ブリッジウォーター・アソシエーツの創業者兼共同最高投資責任者のレイ・ダリオ氏。
Hollis Johnson
- ブリッジウォーター・アソシエーツは、直近の顧客向け文書で、ほぼ全ての金融資産について弱気に見ている。
- 「2019年は危険な節目に向かう」と同社。
- 同社は6月はじめ、株式市場を押し上げてきた大きな要因はその終わりを迎えつつあると述べている。
世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツ(Bridgewater Associates)は、ほぼ全ての金融資産についてアラームを鳴らしている。
「我々はほぼ全ての金融資産について、弱気に見ている」と同社は顧客向け文書で述べた。このニュースはゼロヘッジ(ZeroHedge)が最初に伝えた。文書はBusiness Insiderも確認した。
「マーケットはまだ、ゴルディロックス相場にあり、リスクを内包している」
※ゴルディロックス相場(過熱でも低迷でもない程良い相場)
現在の相場から推定して同社は、長期国債の利回りは横ばいで推移し、原油価格は62ドル/バレルをつけ、ドルは他の主要通貨と比べて3.5%下落すると述べた。
「2019年は、危険な節目に向かう。財政を刺激する要因はあるが、連邦準備制度の引き締め施策はピークを迎える」と同社。
「アセットマーケットが経済をリードしている。つまり、投資家にとって危険はすでにここにある」
6月はじめ、ブリッジウォーターは決定的なマーケットドライバー(市場を動かす要因)は10時を示していると語った。もし「針」が12時を差せば、流動性は本格的に締め付けられ、動向は非常に厳しいものになるだろう。
[原文:The world's biggest hedge fund warns: '2019 is setting up to be a dangerous period for the economy']
(翻訳、編集:増田隆幸)