Reuters / Brendan McDermid
- JPモルガンは12日(現地時間)、ツイッター(Twitter)の目標価格を50ドルとした。
- 同行は、14日に開幕するFIFAワールドカップの影響で、次の四半期で広告収入が20%以上伸びると見ている。
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14日に開幕するFIFAワールドカップは、ツイッターの株価を16%上昇させる可能性があると、JPモルガンは言う。
引き続き業績改善の兆候が見られるとして、JPモルガンはツイッターの目標価格を39ドルから50ドルに上げた。
「我々がツイッターの目標価格を上げたのは、広告のモメンタムが強まっていると見ているためだ」JPモルガンのアナリスト、ダグ・アンマス(Doug Anmuth)氏は顧客向けのメモで述べた。「デイリーアクティブユーザー(DAU)が6四半期連続で2桁成長していること、ユーザーとマーケターの両方に向けたプロダクト(特に動画)が改良されたこと、クリック率(CTR)と広告のエンゲージメントが上がっていること、1エンゲージメントあたりのコスト(CPE)が下がり続けていること(2018年に最大29%まで下がると見ている)で広告費が手頃になったことによって、業界でのツイッターの広告の価値が高まっている」
JPモルガンでは、ツイッターが第2四半期に広告収入を27%伸ばせると見ていて、それが2018年を通じて続くと考えている。第4四半期ですら「控えめにみて」21%の成長を見込んでいる。
また、14日にロシアで開幕するFIFAワールドカップも、ツイッターにとって追い風になるだろうとJPモルガンは指摘する。ツイッターにはスポーツのストリーミングで実績がある。
「ユーザー数の推定は変えていないが、ワールドカップがアメリカでというよりは海外で、第3四半期のDAUやMAUを増加させる可能性があると考えている」アンマス氏は言う。「2014年のFIFAワールドカップの開催期間中には6億7200万ツイート、2018年のスーパーボウルでは4500万ツイート(48億インプレッション)、2017~2018年の大学フットボールのシーズン中には3300万ツイート(49億インプレッション)が生まれたことが示すように、ライブイベントやスポーツはツイッターでのエンゲージメントを高める」
JPモルガンが目標価格を引き上げた後、ツイッターの株価は5%以上伸びている。S&P 500の構成銘柄に採用されてから、同社の株価は33%上がっている。
「ツイッターはフェイスブックやアマゾン同様、引き続き我々のトップアイディアの1つであり、JPモルガンのアナリストフォーカスリストにも載っている」とJPモルガンは言う。
[原文:The World Cup could send Twitter's stock soaring, JPMorgan says (TWTR)]
(翻訳、編集:山口佳美)