コインチェック、匿名性の高い仮想通貨4種類の取扱いを廃止 —— ダッシュ、モネロなど

仮想通貨取引所コインチェックは2018年5月18日付の官報で、匿名性の高さなどが指摘されていた仮想通貨Monero(モネロ)、Zcash(ゼットキャッシュ)、Dash(ダッシュ)、Augur(オーガー)の取扱いを廃止すると公告した。

マネックスとコインチェックの記者会見

2018年4月6日に開かれた記者会見に出席するマネックスグループCEOの松本大氏(左)とコインチェック創業者の和田晃一良氏。

REUTERS/Toru Hanai

廃止は2018年6月18日付で、同日以降に、日本円に換金したうえで、顧客の口座に振り込む。換金の時期については「当社が適当と判断する時期及び方法により」としている。

巨額の仮想通貨NEM(ネム)が流出した事件を受け、コインチェックは4月に、ネット証券大手のマネックスグループの傘下に入り、経営の立て直しを進めている。

2018年4月6日の記者会見で、コインチェックの創業者で現在は執行役員を務める和田晃一良氏は、「秘匿性の高い仮想通貨や、オーガーなどの仮想通貨については、以前、金融庁からの業務改善命令が出ているところでもあるのですが、マネーロンダリングであったりそういったところのリスクを適切に検討し、それを踏まえたうえでしっかり決断をする」と話していた。

コインチェックは、セキュリティや社内の管理態勢を確保し、早期の仮想通貨交換業者としての金融庁への登録を目指している。

(文・小島寛明)

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