Chip Somodevilla/Getty
- ワシントン・ポストの分析によると、アメリカのトランプ政権の記者会見がどんどん短くなっている。
- 会見は1月以降、毎月3分ずつ短くなっているといい、このペースでいくと11月までに会見がなくなるかもしれない。
ワシントン・ポストの分析によると、ホワイトハウスの記者会見は月を追うごとに短くなっていることが分かった。
トランプ政権の記者会見は平均30分だが、1月以降、毎月3分ずつ短くなっていて、このペースでいけば11月までに会見がなくなるかもしれないという。
トランプ政権の記者会見は、過去2つの政権に比べて短い。
CNNによると、8年にわたるジョージ・W・ブッシュ政権下での記者会見の平均時間は32分だった。オバマ政権では70分近かったという。
ホワイトハウスのサンダース報道官は、会見に遅れてきたり、政権からの発表文を読み上げるなどして、記者からの質問時間を制限していると報じられている。 サンダース報道官はこれまで、トランプ大統領の声明の内容について更なる説明を求めたり、政権の政策などについて質問した記者と激しく対立してきた。
記者会見の時間が短くなっていることは、トランプ政権と報道機関との緊迫した関係を示す新たな兆候の1つだ。トランプ大統領はマスコミは「頭のおかしな人々」でいっぱいだと述べていた。
また、記者会見そのものの取りやめを示唆したこともある。歴代大統領には見られなかった動きだ。
……正確を期すためには、今後全ての"記者会見"をキャンセルし、文書で対応する方がいいのかもしれない???
元報道官のショーン・スパイサー氏は過去に、CNNやポリティコ(Politico)、ニューヨーク・タイムズを記者会見から締め出したり、カメラ取材抜きの会見を開こうとした。こうした対応は、「政権運営に関する開放性および透明性のために戦う」ことをそのミッションの一部とするホワイトハウス特派員協会(WHCA)の大きな反発を買った。
[原文:White House press briefings keep getting shorter]
(翻訳、編集:山口佳美)