イスラエル、ガザ地区との間の海に“頑強な”国境の壁を建設

ガザ地区の海岸

ガザ地区の海岸。2005年、イスラエルの撤退前。

Shaul Schwarz/Getty Images

  • イスラエルはガザ地区との間の海に「インペネトラブル(impenetrable)」と呼ぶ、巨大な国境の壁の建設を始めた。
  • イスラエルとガザ地区は、どちらも地中海に面している。陸上では複数の国境が2つの地域を分けているが、海には壁は作られていなかった。
  • 巨大な壁は鉄筋コンクリート、有刺鉄線などからなる3層構造。
  • イスラエルは2014年、ハマスの戦闘員4人が爆弾を抱えてイスラエルに泳いで侵入したと発表した。

イスラエル国防省は、ガザ地区北部に面する、ジキム(Zikim)という名の農業共同体、いわゆるキブツの海岸に沿って、「頑強で、侵入不可能な」壁の建設を始めたとの声明を発表した。同省によれば、壁は海の厳しい条件下でも長年耐えられるよう設計されている。

イスラエルとガザ地区との国境の衛星画像

イスラエルとガザ地区国境付近の衛星画像。

Google Maps

国防省関係者は、巨大な壁は、海面下部、鉄筋コンクリート、そして最上部の有刺鉄線からなる3層構造と語った。さらにフェンスが全体を取り囲む。

イスラエルのアビグドル・リーベルマン(Avigdor Lieberman)国防相は「世界で唯一」のセキュリティプロジェクトが「海からイスラエルに侵入するどんな可能性も確実にブロックする」と述べた。

国境沿いの緊張が高まるなか、壁はハマスの戦略的可能性を削ぐ役割を果たすと同相は付け加えた。5月中旬、イスラエル軍との激しい衝突により少なくとも60人のパレスチナ人が死亡、2700人以上が負傷した。5月29日(現地時間)には、ガザからイスラエルに向けて27発以上のロケット弾が発射されたと報じられた。

壁の建設には、イスラエル国防軍が境界防衛作戦(Operation Protective Edge)を展開中の2014年7月、海からイスラエルに侵入したハマス戦闘員を殺害した事件が関連している。

フロッグマン(水中工作員)と呼ばれる4人のハマス戦闘員がジキムの海岸まで泳いで、イスラエルに侵入。その後、イスラエル国防軍(IDF)が、海、空、陸から攻撃を加えて殺害した。イスラエル国防軍は、4人は自動小銃と爆弾で武装し、テロ攻撃を試みたと発表した。

The Time Of Israelは、巨大な壁の建設には約8億3300万ドル(約910億円)の費用がかかると伝えた

[原文:Israel is building an 'impenetrable' underwater sea border with the Gaza Strip made of armored stone and barbed wire

(翻訳:Hughes、編集:増田隆幸)

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