年間売り上げ3兆8500億円! 会長が語る、チョコレート大手のマースが上場しない理由

  • マース(Mars Inc)は、スニッカーズやM&M'S、ミルキーウェイといった世界で最も人気のあるチョコレート菓子をいくつも作っている企業だ。同社はペディグリー(Pedigree)やアイムス(IAMS)といったペットフードも手掛けている。
  • 創業106年を誇るマースの年間売り上げは、350億ドル(約3兆8500億円)を超える。
  • Business Insiderは、マースの会長で創業者フランクリン・マース(Franklin Mars)氏のひ孫、ステファン・バッジャー(Stephen Badger)氏に同社の未来について尋ねた。
  • バッジャー氏は、マースは「我々は100%非上場であり続ける」と言う。

チョコレート菓子のM&M'Sやスニッカーズといったブランドを持つアメリカのマースは、年間売り上げ350億ドル以上を誇る世界最大の同族会社の1つだ。その歴史は100年を超える。

同社は変化を生み出し、未来に投資する。だが、1つだけ変わらないことがあると、同社の会長ステファン・バッジャー氏はBusiness Insiderに語った。

「我々は100%非上場であり続ける」バッジャー氏は言う。「そうすることで我々は独自の道、独自の未来、本当の長期投資が追求できる」

非上場であり続けることによって、多くの上場企業が夢見ることしかできない柔軟性を持つことができるという。

「株主がどういった人たちか我々は知っている。それが非上場であることの強みになっているのだ。何かあれば小さな部屋に全員で集まることができるし、経営陣と株主は直接話ができる。いつでも、具体的に。それが我々に迅速な意思決定を可能にしている」バッジャー氏は語った。

例えば、チューイングガムで知られるリグレー(Wrigley)を買収するという2008年のマースの決断は、株主全員との「非常に手短な会話」の後に下されたとバッジャー氏は言う。230億ドル相当の同社史上最も大きな買収だった。

「四半期ごとに株式市場の材料にされたり、業績に対する市場の苛立ちや厳しい見方にさらされずにいられるという贅沢を我々は享受している」同氏は語った。

非上場でいることはまた、マースにより長期的なビジネス上の決断を可能にしているとバッジャー氏は言う。

「結局のところ、同族会社というのは環境が違うのだ。我々の会社では……わたしたちが何をしようとしているのか、長期的な見通しを持ち、金銭的な報酬やリターンのみに基づかない成果を追求することができる」

※インタビュー全文はこちら

[原文:Mars chairman explains why the $35 billion chocolate giant will never go public]

(翻訳、編集:山口佳美)

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