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従業員の疲労やストレスはアメリカ企業の大きな問題、なかでも大手テック企業で顕著な問題となっている。多くの大手テック企業では、長時間労働、若年層を中心とした社員構成、そして不当なほどに高い生産性を求める企業風土が当たり前になっている。
仕事についての匿名の掲示板アプリ、ブラインド(Blind)は、大手テック企業の1万1000人以上の従業員を対象に、どれくらいの人が仕事で疲労を感じているかを調査した。
ユーザーは「現在、仕事で疲労を感じているか?」というシンプルな質問に「Yes」か「No」のみで回答。
その結果、半数以上(57.16%)が仕事で疲労を感じていると答えた。
各回答者の就業状況は自己申告で、各企業の全従業員の意見ではないが、回答者たちが経験した企業風土の一端を知ることができる。
調査結果を見てみよう。
クレジット・カルマ(Credit Karma):70.73%でトップ。
Screenshot / Business Insider
Business Insider宛ての文書においてクレジット・カルマの広報担当者は、従業員の疲労に関する社内調査では、異なる結果が出ていると指摘した。同社のコメントは以下の通り。
「当社が行った匿名の従業員調査では、90%以上の従業員が、作業負荷は期待どおり、あるいは期待以上の良い状態と語った。この重要な問題に光を当ててくれたことは感謝している。しかし、サンプル数が限られていること、所属企業の回答方法が不正確なことから、結果には疑問を持っている」
ゲーム実況サイトTwitch:68.75%
Melia Robinson/Business Insider
エヌビディア(Nvidia):65.38%
CEOジェンスン・フアン氏。
Rick Wilking/Reuters
エクスペディア(Expedia):65.00%
Expedia
Oath(米ヤフーの親会社):63.93%
Oath
オラクル(Oracle):63.25%
Oracle
インテュイット(Intuit):62.75%
Brad Smith
スナップチャット(Snapchat):60.40%
Matt Winkelmeyer/Getty Images
リフト(Lyft):60.16%
John Zimmer
シスコ(Cisco):59.70%
Photo By View Pictures/UIG via Getty Images
アマゾン(Amazon):59.53%
Business Insider
ブラインドの広報担当者は、調査結果には配送センターで働くアマゾンの従業員は含まれておらず、「オフィスワーカー」のみとBusiness Insiderに語った。
アップル、グーグル、セールスフォース、フェイスブックなどシリコンバレーの大手企業もトップ30に入っている。
Blind
30社のうち、50%を下回ったのは5社のみ。ウーバー:49.52%、フェイスブック:48.97%、ツイッター:43.90%、ペイパル:41.82%、ネットフリックス:38.89%。
(翻訳、編集:増田隆幸)