サブウェイがモーニングメニュー提供店舗を縮小する。
Subway
- サブウェイ(Subway)は今後、フランチャイズ加盟店に朝食メニューの提供を求めない。モーニングメニューは8年前に導入された。ブルームバーグが伝えた。
- 失業率が17年ぶりの低水準とあって、外食業界は十分な人手の確保に苦戦している。早朝の時間帯はなおさら。
- 苦境にあるサブウェイは変化を迫られている。同社は2017年、アメリカ国内の909店舗を閉鎖した。
サブウェイは営業方針を変更、フランチャイズ加盟店がオムレツ入りのモーニングメニューの提供を中止することを認めた。加盟店は毎朝7時にオープンする必要もなくなる。ブルームバーグが伝えた。
導入から8年、同社の朝食メニューが人気となることはなかった。ブルームバーグによると、市場調査会社フィールド・エージェント(Field Agent)の調査で、サブウェイの顧客の43%は朝食にサブウェイを利用せず、19%は朝食メニューがあることさえ知らなかったことが明らかになった。
サブウェイのオムレツ(フロッピー・ディスクのように薄く焼かれて店舗に発送される)は多くの顧客には不評。
Kate Taylor
「我々は常に、顧客とのタッチポイント(営業時間、メニュー、メニュー切り替えの時間帯など)を評価し、必要に応じて調整しながら、フランチャイズ加盟店の成功を支援している」と同社の北米担当バイス・プレジデント 、ジェームズ・ウォーカー(James Walker)氏はBusiness Insiderに述べた。
同氏はさらに「各店舗の立地や顧客層は異なる。我々の目標は、フランチャイズ加盟店が特別な顧客体験を提供しながら、利益をあげることができるようリソースを提供すること。加盟店の成功は、我々の成功にほかならない」と続けた。
苦境にあるサブウェイは変化を迫られている。
同社は2017年、アメリカ国内の909店舗を閉鎖。これは2016年の閉店数の約3倍の数となった。同社は今年さらに、約500店舗を閉鎖する計画とブルームバーグに語った。
フランチャイズ加盟者と社内の関係者は、アメリカ国内にある2万5800以上の店舗のうち、最大3分の1の店舗が不採算店で、多くの加盟者が閉店を覚悟していると数カ月前、Business Insiderに語った。
2018年5月、同社CEOスザンヌ・グレコ(Suzanne Greco)氏が引退を発表。同氏はサブウェイに45年、務めた。
同社の苦境を悪化させているのは外食業界における人材獲得競争。
失業率が17年ぶりの低水準とあって、外食業界は雇用と人材の維持に苦戦している。ブルームバーグによると、早朝の人員を確保しなければならないことが、事態をさらに複雑にしており、同社が営業方針を変更する要因となった。
[原文:Subway is backing off breakfast, and it reveals a growing problem plaguing the restaurant industry]
(翻訳:Ito Yasuko/編集:増田隆幸)