搭載されたソニーモバイル初の背面2眼カメラにはそれだけ大きな魅力がある。カメラ構成は前述の通り、約1920万画素でF1.8のカラー用と、約1220万画素でF1.6のモノクロ用という構成の2眼カメラを搭載。今回同時に発表された「Xperia XZ2」の約1920万画素、F2.0のカメラに比べてかなり明るく暗所に強くなっている。

Xperiaの暗所撮影デモ

同じ明るさのシーンをF1.6のXperia XZ2 PremiumとF2.0のXperia XZで比較したデモ。圧倒的にXperia XZ2 Premiumが明るく撮れる。

撮影:太田百合子

ディスプレーは5.8インチの4K解像度(3840×2160ドット)液晶と2018年夏スマホの中でも最も大きく、高精細だ。しかし、重さも約236gと、Galaxy S9+の約189gに比べてもなかなかのヘビー級。選ぶ際にはこの大きさ&重さと、2眼カメラを天秤にかけることになりそうだ。

Xperia XZ2 Premium

アスペクト比が2:1に近い、縦長ディスプレイを採用する機種が増える中、「Xperia XZ2 Premium」は4K HDRディスプレイの制約なのか、従来通り16:9のディスプレイを搭載。そのためやや幅広となっている。

撮影:太田百合子

また、ほかの2機種とは異なり、アナログのイヤホンジャックが廃止されている点には注意。本体に付属するUSB Type-C変換アダプターを利用するか、Bluetoothによる無線接続かUSB Type-Cの直挿しに対応したヘッドホンを活用することになる。

暗い場所も明るい場所も両方強い「Galaxy S9+」

Galaxy S9+

約6.2インチの大型有機ELディスプレーを搭載するGalaxy S9+。

撮影:小林優多郎

サムスンはサイズ違いの「Galaxy S9」と「Galaxy S9+」を5月18日に同時発売する。今回のGalaxyの目玉も、もちろんカメラだ。

S9とS9+どちらも、絞りを物理的にの2段階で切り替えられる「デュアルアパチャー」機能を1220万画素のメインカメラに組み込み、暗いところではF1.5で明るく撮れ、逆に明るいところではF2.4に変えて、写真の白飛びを防ぐのがウリだ。

Galaxy S9とS9+

Galaxy S9(左)は5.8インチで1220万画素(F1.5/F2.4)、Galaxy S9+(右)は6.2インチで1220万画素(F1.5/F2.4)+1220万画素(2倍ズーム)のデュアルカメラを搭載。

撮影:小林優多郎

加えて、Galaxy S9+はもうひとつ、1220万画素の2倍望遠カメラも搭載。2つのカメラを使って、背景のボケ味を活かしたポートレート撮影なども楽しめるようになっている。

また、前モデルの「Galaxy S8シリーズ」と同様に縦横比19:9と縦長かつ、左右のベゼルをぎりぎりまで狭めた“インフィニティーディスプレー”を採用。このため画面サイズから受ける印象よりは、幅がスリムで持ちやすく、6.2インチの「Galaxy S9+」も決して片手操作ができない大きさではない。

2眼という機能差と使い勝手のバランスから言っても、筆者なら迷わずGalaxy S9+を選ぶ。

GalaxyのAR絵文字

Galaxy S9/S9+では自分のアバターを作成し、そこからGIFアニメーアション形式のスタンプを作成できる機能も。スタンプは、3キャリア共通の新メッセージサービス「+メッセージ」にも投稿できる。

撮影:小林優多郎

(文・太田百合子)


太田百合子:フリーライター。パソコン、タブレット、スマートフォンからウェアラブルデバイスやスマートホームを実現するIoT機器まで、身近なデジタルガジェット、およびそれらを使って利用できるサービスを中心に取材・執筆活動を続けている。

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