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中国2隻目の空母で、初の国産空母が5月中旬、航行試験を終えた。
空母「001A型」は5月13日に大連港を出港、予定されたテストを全て終え、18日に帰港した。
2017年4月に進水、同国初の空母「遼寧」の就役から5年が経っていた。001A型の就役は2018年後半の予定。
中国は世界有数の軍事力の拡充に力を入れ、過去20年間、軍事費を着実に増やしてきた。間もなく新型駆逐艦「055型」のテストを開始、さらに3隻目の空母「002型」を建造中と伝えられた。002型は原子力空母の可能性もある。
001A型を詳しく見てみよう。
機関は、8基の蒸気タービン。最大速度は時速約58キロに達すると見られている。
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一方、アメリカ海軍の最新鋭空母「ジェラルド・R・フォード」は原子力空母、排水量10万トン。
出典 : CSIS, The National Interest
「遼寧」は“重航空巡洋艦”として設計され、様々な兵装が施されていたが、「001A型」はアメリカの空母と同様の戦術的な役割を担うよう設計された。すなわち、空母打撃群の中心となる。
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だが、戦略国際問題研究所(CSIC)は、「遼寧」と同様の兵装が施されていると伝えた。HQ-10艦対空ミサイルランチャー×3、RBU-6000対潜ロケットランチャー×2、1130型近接防空システム(CIWS:Close In Weapon System)×3を搭載。
手前が18連装のHQ-10艦対空ミサイルランチャー、奥が12連装のRBU-6000対潜ロケットランチャー。
Screenshot/South China Morning Post
出典 : CSIS
艦載機は「遼寧」よりも多い。
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ポピュラーメカニクス(Popular Mechanics)は2017年、001A型は「J-15を24〜30機、ヘリコプターを最大16機、搭載可能」と伝えた。
出典 : CSIS
艦橋から見たところ。
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艦橋のクローズアップ。346A型SバンドAESA(アクティブフェーズドアレイ)レーダーが最上部に見える。
Screenshot/SCMP
艦橋内部。
Screenshot/YouTube via CGTN
短い建造期間は素晴らしいが、001A型の能力は旧来型の推進機関と短距離離陸拘束着艦(STOBAR)、つまりカタパルトを持たないため限定的なものとなる。
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出典 : The Diplomat
[原文:13 photos of Type 001A, China's second and newest aircraft carrier]
(翻訳、編集:増田隆幸)