Aly Song/Reuters
中国の人里離れた村では、40歳の母親が地元の市場へ買い物へ行くため、ジップラインで川を越えている。この写真はその瞬間を捉えたものだ。
ロイターによると、中国の西南地方に位置する雲南省の怒江リス族自治州のLazimiの村に暮らすこの女性は、母親の薬を買わなければならなくなるたびにこうして川を越えているのだという。
写真のように、2歳になる娘を連れていくこともある。
近くに橋や道路はなく、川を渡るのは危険すぎるためボートは使えないという。「怒江」と呼ばれるこの川は、中国語でその名の通り、「怒れる川」を意味する。
女性は言う。「橋があればいいと思うけれど、今は川を越える手段がないから」
インフラがないため、この地域では周辺の20以上の集落の住民たちがジップラインに頼っているという。
この写真は、客が注文しそうな食料品を予測する近未来のスーパーマーケットや、客の目の前でコーヒーを提供する巨大アミューズメント・パークのようなスターバックスがある、北京や上海といったきらびやかな主要都市とは全く異なる中国の一面を切り取っている。
[原文:This mom and her kid commute over a river by zipline every day because there's no bridge]
(翻訳、編集:山口佳美)