アメリカで大人気、リサイクルショップ「Goodwill」に行ってみた

ある人にとってはゴミでも、別の人にとっては宝の山。

ある人にとってはゴミでも、別の人にとっては宝の山。

Business Insider/Mary Hanbury

  • ミレニアル世代は、初めてマイホームを購入する年齢が遅い。つまり、親から受け継いだ家財を収納するスペースがないケースが多い。
  • こうした傾向とミニマリスト・ムーブメントが組み合わさって、リサイクルショップの人気が高まっている。
  • 実情を確認するために、ニューヨークにあるリサイクルショップ「Goodwill」に行ってみた。

ミレニアル世代はシンプルな暮らしが好み。

ミニマリズムについて2冊のベストセラーを出した近藤麻理恵氏のような専門家からインスピレーションを受け、きれいに整頓された生活をするためにミレニアル世代は必要なものを減らしている。

こうした傾向は、寄付を好む世代を生み、Goodwillのようなリサイクルショップが大きな恩恵を受けている。

「店内は家具で溢れかえり、寄付は全て前年より20%増加している」とGoodwillのCOOマイケル・フローム(Michael Frohm)氏は2017年8月、ニューヨーク・タイムズに語った。

またミレニアル世代は、初めてマイホームを購入する年齢が遅い。つまり、親から受け継いだ家具や思い出の品、服を置くスペースはないケースが多い。

「私たちは、モバイル・ライフスタイルを大切にしてる」とブログ「Minimalist RD」を運営するミニマリストの専門家、エリン・ヘンドリクソン(Erin Hendrickson)氏はBusiness Insiderに語った。

「私たちは2500平方フィート(約230平方メートル)の家に住んでいるわけではない。だから、スペースはない」

Goodwillのドネーション・ディレクター、ダニー・ローズ(Danny Rhodes)氏はミレニアル世代が多い都市部での寄付の増加を指摘した。

同氏は、特にミレニアルが住んでいる家にあまりない部屋、具体的にはダイニングルームで使う家具の寄付が増えていると語った。

「彼らは素敵なヴィンテージ物や家具を相続するのではなく、寄付している。いつも驚かされる」とローズ氏。

今、Goodwillがどんな状態になっているのか、マンハッタンにある店舗に行ってみた。

ユニオンスクエアの近くにあるGoodwill。オークションサイトに加えて、アメリカ国内に3200以上の店舗がある。

ユニオンスクエア近くのGoodwill

Business Insider/Mary Hanbury


店はニューヨーカーにとって、埋立地に送られるしかなかった不要な物を簡単に処分できる場所。Goodwillはそうしたアイテムを低価格で販売している。ドレスは12ドル99セント(約1400円)から、男性用スーツは29ドル99セント(約3300円)から。

ウェディングドレス

Business Insider/Mary Hanbury


店には、男性用、女性用、子ども用の衣類と小さな家庭用品売り場がある。

衣類売り場

Business Insider/Mary Hanbury


Goodwillは家具や家庭用品で溢れているとフローム氏はニューヨーク・タイムズに語った。若い世代が親から受け継いだ陶磁器や家具を処分しているためだ。

店内に並ぶ陶器類

Business Insider/Mary Hanbury

出典:The New York Times

業界全体がこうした傾向にある。人々は将来、大きくなった子どもたちが欲しがらないような物を減らしたり、捨てたりするために、専門業者を雇っている。エステートセール(遺品整理や引っ越し前の不用品整理のために、住宅を開放して行うセール)の費用は、5000ドル(約55万円)以上にもなるとニューヨーク・タイムズは伝えた。

店内の陶器類

Business Insider/Mary Hanbury

Goodwillはこうしたサービスを無料で提供している。テネシー州中部では、ローズ氏がエステートセールも担当する。同氏は多くの場合、問い合わせは収納スペースを持たないX世代やミレニアル世代から、と語った。

出典:The New York Times

寄付のほとんどは衣類。この店は特に大量の服で溢れていた。

大量の衣類

Business Insider/Mary Hanbury


ジーンズも大量に。

ジーンズ

Business Insider/Mary Hanbury


テネシー州に住むGoodwillアンバサダーで、ブロガーのベッツィー・アップルトン(Betsy Appleton)氏は、デザイナーズ・ブランドのジーンズもあると語った。

大量のジーンズ

Business Insider/Mary Hanbury

出典:Goodwill Digger

ミレニアルは寄付だけでなく、Goodwillでショッピングもしている。特売品が見つかる安売り店のようなものだ。

きれいなシューズ

Business Insider/Mary Hanbury


「ショッピングモールに行くときとは違う気持ち」とアップルトン氏はBusiness Insiderに語った。「冒険のようなもの。何か具体的なものを探しに行くわけではない」

子ども服

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ディスプレイを見れば、ミレニアル世代を狙っていることは明らか。

 ディスプレイ

Business Insider/Mary Hanbury


GuessやSteve Maddenのような有名ブランドもあった。

有名ブランドの靴

Business Insider/Mary Hanbury


ファストファッションや安価なブランドが人気となり、寄付が増えた。高価なものよりも、安価なものの方が寄付しやすいから。ときには、ブランドが直接、Goodwillに寄付することもある。

ブランドが直接寄付した衣類

Business Insider/Mary Hanbury

「ショッピング・モールに行くと、打ちのめされた気分になる」とアップルトン氏。

「多くの商品が最終的に、埋立地やごみ箱、あるいはGoodwillに行きつくことになる」

同氏は、ファストファッションの服は、店頭に並んでから6〜12カ月後にGoodwillでよく見かけるようになると語った。

確かにバーゲン価格。このVansは8ドル99セント(約990円)。

Vans

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イヴァンカ・トランプのハイヒールも発見。Business Insiderは2017年8月、イヴァンカ・トランプブランドの服の寄付が増えたことを伝えた。複数の店舗で販売中止となり、在庫が過剰となったためかもしれない。

イヴァンカ・トランプのハイヒール

Business Insider/Mary Hanbury

出典:Business Insider

全体的に見ると、ミレニアル世代は持続可能な生活と環境保護への関心が高いとヘンドリクソン氏。こうした傾向が、Goodwillでのショッピングと寄付を増加させた。

男性用衣類

Business Insider/Mary Hanbury


[原文:We went to a Goodwill store and saw how it's 'overrun' with stuff millennials and Gen Xers refuse to take from their parents

(翻訳:Setsuko Frey、編集:増田隆幸)

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