知られざる自動車製造大手、中国のEVマーケットに進出

マグナは自動車部品大手であり、自動車の受託製造も手がけている。

マグナは自動車部品大手であり、自動車の受託製造も手がけている。

Magna

  • 自動車部品大手であり、自動車の受託製造も手がけるマグナ(Magna)は自社のノウハウを活用し、中国の巨大なEVマーケットに進出している。
  • 同社は中国の自動車大手、北京汽車集団(BAIC)と合弁会社を2社設立する。
  • マグナと北京汽車集団はすでにEV開発で合意している。マグナは北京汽車集団の既存の工場を引き継ぐ。

マグナ・インターナショナルは自動車部品大手であり、自動車の受託製造も手がけている。BMWやジャガーなどの顧客を持つ。

同社は世界最大の自動車マーケットである中国への進出を図っており、電気自動車(EV)製造に関して中国企業と提携した。

「マグナは北京新能源汽車(Beijing Electric Vehicle:BJEV)と、自動車製造およびEV開発のために、新たに合弁会社を2社を設立する」と6月18日(現地時間)、同社は発表した。北京新能源汽車は北京汽車集団の子会社、EVに特化している。

中国では現在、外国企業が自動車を製造するには中国企業と合弁会社を設立しなければならない。中国政府はEVの普及に注力しており、EVに関してはそのような規制は徐々になくなっている。

だが今のところ、合弁会社の設立はマグナにとって魅力的だったようだ。工場の譲渡が含まれていることも魅力的だった。

「自動車製造およびEV開発の2社の合弁会社は、江蘇省鎮江市にある北京汽車集団の既存の工場を引き継ぐ予定。工場では2020年から自動車の製造を開始する」とマグマは声明で述べた。

工場の生産能力は年間18万台と同社は付け加えた。工場では、同社のノウハウや技術を中国の他の企業にも提供していく。

マグナと北京汽車集団は、すでに中国マーケット向けのEV開発で合意している。

「戦略的な観点から見ると、合弁会社の設立はマグナと北京汽車集団の双方に、中国での事業拡大をさらに強化するというメリットをもたらす」

北京汽車集団の徐和誼会長はそう語った。

[原文:The biggest player you've never heard of in the auto industry is moving into China in a big way (MGA)

(翻訳:R. Yamaguchi、編集:増田隆幸)

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