ソニーとオンキヨーが音楽ベンチャー「ROLI」に出資 —— 調達規模は総計約54億円以上に

ファレル・ウィリアムスをCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)に迎え入れたことで話題を呼んだ音楽スタートアップ、ROLI社は2018年6月4日、ソニーイノベーションファンドとオンキヨーからの資金調達を発表した。

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SeaboardとBLOCKS

ROLI社の製品、Seaboard(右)とBLOCKS(左)。Seaboardは映画「ラ・ラ・ランド」で使われたことでも話題になった。

ROLI社は2009年設立。「すべての人に音楽づくりを可能にする」ことを掲げ、楽器デバイス「BLOCKS」などを展開してきた。リリースによると、現在までに5000万ドル(約54億7600万円)以上の資金調達に成功している。ソニーとオンキヨーからの出資額は非公開だが、これを機にさらに世界展開を進めていく。

同社の製品「Seaboard」は映画「ラ・ラ・ランド」で使われたことでも話題になったが、現在も大きなコラボレーションプロジェクトが進行中だと、CEOのローランド・ラム氏はBusiness Insider Japanに語った。

特に注力するのはアジア市場だ。現在はイギリス・ロンドンに本社を置く同社だが、2019年中には「中国から日本の間のどこか」に拠点を設立する予定だという。

ラムCEOとファレル・ウィリアムズ

ROLIのローランド・ラムCEO(左)と、アーティストのファレル・ウィリアムズ(2018年1月撮影)。

写真:西山里緒

止まらない「CVC」投資熱、ソニーは2年で25社に出資

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近年、経営戦略を目的として事業会社が有力なスタートアップに出資するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)が世界的に増加している。

日本でもその傾向は変わらず、CVCによる投資件数は2013年の50件から2016年には134件に拡大している。

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今回出資を発表したソニーイノベーションファンドは2016年創立。日本経済新聞は、同ファンドの規模を創立当時で約100億円と報道している。同ファンドの出資先は、公式サイトで公表している事例だけで、少なくともROLIを含む25の企業やプロジェクトがある。そのうち日本関連は、半分以下(9つ)だという。

(文・写真、西山里緒)

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