マーク ジェイコブスのバッグが1万円? ディスカウント・ショップで捉えた写真は、ブランド凋落の証しなのか

マーク ジェイコブスのバッグ

「マーク ジェイコブス」のバッグは、T.J.マックスで99.99ドルで売られている。

Business Insider

  • 6月2日(現地時間)、ニューヨーク・タイムズはアメリカの有名デザイナー、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)氏の盛衰を追った特集記事を出した。
  • 同紙は、ブランドが苦境に陥っていると報じ、専門家はここ数年、ブランドが年間約6100万ドル(約66億8600万円)の損失を出していると見ている。
  • 価格帯の安い「マーク バイ マーク ジェイコブス(Marc by Marc Jacobs)」は2015年になくなり、今ではT.J.マックス(TJ Maxx)のようなディスカウント・チェーンの陳列棚に並んでいる。

ニューヨーク・タイムズは最近、アメリカの有名デザイナー、マーク・ジェイコブス氏の盛衰を追った特集記事を出した。

記事を書いたスティーブン・クルツ(Steven Kurutz)氏は、自身の名を冠したブランドを立ち上げ、ルイ・ヴィトンのクリエイティブ・ディレクターを16年間務めたマーク・ジェイコブス氏がいかにして、かつて「最もエキサイティングで才能あふれる現代のアメリカ人デザイナー」と呼ばれるまでになったのかを描いている。

ジェイコブス氏は2013年以降、カウンシル・オブ・ファッション・デザイナーズ・オブ・アメリカ(CFDA)のウィメンズ・ウェア部門のデザイナー・オブ・ザ・イヤーに毎年ノミネートされ、2016年に受賞したと、クルツ氏は書いている。

しかしここ数年、ブランドは勢いを失い、閉店や従業員のレイオフ、新たなデザイナーを雇ってはすぐに解雇するといったことが相次いでいる。ジェイコブス氏は2017年のインタビューで、消費者が何を求めているのか分からないと語りさえした。

ニューヨーク・タイムズによると、エクサンBNPパリバのアナリスト、ルカ・ソルカ(Luca Solca)氏は、同ブランドがここ数年、年間約6100万ドルの損失を出していると見ている。Business Insiderはマーク ジェイコブスの広報担当にコメントを求めたが、現時点で回答はない。

今日、マーク ジェイコブスのブランド・メッセージは消費者を混乱させている。そして、より手の届きやすいブランドだと見なされ始めた。

ニューヨーク・タイムズが引用した、小売業を専門にデータ分析などを行うEditedの調査によると、オンラインで販売されているマーク ジェイコブスの新商品の価格は、2015年には平均約700ドル(約7万7000円)だったのが、2017年には350ドル前後まで落ちている。

Business Insiderが4月にペンシルベニア州フィラデルフィアにあるT.J.マックスを訪れたとき、マーク ジェイコブスのハンドバッグは99.99ドルで売られていた。

ジェイコブス氏が、会社にとっては大きな収益源だったと言われる価格帯の低いマーク バイ マーク ジェイコブスをやめた後、これらの商品の多くはオフプライス店へと流れた。H&Mの新たなオフプライス専門店アファウンド(Afound)までが、これらのアイテムを取り扱うことになるという。

[原文:This photo of a Marc Jacobs bag in TJ Maxx perfectly captures the brand's reported fall from grace]

(翻訳、編集:山口佳美)

ソーシャルメディアでも最新のビジネス情報をいち早く配信中