あなたが知らないかもしれない、北朝鮮にまつわる7つの真実

金正恩氏

KCNA/Reuters

  • 北朝鮮はその閉鎖性から「隠者王国」とも呼ばれる。
  • 北朝鮮は世界有数の軍隊を持つ。総人口の約4.7%が軍に雇用されている。
  • 薬物使用がまん延していて、30%の人々がマリファナやメタンフェタミンといった薬物を使用していると推定されている。

2500万人の国民が暮らす北朝鮮は、その閉鎖性から「隠者王国」とも呼ばれる。

弾道ミサイルの発射実験同様、その若きリーダー金正恩氏は世界中の注目を集めている。3代続く金体制のエキセントリックな話は人々に眉をひそめさせる一方で、1990年代に北朝鮮で起きた飢饉の話は今も心に訴えるものがある。

ワシントン・ポストによると、北朝鮮を建国した金日成氏の息子で正恩氏の父、金正日氏は初めてやったボーリングでパーフェクトを達成し、ゴルフでは38アンダーパーをたたき出したと言われている。大学在学中だけで1500冊の本を書いたとも言われている。テレグラフが報じた

こうした驚くような逸話は、大げさなプロパガンダである可能性が高いが、Business Insiderではあなたが知らないかもしれない北朝鮮にまつわる7つの真実を紹介する。北朝鮮に対する見方が変わるかもしれない。


1.人口は世界で51番目だが、世界有数の常備軍を誇る

朝鮮人民軍

朝鮮人民軍。

KCNA/Reuters

CIAのデータによると、2500万人と推定される北朝鮮の人口は世界で51番目に多い。ニューズウィークによると約119万人の現役兵士を誇る朝鮮人民軍は、世界有数の軍隊だ

人口(13億人以上)と軍の規模(230万人)の両方で世界トップの中国では、人口の約0.18%が軍に雇用されている。

一方、北朝鮮では人口の約4.7%が軍に雇用されている。

2.平壌を中心に、ローラーブレードが大人気

ローラーブレード

ローラーブレードで遊ぶ北朝鮮の子どもたち。

Kyodo/Reuters

ナショナル・ジオグラフィックの写真家デイビット・ガッテンフェルダー(David Guttenfelder)氏によると、ローラーブレードが「国内どこへ行っても」人気だ。ガッテンフェルダー氏は、特に「首都(平壌)では、ローラーブレードの楽しめる場所は数え切れないほどある」と報じている。

3. 薬物の使用はほとんど規制されておらず、国民の間で広まっている

靴工場を視察する金正恩氏

平壌の靴工場を視察する金正恩氏。

KCNA/Reuters

北朝鮮では、薬物の使用はほとんど規制されておらず、UPIの報道によると、国民の約30%が何らかの薬物を使用しているという。ラジオ・フリー・アジアによると、マリファナの栽培も盛んで、海外へと密輸されているという

パブリック・ラジオ・インターナショナル(PRI)の報道によると、北朝鮮ではメタンフェタミンも日常的に使用されていて、マリファナほどではないが広く出回っているという。ただ、メタンフェタミンは快楽目的というよりも、食欲を抑制し、農場や工場などで労働者を長時間働かせるために使われているようだ。

4. 北朝鮮には、世界最大のスタジアムがある

メーデー・スタジアム

平壌にあるメーデー・スタジアム。

KCNA/Reuters

北朝鮮のメーデー・スタジアムはその客席数だけでなく、空間の広さでも世界最大のスタジアムだ。その最大収容人数は15万人にのぼる。

10万7600人を収容する世界で2番目に大きなミシガン・スタジアム(アメリカ・ミシガン州アナーバー)を大きく引き離す。メーデー・スタジアムはしばしばスポーツのイベントで使用されるが、もともとは毎年8月と9月に開催される北朝鮮の歴史、文化、発展を祝うアリラン祭の会場として作られた。

5. 北朝鮮では5年に1度、選挙が行われている

拍手をして祝う人々

金正恩氏が国防委員会の第一委員長に再び選ばれたことを祝う北朝鮮の人々(2014年)。

Kyodo/Reuters

独裁政権で選挙が行われるというのは不思議に思えるかもしれないが、北朝鮮国民は5年に1度、投票に行っている。しかし、エコノミストによると、有権者が受け取る投票用紙には、その選挙区の候補者の名前が1人しか書かれていないという。

つまり、有権者にはたった1人の候補者に賛成か反対かの選択肢しかない。また、反対票を投じる場合、投票用紙は賛成とは別の投票箱に名前を書いて入れなければならず、反逆罪とみなされる可能性もあると、エコノミストは報じている。

6. 北朝鮮は独自の標準時間を採用していた

壁掛け時計

病院の待合室にある壁掛け時計。

Damir Sagolj/Reuters

北朝鮮は2015年に独自の標準時間(GMT + 8:30)を採用し、地球上のどの国とも少なくとも30分の時差があった。日本が朝鮮半島を植民地化する前に使っていた標準時間に戻した。2018年5月5日に北朝鮮の国会に相当する最高人民会議の常任委員会の決定により、30分の時差がある南北の標準時は統一された

7. 一部の北朝鮮の人々にとって、生活は向上している

紋繍遊泳場

北朝鮮のウォーターパーク「紋繍遊泳場」。

KCNA/Reuters

誤解のないように言っておくと、多くの北朝鮮人にとって日々の生活は食料不足や恐ろしい労働条件、圧政に耐える毎日だ。しかし一部の北朝鮮人たちは、他の国の人々と似たような生活を送っていると、NPRは報じている

NPRによると、より多くの人が携帯電話やDVDプレーヤーといった端末にアクセスできるようになったといい、平壌やその他の人口の多い都市では映画館やアミューズメント・パーク、ウォーター・パークといった娯楽施設も普及し始めている。他国から受ける影響は年々強まっていると、NPRは報じている

[原文:7 surprising things you didn't know about North Korea]

(翻訳、編集:山口佳美)

編集部より:初出時、「北朝鮮は独自の標準時間を採用している」としておりましたが、5月5日、北朝鮮の国会に相当する最高人民会議の常任委員会の決定により、30分の時差がある南北の標準時が統一されたため、正しくは「標準時間を採用していた」です。訂正致します。 2018年5月28日23:50

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