Coffee Meets Bagel
現実を見よう。ニューヨークでデート相手を見つけることは難しい。
だから、デートアプリ「コーヒー・ミーツ・ベーグル(Coffee Meets Bagel)」からのメールには興味をそそられた。同社が初めて開催する、シングルのための泊まりがけのキャンプ「キャンプ・ミーツ・ベーグル(Camp Meets Bagel)」への誘いだった。
作り笑顔でおしゃべりする、ありきたりなデートではなく、歌ったり、キャンプファイヤーでマシュマロを焼いたり……。そして、素敵な人に出会えるかもしれない。サマー・キャンプに行ってみたいという子どもの頃の夢もかなう。残念ながら私が育ったインドでは、それは大きすぎる夢だった。
もちろん、仮設のバーもある。
でも、不安だった。丸3日間、大勢の見知らぬ人たちと森の中で過ごせるのか分からなかった。だから、大学時代からの親友を巻き込んだ。
5月10日、私たちは荷造りをして、仕事の後、150人のメンバーとキャンプに向かった。
2000年、9歳のときにアメリカ映画『ファミリー・ゲーム/双子の天使(The Parent Trap)』を初めて観たときから、サマー・キャンプに行くことが私の夢だった。残念ながら、夢がかなうことはなかった。
"The Parent Trap"/Disney via Netflix
だからその代わりに、3日間の大人のキャンプに参加することにした。キャンプはデートアプリ「コーヒー・ミーツ・ベーグル」と「キャンプ・ノー・カウンセラーズ(Camp No Counselors)」のコラボ企画。どちらも、テレビ番組「シャーク・タンク(Shark Tank)」に出演して人気となった。
Tanya Dua/Business Insider
バス3台でニューヨークを出発。すぐにお酒が飲み放題に。誰かがDJをするようだ。
Tanya Dua/Business Insider
午後10時過ぎ、ペンシルベニア州のエンドレス山脈にあるキャンプ場「インディアン・ヘッド・キャンプ」に到着。シーツと枕を受け取り、男女混合の宿泊小屋に向かった。
Tanya Dua/Business Insider
親友と私は「グリーン」チームになった。ジョージタウン、ハーバード、ラトガースと名づけられた小屋のメンバーが一緒。他にも3チーム。小屋には同じように有名大学の名前が付けられていた。
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少ししてから、全員でキャンプファイヤー。棒に刺したマシュマロ、ピザ、そしてもちろん、あらゆるお酒が揃ったバーもあった。ビール、ワイン、ウォッカ、ウイスキー、ジン。「フリータイム」の準備は整った。
Tanya Dua/Business Insider
私の小屋では、全員が朝9時までに起きて支度を済ませた。ダイニングへ向かうと、たくさんのベーグル、スクランブルエッグ、フレッシュなフルーツ、オートミールが準備されていた。早めのお楽しみが欲しい人には、ミモザ(オレンジジュースを入れたシャンパン)やロゼもあった。
Tanya Dua/Business Insider
その後は1日中、好きなアクティビティーに参加。カヤック、カヌー、パドルボードから、アーチェリー、ドッジボール、図画工作まであった。様々なアクティビティーで、「ビーンズ」をゲット。これは後で役に立った。
Coffee Meets Bagel
アクティビティーの後は「フレンドシップ・ウォーク」に出かけた。お互いのこと、キャンプ場のことをもっと良く知るための散歩。クライマックスは初めてのチーム対抗戦の「じゃんけん大会」。ルールは世界中同じ。すごい早さで、わけも分からないうちに進んだ。でも私は決勝に。結果は2位!
Ke Li Photography
前夜のお酒で疲れていたので、少しだけ眠ることにした。お昼に復活。湖へ行き、午後はウォーター・アクティビティーにあてることにした。翌日は雨になりそうだったから。まずはカヌー。
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気温は10℃を切るくらい。暖かくはなかった。水はもっと冷たかった。それでも、飛び込む強者もいた。
Ke Li Photography
大胆にも20フィート(約6メートル)のウォーター・スライドに挑むグループ。湖へ一直線。
Ke Li Photography
私も、飛び込んだ。
Tanya Dua/Business Insider
時間はあっという間に過ぎた。夕食前にまたハッピー・アワーに突入。ビール・ポンやフリップ・カップなど、思いつく限りのゲームがあった。
Tanya Dua/Business Insider
夕食後は「ムービー・ナイト」。好きな映画キャラクターに扮するコスプレ・パーティー。写真は素敵でおバカな、同じ小屋のメンバー。
Tanya Dua/Business Insider
翌朝も好きなアクティビティーに参加。親友と私はアーチェリーの腕前を試すことにした。彼女は真ん中に当てた。私はそこそこ。
Tanya Dua/Business Insider
キャンプの中で一番面白かったのは「バトル・オブ・ザ・ベーグルズ」。リレー・スタイルのチーム対抗イベント。アクティビティーで集めた「ビーンズ」を使った。
Ke Li Photography
二人三脚、アーチェリーなど、10個以上のミニゲームを繰り広げるリレー。土砂降りだったけど。
Ke Li Photography
チーム名は「ミーン・グリーン・ビーン・チーム」にした。私たちは間違いなく、一番騒がしいチームだった。ほとんどのメンバーが1日中、お酒を飲んでいた。一方、私はたぶん唯一酔っていなかったので、勝利を目指してチームをリードしようとした。
Coffee Meets Bagel
でも、あ〜、ダメだった。
Coffee Meets Bagel
ゲームには負けたけど問題ない。なぜならその後、ソファー・サウンズ(Sofar Sounds)の素敵なコンサートが開催されたから。ソファー・サウンズは、世界中でプライベートな音楽ライブを開催するスタートアップ。
Griffin Shapiro
90分のショーには、Covey、Rue Brown、Decoraといったパフォーマーが登場。その後、ブルックリンを拠点とするDJ Mac Josephも夜明け前までレコードを回した。いつも通り、お酒は飲み放題。
Griffin Shapiro
このときまでには、私はかなりリラックスしていた。アクティビティー、パーティー、宿泊小屋など全てが参加者同士が可能な限り、ありのままで接することができるように工夫されていた。この点については「キャンプ・ミーツ・ベーグル」はかなりいい仕事をしたと思う。
Griffin Shapiro
結論。
Coffee Meets Bagel
「キャンプ・ミーツ・ベーグル」は文字通り、恋に落ちるような、少なくとも、ドキドキするような空間になっていた。
実際、成功だった。3日目までに、数組のカップルが生まれていたし、もう少しでカップルになりそうな人たちもいた。
仮に恋人探しが目的ではないとしても、得るものはあった。素晴らしい、さまざまな職業や立場の人たち、飲みたい人には仮設のバー、アウトドア派の人はアドレナリン大放出。何よりも、コミュニティーがあった。
来たときは、ただ楽しく過ごせればいいと思っていた。帰りは、思い出の宝箱と全く新しい友だちが一緒だった。もちろん、二日酔いも。
[原文:I went to a sleepaway 'dating' camp for adults — and it was a nonstop frat party for 3 days]
(翻訳:Ito Yasuko/編集:増田隆幸)