これがコストコ人気支えるプライベートブランド10商品だ —— 国内600万人の会員が口コミで広げる

コストコの売り場に並ぶロティサリーチキンやトイレットペーパー、ボトルウォーター、フードコートで売られるホットドック(ソーダドリンク付き)。巨大小売チェーンが販売する人気の商品は、国内600万人を超えるコストコ会員の間で口コミで広がるという。

コストコの人気を支える一つがコストコのプライベートブランド、「カークランド・シグネチャー(KIRKLAND Signature)」だ。日用品から食料品まで、コストコは「KIRKLAND Signature」ブランドの商品を店に並べる。CEO(最高経営責任者)の承認がなければ、PBの新商品が店に並ぶことはないと言われほど、コストコはPBに力を入れる。

販売個数がもっとも多い商品「トップ10」をコストコ・ジャパンに尋ねたが、あいにく非開示情報とのこと。ならば、東京在住の会員が多く訪れる川崎倉庫店で、客のショッピングカートに入る人気のPB商品を調べた。

1. スプリングウォーター:1パックに500mlボトルが40本。1本あたり20円弱とお得な商品だ。複数のパックをカートの底に入れる客の姿が見られる。

コストコのボトルウォーター


2. ロティサリーチキン:コストコの定番の一つだ。取材に訪れた6月初め、こんがり焼けた1.2キロのチキンは699円(税込)で売られていた。

コストコのロティサリーチキン


3. ディナーロール:1袋に36個が入って、値段は500円を下回る。川崎倉庫店のベーカリーエリアでは多くの客たちが足を止める。36個入りのマスカルポーネロールも陳列されていた。もちろん「KIRKLAND Signature」の印がついている。


コストコのディナーロール


4. プルコギビーフ:口コミでよく聞かれる人気商品の一つ。下味がついているので簡単に調理ができて、「味よし、値段よし」の一品。


コストコのプルコギビーフ


5. 寿司ファミリー盛り50貫:完全養殖マグロにこだわっている。海洋資源であるマグロの減少を懸念する声が聞かれる中で、完全養殖マグロは持続可能性の面で期待されている。ニューヨークでは養殖マグロだけを使用するレストランが増えているという。

コストコの寿司盛り


6. アメリカンビーフ:USDA(米農務省)が8等級分けするアメリカン・ビーフで、最高グレードに位置する「プライム(USDA PRIME)」。「コストコの価格で購入して、一度堪能すれば通常のビーフに戻ることは難しい」と、コストコジャパンのケン・テリオ社長が太鼓判を押す商品だ。


コストコのアメリカンビーフ


7. サーモンフィレ:「刺身用アトランティック・サーモンフィレ」の商品名がついたアイテムも、口コミで人気を集めている。鮮やかなサーモンピンクは、ハウスパーティーや家族の手巻き寿司パーティーに彩りを与える。


コストコのサーモンフィレ



8. トイレットペーパー:1パックに30ロールが入った人気商品。テリオ社長によると、コストコは現在、PB商品のこのトイレットペーパーを日本国内で製造しているという。人気の高まりを背景に、国内生産に踏み切った。


コストコのトイレットペーパー



9. キッチンペーパー:トイレットペーパーの近くに積まれるキッチンペーパーも、客のショッピングカートに頻繁に入るアイテムだ。


コストコのキッチンペーパー


10. タイヤ:コストコの駐車場にはタイヤセンターがある。ミシュラン、YOKOHAMA、ピレリと各メーカーのタイヤを揃えている。価格には、取り付け工賃、タイヤのローテーション、パンク修理なども含まれている。厳密にはコストコのPBではないが、テリオ社長が自信を持って勧めるコストコらしいサービスだ。


コストコのタイヤセンター


コストコは3400〜3600SKU(在庫管理で用いられる単位)の商品を管理している。アイテムは季節やその時々で変化する。取材で訪れた日、テリオ社長は陳列される商品を確認したり、売り場の社員と話をしながら広い店の中を歩き回っていた。店の中央には、欧米や日本で人気を集める健康食「スーパーフード」のキノアが、オーガニック食品コーナーに積まれていた。流行をいち早く察知し、スピーディに商品を入れ替えることは、リテールビジネスの要の一つだろう。


コストコのキノア


SKUとは:Stock Keeping Unit(ストック・キーピング・ユニット)の略で、発注や在庫管理などを行うときに用いられる最小の管理単位のこと。一つの商品でも、パッケージなどの違いで区別し、アイテムよりも小さな単位に分類。一つの商品にサイズが4種類、色が4種類あると「16SKU」と数えることになる。


店の中央で立ち止まり、見上げると、テントやボートが吊られている。梅雨が終われば、日本もバケーションシーズンが始まる。


コストコで売られるテント


レジを過ぎると、ショッピングカートを置いて食事をする客で賑わうフードコートが見えてくる。壁に掛かるメニューの中央で、「クォーターパウンド ホットドッグ・ソーダ付き(おかわり自由)¥180」が存在感を見せつける。


コストコ川崎倉庫店のフードコート


商品であふれる大型カートを押して、エスカレーターを上れば駐車場。行く前に購入を予定した日用品や食品をカートに入れて、新しい商品を発見しながら店を歩き回る。買い物が終われば、フードコートでアメリカンライフの代名詞のホットドックやピザを頬ばる。コストコを訪れる度に、アメリカの日常を感じる客は少なくないだろう。


コストコ川崎倉庫店

(文:佐藤茂、撮影:今村拓馬)

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