蔓延するセクハラ、キャビンアテンダントの70%近くが経験

蔓延するセクハラ、キャビンアテンダントの70%近くが経験

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  • アメリカの客室乗務員協会(AFA)によると、キャビンアテンダント(CA)は“蔓延する”セクハラ被害を受けている。
  • 3分の2以上のCAが、これまでにセクハラを受けたことがあると回答。
  • だが、会社にセクハラを報告した人はわずか7%。

キャビンアテンダント(CA)には、世界中を旅できるなど、仕事上の様々な特典がある。だが、華やかとは言えない誰にも言えない秘密もある。

その1つがセクハラ。客室乗務員協会(AFA)の最新の調査によると、セクハラは業界に“蔓延している”

AFAは、アメリカの航空会社29社に勤務するCA3568人を対象に調査を実施。アメリカ国内のCAの男女比である女性80%、男性20%に合わせて集計した結果、これまでにセクハラを受けたことがあるCAは、68%に上った

約35%が言葉によるセクハラを経験し、そのうちの68%が昨年1年だけで3回以上、言葉によるセクハラを受けたと答えた。5回と答えたCAは3分の1に上った。

心配なことに、過去1年に乗客から身体的なセクハラを受けたCAは18%に上る。そのうちの40%以上は、1年で3回以上、身体的なセクハラを受けたと答えた。

回答したCAは、乗客の「不快な、望まない、みだらな、下品な、不適切な、気まずい、性的な、思わせ振りな、わいせつな」発言を例にあげた。

「CAは、乗客の露骨な性的妄想、ナンパの対象となり、性的な“関係”、ポルノビデオや写真を求められたことがあると報告している」とAFAは指摘した。

「#MeTooムーブメントの多くは、エンターテイメント業界や政界などでの注目度の高いケースを集中して取り上げた。だが、この調査はなぜAFAが長年、業界での性差別とセクハラの撲滅を推進してきたのかを明らかにした」とAFAのサラ・ネルソン会長は語った。

「業界のマーケティングでCAが物のように扱われ、『コーヒー、紅茶、それとも私?』とジョークを言うような時代は永遠に終わらせなければならない。航空業界のための#TimesUpムーブメントで、性差別主義的な過去を終わらせる」

セクハラが蔓延しているにもかかわらず、会社に報告したCAはわずか7%。解決してくれると思うほど会社を信頼していないからだろう。実際、68%の回答者が仕事上でのセクハラに会社が対応しているとは思わないと回答した。

CAが注意しなければならないのは乗客だけではない。2月に発行されたコスモポリタンは、様々な航空会社で働く12人のCAの経験談を掲載。CAは同僚やパイロットの厄介で、大胆な行動について語った。

「私の手を触り、自分の膝に乗せ、『何かを感じても、心配することはない』と言った。そして彼と別のパイロットのどちらが魅力的かと聞いてきた。2人とも50代半ばなのに。ダンスをしていると、別のパイロットが実際に私のお尻を叩こうとした」とアリッサというCAは語った。

パイロットは結束が固い。セクハラに厳しいCAの情報を互いに交換し、警戒しているといわれる。

「パイロットは、自分のフライトには私を使わないと言えるし、私をフライトから追い出すこともできる。そうなると給料がもらえない」とあるCAは述べた。

「航空会社、労働組合、規制当局、議員、乗客 —— 私たち全員が、もはや大目に見られることのない行動をやめるとき」とネルソン会長。

「CAの尊厳と幸せ、そして乗客の安全がかかっている」

[原文:Nearly 70% of flight attendants experience 'rampant' sexual harassment, according to a new survey

(翻訳:R. Yamaguchi、編集:増田隆幸)

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