アメリカで続く銃乱射事件 —— 2018年の発生ペースは"ほぼ毎日のように"

抱き合う人々

アメリカ・テキサス州サンタフェの高校で5月18日(現地時間)、銃撃事件が発生した。

AP Photo/David J. Phillip

  • テキサス州サンタフェの高校で起きた銃撃事件を含め、アメリカでは2018年に入って101件の銃乱射事件が発生している。
  • サンタフェの事件では10人が犠牲となった。
  • 2018年、アメリカではほぼ毎日のように、銃乱射事件が発生している。

アメリカ・テキサス州サンタフェの高校で5月18日(現地時間)、17歳の容疑者が生徒や職員に発砲、10人が死亡した。容疑者は身柄を拘束されている。

アメリカ国内で発生する銃撃事件を追跡している非営利組織Gun Violence Archiveによると、この事件は2018年に入って101件目となる銃乱射事件だ。2018年に入って138日が過ぎたことを考えると、アメリカではほぼ毎日のように、銃乱射事件が発生している計算になる。

アメリカでは、銃がからむ事件で毎年約1万1000人が命を落としていて、他の主要な死因によって死亡するよりも、銃の暴力によって死亡する可能性の方が高い

ただ、「銃乱射」の定義をめぐっては意見が分かれているのも事実だ。Gun Violence Archiveは銃乱射を、襲撃者を除く4人以上が「同じ場所、同じ時間帯」に「撃たれるもしくは命を落とす」個別の事件と定義している

しかし、政府に公的な定義は存在しない。連邦議会のシンクタンクとして知られるCongressional Research Serviceの報告書は、2013年に銃乱射を、襲撃者が「ほぼ無差別に」4人以上を殺害するものと説明していた。負傷者の数をカウントに入れない分、Gun Violence Archiveの定義よりもハードルが高い。

その後、連邦政府は犠牲者の数を3人に引き下げた。この定義によってGun Violence Archiveのデータを見ると、2月14日にフロリダ州パークランドの高校で17人が犠牲となった事件は、2018年に入って6件目の銃乱射事件ということになる。

同データによると、アメリカでは2018年、すでに5400人以上が銃のからむ暴力によって死亡、9800人以上が負傷している。

サンタフェの事件の後、20日にミシシッピ州で1人が死亡、7人が負傷した事件を含め、2018年に入ってアメリカでこれまでに発生した銃乱射事件の一覧はこちら

[原文:There have been 101 mass shootings in the US so far in 2018 — here's the full list]

(翻訳、編集:山口佳美)

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