狙いはインド! アマゾンが激化させるウォルマートとの"冷戦"

アマゾンのCEO、ジェフ・べゾス氏

Getty/Chip Somodevilla

  • ウォルマートに勝つため、アマゾンはインドへの投資を強化している。ウォルマートは最近、インドのeコマース大手フリップカート(Flipkart)を買収した。
  • これは、インドのeコマース分野における「冷戦」の一部だと、バークレイズのアナリストは指摘する。
  • インドのeコマース市場は今後2、3年以内に急成長することが見込まれている。
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インドのeコマース市場をめぐり、アマゾンウォルマートに反撃しようとしている。

業界を根底から破壊すると言われることの多いアマゾンだが、最近ではその狙いを国 —— 現時点でまだスケールしておらず、今後の成長が見込まれるeコマース市場のある国 —— に据えていると、モルガン・スタンレーは指摘する。インドへの参入もその1つだ。

バークレイズによると、アマゾンはインドに対する投資を2016年の50億ドルから70億ドルに増やしている。

「ウォルマートによるフリップカートの買収は、2つの巨大企業間の冷戦をさらなる競争へと導くだろう」バークレイズのアナリスト・チームは顧客向けのメモで書いた。

ウォルマートは5月、インドのeコマース大手フリップカートを買収。ウォルマートのCEOダグラス・マクミラン(Douglas Macmillan)氏は「(インド市場は)その規模と成長率から、世界で最も魅力的な小売市場の1つだ」と述べた。

今後、どれほどの可能性が秘められているかをまとめたのが、以下のチャートだ。

今後の見込み

2022年までの見込み。金額は米ドル。

Statista

アマゾンの投資はAmazonプライムや、ロジスティクス、Amazonビデオといった分野に向けられるだろうとバークレイズは言う。インドでは、同社のeコマース・プラットフォームであるAmazonマーケットプレイスは2013年に、Amazonプライムは2016年にスタートしていて、モルガン・スタンレーのメモによると、アマゾンはインド国内に60以上の物流拠点となるフルフィルメントセンターを置いている。

しかし、アマゾンが立ち向かわなければならないのは、ウォルマートとの戦いだけではない。インドのeコマースは前途有望で、他の企業も市場シェアを拡大しようと、投資を強化している。

「急速な成長段階にある新たなデジタル市場で見てきたように、多くの企業が市場シェアを拡大するための"焦土作戦"を展開していることから、インドのeコマースは今後も激しい競争が見込まれる」バークレイズは言う。

[原文:Amazon is escalating a 'Cold War' with Walmart over the Indian e-commerce market (AMZN, WMT)]

(翻訳、編集:山口佳美)

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