さまざまな国の兵士が車両の上から多国間軍事演習「セイバーストライク」の様子を見守る。ポーランド、ベモボピスキエ演習場。2018年6月15日。
Michigan Army National Guard
米軍が主導する多国間軍事演習「セイバーストライク(Saber Strike)2018」が終了した。同演習について、ロシアの広報官は「我々は常に注視している」と語っていた。
「セイバーストライクは、危機的状況に対する多国間の迅速な対応能力と同盟力の強化を検証するためのプラットフォーム」とアメリカ陸軍は声明に記した。
「この演習は、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランド、さらに17カ国にのぼる参加国間の比類なき連携を促進する」
セイバーストライク2018は6月3日〜15日(現地時間)、東ヨーロッパおよびバルト3国で行われた。NATOによると「リトアニアでの空爆演習、アメリカ機甲部隊のドイツからラトビアへの移動、複数の渡河作戦が演習のメイン」となった。
「セイバーストライク2018」を見てみよう。
市街地を模したリトアニアの施設での訓練。
リトアニアの訓練施設にて。2018年6月11日。
DVIDS
近接支援を行うA-10。
リトアニアの訓練施設にて。2018年6月11日。
DVIDS
A-10は演習のさまざまな場面に登場した。
空中給油機KC-135ストラトタンカーの横を飛ぶ4機のA-10。ラトビア上空。2018年6月8日。
Air Force photo Staff Sgt. Jimmie D. Pike
エストニアで空爆の演習を行うA-10。
エストニアの演習場にて。2018年6月6日。
DVIDS
C-130からパラシュート降下するアメリカとリトアニアの兵士。
リトアニア。2018年6月7日。
DVIDS
M3水陸両用自走架橋車を使った渡河訓練。
ドイツとイギリスの兵士がM3水陸両用自走架橋車を使ってアメリカの機甲部隊の渡河を支援。リトアニア。2018年6月13日。
DVIDS
ポーランドのベモボピスキエ演習場では火力演習も行われた。
ベモボピスキエ演習場に並んだM142ハイマース高機動ロケット砲システム。ポーランド。2018年6月14日。
US Army
火力演習は「プーマ2」と呼ばれ、セイバーストライクの最終日に行われた。写真はポーランド陸軍の120ミリ自走砲。
ポーランド陸軍のRak120ミリ自走砲。ポーランド。2018年6月15日。
DVIDS
ストライカー装甲車とアパッチも参加。
ストライカー装甲車とAH-64アパッチ。ポーランド。2018年6月15日。
DVIDS
さまざまな小火器も参加。
RPG-7対戦車ロケット弾を発射する兵士。ポーランド。2018年6月15日。
Michigan Army National Guard
この年次演習は「同盟国間の相互運用性と各国の即応力を維持するというNATOの目標の一部」とアメリカ陸軍が運営するメディアDVIDSは記した。
[原文:Check out these photos of the US military drills in Europe that have Russia spooked]
(翻訳、編集:増田隆幸)