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20代後半の頃、筆者は上司としばしばランチに行っては、人生について語り合っていた。 ある日、彼は言った。「30歳になったら責任感を持たなきゃダメだぞ」と。40歳になった今、彼の言葉を真剣に聞いておけばよかったと心から思う。
40歳になるまでに筆者が苦労して学んだ8つの人生の教訓をシェアしよう。10年前に知っていたら、と思わずにはいられない。
1. 友達に会う機会は減るかもしれない。でも、友情は変わらない。
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筆者にとって親友と呼べる友人は、20年前に出会った学生時代の仲間たちだ。その友情は永遠に変わらない。
中には遠く離れた場所に引っ越してしまう友達もいるだろう。結婚したり、子どもができたり、郊外に移り住むこともあるだろう。年を取るにつれ、"仲間"の規模も小さくなるかもしれない。
しかし、会う機会が減ったからといって、縁が切れてしまうわけではない。筆者の学生時代の仲間たちも、一度集まればすぐに"あの頃"に戻れる。時間など全く経っていないかのようにだ。なぜ連絡してこないのか、次はいつ会えるのかと不安になる必要はない。
2. 両親は介護が必要になるだろう。
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筆者の両親はもうすぐ70歳だ。健康に不安も出てくる。コレステロール値が上がったり、耳が聞こえづらくなったり、複数の薬を飲むようになったり、病院へ行くことも次第に多くなるだろう。
家族の健康状態や病歴などを知っておくことは重要だ。何か問題が起きたとき、すぐに対応できるよう必要な情報は押さえておこう。
3. 派手な結婚式はいらない、かも?
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「あの頃、これが分かっていたら」と筆者が最も強く思うのが、自分自身の結婚式だ。確かに、いい結婚式だった。来てほしいと願った人は全員来てくれたし、屋外で挙げた式は素晴らしかった。音楽も良かったし、ケータリングはどこまでも手が込んでいた!
しかし、結婚式はお金をかけようと思えばいくらでもかけられる。結婚式の計画はしばしば新郎新婦のストレスのもとになったり、費用を出す親ともめる原因になる。
結婚式を本当にやりたいなら、招待客リストに集中しよう。絶対に外せない人だけを呼ぶようにしよう。もう一度やり直すチャンスがあるなら、筆者は結婚式というナンセンスなイベントはパスして、ゆっくり素敵なハネムーンに行って、2人の新生活をスタートさせたい。
4. 「楽しいおじさん」になる以上に、親になるのは楽しい。
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姉に初めての子どもができたとき、筆者はたくさんの贈り物をあげた。その11年後、姪っ子は筆者が買った動物のぬいぐるみを今も大事に持ってくれている。それは甥っ子も同じだ。自ら子どもたちのベビーシッターを買って出ることもあった。筆者は史上最もイケてる「おじ」だった。間違いない。
そして、"おじ"の経験は間違いなく"親"になるのに役立った。父親になった今、息子のいない人生など考えられない。冒険に出たり、ゲームをしたり、一緒に過ごす時間はプライスレスだ。全ての瞬間をカプセルにとっておけたらと、心から思う。
息子の存在が、筆者により良い人間でありたい、より良い父親でありたいと思わせてくれる。
5. 持ち物が少ないのはいいことだ。
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子どもの頃、筆者はホテルに泊まると部屋から持ち出せるものなら何でも持ち帰ろうとした(のちに、筆者が持ち出したテレビのリモコンを父が弁償していたことを知った)。雑誌の編集者になると、自宅には雑誌の山ができた。取材先で配られているものは何でも持ち帰るので、4年は買わなくて済むほどのひげそり用のクリームの備蓄がすぐにできた。
しかし、近藤麻理恵著『人生がときめく片づけの魔法』を読んで、雑誌の山はもちろん、本、DVD、着なくなった服、大量の書類といった不要なものを捨てた。
自分にときめきをもたらさない物を持つのをやめたのだ。職場に着ていく服も"制服化"してしまった。同じ格好を毎日しているが、誰も気づかない。
6. 自分のからだをケアしよう。
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キックボクシングをやって右の唇が裂け、バレーボールをやって左の唇が裂け、なんだかよく分からないけれど腰の椎間板ヘルニアになった。足はボロボロだし、ビール腹はどうにもならない。
1980年代のボディービルダー、ルー・フェリグノを目指しているわけではないが、もう少し引き締まったいい感じのからだになりたい。健康・フィットネス関連の出版編集の仕事をしていたとき、年齢に関係なくからだを鍛えるのは可能だと知ったが、体型が崩れてしまう前に崩さない努力をする方が簡単だ。若いうちから、定期的にからだをケアしておこう!
7. 自身のキャリアとは、焦らずじっくり向き合おう。
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筆者はシラキュース大学の卒業生だ。メディアで働いているので、アメリカで最も有名なコミュニケーションを専門とする学部「ニューハウススクール」の出身だと思われることがある。
だが、そうではない。筆者はリテール専攻だった(それがどういう意味だか、今もよくわからない)。昔からライターやエディターになりたかったし、実際にそうなった。これまでいろいろなおもしろい仕事に携わってきた。本を書いたこともあるし、雑誌を手掛けたこともある。エミー賞を受賞したこともある。
しかし、大学でメディアを専攻しなかったことで、若い頃は苦労した。雑誌が終わってしまったことで仕事が減ったり、スタートアップに苦しんだり、苦い経験もあった。失業も7度経験している。
タフなこの業界で成功を待つのは、筆者にとっても、妻にとっても楽ではなかったし、落ち込むことも多々あった。それでもなんとかやってきた。締め切りに間に合わせるための深夜残業や徹夜も、何かを作り出すためには意味のあるものだった。
8. 経済的な安定を真面目に考えよう。
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筆者は貯金が得意だ。お金があれば、の話だが。ただ、リスクを取ってお金を稼ごうとしたり、お金に働いてもらおうとしたことはない。フィナンシャル・アドバイザーに会ったこともない。
今、筆者は日々の生活の収支を合わせつつ、リタイア後の生活に備えようとしている。教訓:人生の後半について考え始めるのに、早すぎるということはない。
[原文:I just turned 40 — here are 8 life lessons I wish I'd learned a decade ago]
(翻訳、編集:山口佳美)