空飛ぶ車は地上の人間を「ギロチン」にしかねない —— イーロン・マスク氏、代替案をアピール

イーロン・マスク氏

イーロン・マスク氏は、空飛ぶ車の壊れた部品が落下、地上にいる人間にぶつかる可能性があると言う。

The Boring Company

  • 17日(現地時間)に開かれた自身のトンネル掘削会社ボーリング・カンパニー(Boring Company)イベントで、イーロン・マスク氏はなぜ空飛ぶ車がその価値以上に問題となり得るかを説明した。
  • マスク氏が最も懸念するのは騒音と、破損した部品が地上にいる人間にぶつかる可能性だ。
  • 「きちんと車を整備しない人が出てくるのは避けられず、ホイールキャップが落ちて誰かをギロチンにするだろう」とマスク氏は言う。

電気自動車や宇宙開発、高速移動を実現するためのトンネル掘削……未来の輸送システムを作る企業を立ち上げる一方で、イーロン・マスク氏は「空飛ぶ車」に否定的だ。

17日に開かれた自身のトンネル掘削会社ボーリング・カンパニーのイベントで、マスク氏はなぜ空飛ぶ車がその価値以上に問題となり得るかを説明した。同氏が最も懸念するのは騒音と、破損した部品が落下し、地上にいる人間にぶつかる可能性だ。

「数えきれないほどのそうしたものが至るところを飛ぶようになれば、きちんと車を整備しない人が出てくるのは避けられず、ホイールキャップが落ちて誰かをギロチンにするだろう」マスク氏は言う。「そして、ハリケーンのように騒々しくなるだろう」

マスク氏は以前にも同様の懸念を示している。同氏は渋滞の解消には、ループ(Loop)やハイパーループ(Hyperloop)といった高速交通システムを地下に作る方が良いと考えている。

ループは、ハイパーループよりも低速な代替システムで、2013年の白書でマスク氏が初めて提案した。ハイパーループは都市と都市の間の移動に使われ、ループはより短い距離で乗客を運ぶという。ループもハイパーループも、乗客をポッドに乗せ、地下を走るトンネルを移動するものだが、ハイパーループの移動スピードが時速600マイル(約970キロメートル)を超えるのに対し、ループのスピードは時速150マイルだ。この違いは、トンネルに加えられる圧力の違いだ。

マスク氏は17日、ループのポッドは16人乗りで、地下に設けられた車1台分の駐車スペースと同じくらいの大きさの駅、数十カ所からアクセス可能になるだろうと語った。料金は1ドルからだという。

同氏の一部競争相手は「空飛ぶ車」のような航空機の開発を進めている。ウーバー(Uber)は3月初め、同社が「スカイポート」と呼ぶ屋上の発着用パッド間を乗客を乗せて飛ぶ「ウーバー・エア」向けの空飛ぶタクシーのプロトタイプを発表した。同社は2020年にテキサス州ダラスとカリフォルニア州ロサンゼルスでサービスの試験運用を行い、2023年にはこれらの都市で商用サービスを始める計画だ。

ウーバーのCEOダラ・コスロシャヒ(Dara Khosrowshahi)氏はCBS「This Morning」のインタビューで、ウーバー・エアを「誰にでも手の届くサービス」にしたいと語っている。

[原文:Elon Musk says flying cars are a bad idea because they could 'guillotine' people on the ground]

(翻訳、編集:山口佳美)

ソーシャルメディアでも最新のビジネス情報をいち早く配信中

あわせて読みたい

Popular

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み