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『スター・ウォーズ』の世界には数多くのヒーローがいる……全てをフォローするには多すぎるくらいだ。
中には、シリーズを通じて記憶に残るキャラクターもいるが、本当に最悪のキャラクターもいる(ミーが誰のことを言っているか分かるよね?)。
R2-D2やルーク・スカイウォーカーのように、何十年も"善"のために戦い続けているキャラクターもいれば、BB-8やレイのようにシリーズに登場したのは最近だが、すでに強い存在感を放つキャラクターもいる。
Business Insiderでは、レイア姫からジャー・ジャー・ビンクスまで、『スター・ウォーズ』シリーズの中で最も記憶に残るヒーローのランキングを作成した。
映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の6月29日の公開を前に、シリーズ最悪のキャラクターから最高のキャラクターまで、34人のヒーローを振り返ってみよう。
34位 ジャー・ジャー・ビンクス
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もはや説明の必要もないだろう。元老院議員パドメの代理として出席した議会で、パルパティーンに非常時大権を与える動議を出したジャー・ジャー・ビンクスは、最悪としか言いようがない。
33位 パドメ・アミダラ
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パドメの映画での描かれ方が残念でならない。市民と共和国のためならどんな戦いも厭わないリーダーであるパドメは本来、レイア姫やレイのような素晴らしい女性キャラクターなのだ。だが、映画を見る限り、記憶に残るキャラクターではない。彼女にアナキンは必要なかったし、アナキンとの恋愛がなくても、彼女はストーリーの一部だっただろう。しかし、新3部作の大半のキャラクター同様、パドメにもその職業以上の魅力はなかった。そして何よりも、元老院議員を務める自身の代理としてジャー・ジャー・ビンクスを選ぶという愚行を犯した。
32位 ローズ・ティコ
Disney
ローズに悪いところはない。だが、彼女の存在は後付け感が否めない。彼女のことは好きだが、彼女の姉妹がレジスタンスを救うために死んだということ以外はよく分からない。次のエピソードで彼女のことがもう少し分かってくることを期待しよう。
31位 メイス・ウィンドゥ
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メイス・ウィンドゥは悪くない。だが、彼が登場したのは新3部作で、その大半のシーンは本来意図されたよりもコミカルに写った。サミュエル・L・ジャクソンは与えられた役を演じたまでだろう。新3部作の中では、数少ない魅力あるキャラクターだった。
30位 クワイ=ガン・ジン
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オビ=ワン・ケノービとは違い、クワイ=ガン・ジンは面白みに欠けるジェダイ・マスターだった。リーアム・ニーソンはかっこよかったが、これ以上何かできる材料を与えられていなかったのだろう。『新たなる希望』でケノービが果たした役割と全く同じでなければ、クワイ=ガンの存在ももう少し輝いただろう。
29位 ウィケット・ウィストリ・ウォリック
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ウィケットの直感とエネルギーが帝国の崩壊につながった。もちろん彼だけの手柄ではないが、彼のレイア姫とのつながりがイウォークに反乱軍とともに立ち、エンドアの代表として戦うことを決意させた。
28位 ソウ・ゲレラ
Disney
ゲレラは帝国と戦っていたが、レジスタンスとは一線を画していた。それは『ローグ・ワン』の前には、スター・ウォーズのファンでもよく知らなかったことだ。だが、いかんせん彼がどんな人物なのか分からない。登場して数分後にはいなくなってしまった。
27位 マズ・カナタ
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アカデミー賞助演女優賞を受賞したルピタ・ニョンゴがモーション・ピクチャーで演じたマズは、謎に満ちたキャラクターだ。 1000歳の元海賊で密輸業者のマズは、ジェダイ・オーダーやフォースにも詳しい。彼女についてほとんど知られていないことも、彼女を魅力的なキャラクターにしている。
26位 ボーディー・ルック
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帝国軍の貨物船で働いていたが反乱軍のパイロットとなったボーディー・ルックは、帝国軍からレジスタンスに転じたフィンと似たようなストーリーの持ち主だ。こうした経歴からルックはシャイで神経質な性格だが、最後はミッションを完遂するため、ローグ・ワンのチームを支援するのに必要な勇気を示した。
25位 ベイズ・マルバス
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ベイズは驚くほどの長距離射撃の腕を持っている。ローグ・ワンのミッションに参加した理由の1つでもある。彼の過去のストーリーを追うのはおもしろい。なぜなら、彼の実用主義的な考え方は帝国軍の影響を受けたもので、それがフォースに対する不信につながっているからだ。最終的には、惑星スカリフでフォースに対する信頼を取り戻す。
24位 チアルート・イムウェ
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チアルートはジェダイではないがフォースを強く信じていて、「フォースはわたしとともにあり、わたしはフォースとともにある」と言った。『ローグ・ワン』の中でも最も記憶に残る、数少ない楽観的なシーンに登場するキャラクターだ。
23位 ウェッジ・アンティリーズ
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ウェッジ・アンティリーズは反乱軍の最も優秀なパイロットの1人。ルーク・スカイウォーカーとともに飛んだ。その忠誠心と情熱から、ウェッジはすぐに反乱軍の仲間やスター・ウォーズファンから尊敬を得た。
22位 ポーグ
LucasFilm/Disney
ポーグはファースト・オーダーとはほとんど戦っていないが、激しい戦いが繰り広げられる中、本当にかわいいキャラクターだ。心も広い。仲間の1人を料理したチューバッカをも許したのだ。
21位 キャシアン・アンドー
Lucasfilm/Disney
キャシアン・アンドーは献身的な兵士で、優秀なスパイだ。これが最後の仕事になると明らかに分かった上で、デス・スターの計画を盗み出すミッションへと向かった。シリーズに登場する時間は短いが、わたしたちはすぐに彼の虜になった。
20位 フィン
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フィンはまだ大きなインパクトを残してはいないが、少しずつその存在感は高まっている。『フォースの覚醒』では、ストームトルーパーから反乱軍に転じる大冒険を演じた。『最後のジェダイ』では彼のサイドストーリーは楽しく、感動的だったが(特にフィンが自身の命を犠牲にしようとしたとき)、ポーやレイといった他のキャラクター以上に輝くチャンスはなかったようだ。
19位 モン・モスマ
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モスマはベイル・オーガナとともに反乱軍を組織し、人生をかけて帝国と戦ってきた。冷静沈着な彼女なしのシリーズなど考えられない。
18位 K-2SO
Disney/Lucasfilm
K-2SOは帝国軍のドロイドだが、プログラミングによって反乱軍の一員に。C-3POよりも自信に満ちた、ちょっと意地悪なドロイドだ。彼のウィットは、『ローグ・ワン』の残酷さを考えると、特に素晴らしい。映画終盤に向けての彼の犠牲は衝撃的だった。
17位 C-3PO
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C-3POのやることは誰をもいらつかせるが、そんなC-3POがみんな大好きなのだ。彼の相棒はR2-D2。C-3POは周囲に彼らが失敗する確立を伝え続けることで、観客にヒーローたちが向かおうとしている状況がいかにシビアなものかを知らせてくれる役割も果たしている。
16位 ポー・ダメロン
Lucasfilm
信じられないほどチャーミングなオスカー・アイザックが演じるポーは、続3部作に欠かせない存在だ。ルールに従うことを嫌い、優れたパイロットでもあるポーは、レジスタンスのためならどんなことでもする(彼らをだますことさえ厭わない)。
15位 ベイル・オーガナ
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ベイル・オーガナはレイア姫の養父で、デス・スターがオルデランを破壊したときに命を落とした。彼はもともとオルデラン選出の元老院議員で、反乱軍の創設メンバーの1人。登場する時間は多くないが、ストーリーに大きなインパクトを与えた。
14位 ジン・アーソ
Disney/Lucasfilm
ジン・アーソは複雑な過去を持つがゆえに犯罪者となった。しかし、帝国の脅威に気付いてからは、父親の遺志を継ぎ、その仕事を全うしなければならないと変わった。 家族と引き離された痛みを抱えながらも、それを隠し、彼女の育ての親であるソウ・ゲレラのようにジンは冷静であろうとしている。こうした深みのある性格が彼女を他のキャラクターとは違う、独自の存在にしている。
13位 ホルド提督
LucasFilm/Hodo
『最後のジェダイ』で、ホルド提督は観客の大好きなポーと対立し続ける。だが、彼女がファースト・オーダーに対して究極の犠牲を払ってレジスタンスの人々を救ったとき、誰もがホルド提督を好きになった。この役を演じたローラ・ダーンは素晴らしく、全ての期待に応えた。
12位 ナイン・ナン
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スクリーンに登場する時間は少ないが、ナイン・ナンがスター・ウォーズの世界にもたらしたインパクトは大きい。惑星サラスト出身のナンは、かつては武器商人だったが、エンドアの戦いではランド・カルリジアンとともにミレニアム・ファルコンに乗り込んだ。
11位 BB-8
Star Wars/YouTube
まだ2作品にしか登場しておらず、R2-D2と比べることはできないが、この風変りな小さなドロイドは己の力をいかんなく発揮している。ポー・ダメロンの親友で、メインキャラクターたちの命を何度か救ってきた。中でも『最後のジェダイ』でフィンとローズを助けたシーンは素晴らしかった。
10位 チューバッカ
YouTube screencap
チューバッカはうっとうしいこともある。ポーグも食べてしまった。だが、チューバッカはスター・ウォーズの世界を象徴するキャラクターの1人だ。ハンの忠実なる友であり、良き兵士であり、ハンを含め仲間たちの命を何度となく救ってきた。
9位 レイ
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レイア姫と同様、レイは女性が好きな女性ヒーローだ。タフで激しく、自分に正直だが、とても頑固で、カイロ・レンのような人間に対して同情し過ぎる面もある。しかし、それが彼女の素晴らしさだ。レイこそ続3部作が必要としていたヒーローであり、『フォースの覚醒』を初めて見たときは、事前の宣伝で誰もがフィンこそフォースを操る主人公だと信じていただけに、その衝撃は大きかった。
8位 ヨーダ
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ヨーダは年老いた、賢い、緑色の子どものようだ。数百年もの人生を通じて、さまざまな修羅場をくぐってきた。スター・ウォーズの世界を象徴する、最も有名なキャラクターの1人だ。ただ、新3部作でのヨーダの描かれ方には残念なものがあった。しかし、『最後のジェダイ』でフォース・ゴーストとしてヨーダが戻ってきたのは良かった。
7位 アクバー提督
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アクバー提督は最高だ! 惑星モン・カラの出身で、ファースト・オーダーとの戦いの中で命を落とした。帝国との戦いには欠かせない人材であり、大義のためにその身を捧げた。『ジェダイ帰還』で「これは罠だ! 」と叫んだのは有名。罠であることに気付かなかった仲間にとって、アクバー提督のこの言葉は助けになった。
6位 ランド・カルリジアン
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スター・ウォーズの全キャラクターの中で、実際に友達になってみたいのはランド・カルリジアンだろう……友人を裏切った過去があったとしても、だ。謎めいた部分もあるチャーミングなカルリジアンは、口もうまい。俳優ビリー・ディー・ウィリアムズによって命を吹き込まれたカルリジアン役を『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』で演じるのはドナルド・グローバーだ。
5位 オビ=ワン・ケノービ
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あー、大好きなオビ=ワン! 新3部作で最も良かったのがオビ=ワンだ。これもユアン・マクレガーのおかげだ。オビ=ワンはメンターに求められる忍耐強さ、賢さ、忠実さを全て併せ持ちつつも、とてもユニークなキャラクターだ。これはユアン・マクレガーだけでなく、旧3部作でオビ=ワンを最初に演じ、この役でアカデミー助演男優賞にノミネートされたアレック・ギネスのおかげでもある。
4位 ハン・ソロ
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ハン・ソロは宇宙で最も口の悪いスターだ。そして、ときにとてもおしゃれだ(ベストがまた似合う!)。ただの楽観主義者だったが、ルークやレイアと出会って変わり始める。シリーズを通じて、最も素晴らしいキャラクターの1人だ。『帝国の逆襲』で「愛してる」と言ったレイアに「分かってる(I know)」とソロが答える場面は、記憶に残る名シーンの1つだ。
3位 ルーク・スカイウォーカー
LucasFilm/Disney
旧3部作では正直、ルーク・スカイウォーカーに特別素晴らしいところはなかった。友を愛し、窮地から救う道徳的だが平均的なヒーローに過ぎなかった。しかし、続3部作では彼のダークな部分が見え、特に『最後のジェダイ』はサーガにおけるルーク、そしてルークを演じたマーク・ハミルの存在感を際立たせた。ルークは人生をかけて戦った全てのものを失い、ジェダイ・オーダーをあきらめたが、カイロ・レンやファースト・オーダーとの戦いを引き継ぐため、レイという新たなる希望を残した。
2位 R2-D2
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R2-D2には多くの人々の命を救う責任があるため、できることもたくさんある。さまざまなビープ音や他のキャラクターとの会話を通じて、わたしたちはすぐにR2-D2を知り、彼がしばしば不機嫌になるのは、常に戦いに駆り出されているからだろうと分かる。ルークが姿を消した後、R2-D2も数十年にわたって動かなかったが、これはR2-D2の尽きることのない忠誠心の表れと言えよう。
1位 レイア・オーガナ
Lucasfilm/Disney
キャリー・フィッシャーの死は多くの人に影響を与えた。彼女は時代を象徴する女性の1人だった。そのフィッシャーが命を吹き込んだレイアも、多くの女性にインスピレーションを与えた。レイアはスター・ウォーズの世界に初めて登場する反乱軍のメンバーであり、ルークとハンは彼女との出会いをきっかけに、共和国を救うために情熱を傾けることになる。ジャバ・ザ・ハットを倒すなど、レイアは何度もルークとハンの命を救い、彼女のウィットはハンのウィットにマッチした。「姫」や「将軍」では足りない。レイアはインスピレーションなのだ。
[原文:34 of the most important Star Wars heroes, ranked from worst to best]
(翻訳、編集:山口佳美)