UBSによると、2018年のワールドカップで優勝する可能性が最も高いのは、2014年大会で優勝したドイツだという。
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- スイスの大手銀行UBSは統計モデリングを使って、ロシアで6月14日(現地時間)に開幕する2018 FIFAワールドカップの結果を予想した。
- UBSによると、前回大会に続き、ドイツが優勝する可能性が24%で最も高いという。
- ドイツに次いで可能性が高いのは、ブラジル、スペイン、イギリスだ。
- 一方、パナマ、エジプト、チュニジア、コスタリカ、サウジアラビアが優勝する可能性はゼロだという。
地球上最大のスポーツ・イベントといっても過言ではないFIFAワールドカップ。世界中の人々が、4年ごとに開催されるこの大会で代表32チームがどう戦うか、固唾を飲んで見守っている。
近年ではゴールドマン・サックスなど大手銀行も、経済やビジネスの分析に用いる統計モデルを使って、大会の結果を予想しようとしている。
そして、ワールドカップ開幕まで1カ月を切る中、スイスの銀行UBSが1番乗りで2018年ロシア大会の結果予想を公表した。
UBSは前回大会に続き、ドイツが優勝する可能性が24%で最も高いと見ている。
ドイツに次いでトロフィーを掲げる可能性が高いのは、ブラジル(19.8%)、スペイン(16.1%)だという。それをイングランド(8.5%)が追う。
「イングランド代表はバランスの取れたチームだ。チームワークが良く、未来の王者になる可能性がある」UBSグローバル・ウェルス・マネジメントのチーフ・インベストメント・オフィサー、マーク・エーフル(Mark Haefele)氏は声明文の中で述べている。
一方、UBSの予想によると、パナマ、エジプト、チュニジア、コスタリカ、サウジアラビアが優勝する可能性はゼロだという。
予想の一覧はこちら(UBSはイタリアをリストに含めているが、イタリアは出場を逃している):
UBSの予想では、日本代表が優勝する可能性は0.1%、ベスト8(準々決勝)に残る可能性は9.8%だという。
UBS
UBSの予想は、主要ブックメイカーの予想からかけ離れたものではない。その大半がドイツ、ブラジル、スペインを高く評価している。
ただ、大手銀行による主要大会の結果予想は、あまり当てにならない。特に外しているのがゴールドマン・サックスで、2014年のワールドカップも2016年の欧州選手権も、優勝国の予想は当たらなかった。
ゴールドマンは、2014年のワールドカップでブラジルが優勝すると見ていたが、ブラジルは準決勝でドイツに敗退し、2016年の欧州選手権ではフランスを挙げていたが、決勝で0-1でポルトガルに負けた。
だが、2014年のワールドカップでゴールドマン・サックスは「ドイツとブラジルの7-1の準決勝を除き、ノックアウトステージの全試合の勝者を予想した」と主張している。
(翻訳、編集:山口佳美)