2014年大会の優勝国、ドイツ。
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サッカーとお金は、切っても切れない関係。
サッカーは世界中で見られており、マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリード、バイエルン・ミュンヘンといった有名クラブには、数十億ドル近くの価値がある。
ワールドカップ出場32カ国を名目GDPでランキングした。データは、IMF(国際通貨基金)とイギリス国家統計局のものを使用。
32位 セネガル —— 160億ドル。日本と同じグループHのセネガルは7月19日、初戦でポーランドを相手に驚きの勝利を収めた。6月24日、日本とは引き分けた。
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31位 アイスランド —— 230億ドル。代表チームのニックネームは「Our Boys」。ワールドカップの歴史上、最も人口が少ない出場国。6月16日の初戦ではアルゼンチンと対戦し、ほとんどの予想を裏切り、引き分けという結果を残した。だが2戦目、3戦目は破れ、1次リーグ敗退。
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30位 チュニジア —— 400億ドル。製造業、鉱工業が盛ん。イングランド、ベルギーと連敗し、1次リーグ敗退。
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29位 セルビア —— 410億ドル。マンチェスター・ユナイテッドの副キャプテンでミッドフィールダーのネマニャ・マティッチ(Nemanja Matić)など、多くの有名選手を擁する。1勝1敗、ブラジル戦に1次リーグ突破をかける。
立ち込める霧で視界不良となった、セルビアリーグの試合。
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28位 クロアチア —— 540億ドル。過去の最高成績は1998年フランス大会での準決勝進出、7試合で6ゴールを決めたダヴォール・シューケル(Davor Šuker)が得点王に輝いた。今大会、3連勝で1次リーグ突破。
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27位 コスタリカ —— 580億ドル。最も重要な企業の1つがアマゾン。数千人がアマゾンで働いている。2敗で1次リーグ敗退が決まったが、準々決勝へ進出した2014年の前回大会では、数々のサプライズを生んだ。
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出典 : Seattle Times and International Monetary Fund.
26位 ウルグアイ —— 585億ドル。過去2度の優勝経験があるウルグアイは、2人のエースストライカーを擁している。パリ・サンジェルマンの得点王エディンソン・カバーニ(Edinson Cavani)と、バルセロナでメッシとコンビを組むルイス・スアレス(Luis Suárez)。もちろんグループAを3戦全勝で通過。
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25位 パナマ —— 610億ドル。ワールドカップ初出場。ベルギー、イングランドに連敗し、1次リーグ敗退。だが、イングランド戦で記念すべき初得点をあげた。
ワールドカップ予選最終戦で決勝ゴールを決めたロマン・トーレス(Roman Torres)は、一躍ヒーローになった。
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出典 : Trading Ecomonics and International Monetary Fund.
24位 モロッコ —— 1090億ドル。観光業が重要な産業、かつて国連によって、世界最大の大麻輸出国と分類されたこともある。2敗1分けで1次リーグ敗退。
干上がった川でサッカーを楽しむ。
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出典 : Reuters and International Monetary Fund.
23位 ペルー —— 2150億ドル。ペルーは今、世界で最も急成長を遂げている国の1つ、サービス業、観光業、建設業が伸びている。2試合連続の無得点で、1次リーグ敗退。3戦目のオーストラリア戦は2-0で勝利した。
標高約6000メートルの山の上でサッカーを楽しむ。
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出典 : BBC and International Monetary Fund.
22位 ポルトガル —— 2180億ドル。2016年のサッカー欧州選手権(UEFA Euro 2016)に続く優勝を狙う。キャプテンのクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は、3試合連続のゴールはならなかったが、現在4得点。優勝候補の一角。
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21位 エジプト —— 2370億ドル。現在、世界最高の選手の1人と言われるモハメド・サラー(Mohamed Salah)を擁しているが、まさかの3敗で1次リーグ敗退。
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20位 コロンビア —— 3090億ドル。コーヒーで有名な同国の代表チームのニックネームは「ロス・カフェテロス(Los Cafeteros:コーヒーメーカー)」。ハメス・ロドリゲス(James Rodríguez)、ラダメル・ファルカオ(Radamel Falcao)、ダビド・オスピナ(David Ospina)など多くのスター選手を抱えている。初戦で日本に敗退、3戦目のセネガル戦に1次リーグ突破をかける。
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19位 デンマーク —— 3240億ドル。ワールドカップ出場は5回目。準々決勝に進出し、ブラジルに破れた1998年と並ぶ結果が期待される。1勝2分けの厳しい戦いだったが、グループCを2位で通過。
大雪の中、欧州選手権を戦うFCコペンハーゲン。
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18位 ナイジェリア —— 3760億ドル。アフリカ屈指の新興国であり、世界有数の産油国。「スーパー・イーグルス」のニックネームを持つ代表チームは、直近7回のワールドカップに6回出場。今大会はクロアチア、アルゼンチンに破れ、1次リーグ敗退。
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17位 ベルギー —— 4940億ドル。ワールドカップでの最高成績は1986年の4位。トビー・アルデルワイレルト(Toby Alderweireld)、ケビン・デブライネ(Kevin de Bruyne)、エデン・アザール(Eden Hazard)といったスター選手らを揃えた「レッド・デビルズ」は今大会、1986年と並ぶ好成績が期待されている。2連勝で1次リーグ突破。
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16位 ポーランド —— 5260億ドル。2006年以来、8回目の出場。エースストライカーのロベルト・レバンドフスキ(Robert Lewandowski)の活躍が期待されたが、セネガル、コロンビアに連敗し、まさかの1次リーグ敗退。3戦目の相手は日本。
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15位 スウェーデン —— 5380億ドル。12回目の出場。最高成績は1958年、決勝戦でペレが活躍したブラジルに2-5で破れた。今大会、2勝1敗で1次リーグ突破。
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14位 アルゼンチン —— 6370億ドル。17回目の出場。1978年、1986年の2度優勝。前回大会は決勝でドイツに破れ、準優勝。リオネル・メッシ(Lionel Messi)、アンヘル・ディマリア(Ángel Di María)、ニコラス・オタメンディ(Nicolás Otamendi)などのスター選手を擁する。今大会も優勝候補の一角だが、初戦のアイスランドに1-1のドロースタート、2戦目のクロアチアには0-3で破れた。3戦目のナイジェリアに2-1で勝利し、ギリギリで1次リーグ突破。
メッシのユニフォームを着た観光客。イグアスの滝。
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13位 スイス —— 6780億ドル。ハイテク産業が盛ん、また化学薬品、腕時計、コーヒーの輸出でも知られる。過去3回、準々決勝に進出。現在、1勝1分け。コスタリカ戦に1次リーグ突破をかける。
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12位 サウジアラビア —— 6830億ドル。アジア有数のサッカー大国だが、今大会はロシア、ウルグアイに連敗し、1次リーグ敗退。3戦目のエジプトには勝利した。
らくだ市の途中で、2014年ワールドカップをストリーミング配信で楽しむ。
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11位 メキシコ —— 1兆1000億ドル。1994年以来、連続して1次リーグを突破している。今大会も初戦でドイツを1-0で破る最高のスタートを切り、2戦目の韓国にも勝利。スウェーデンに破れたものの、1次リーグ突破。
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10位 スペイン —— 1兆3000億ドル。過去21大会のうち15大会に出場。2010年南アフリカ大会で優勝。今大会も1勝2分けと手堅く1次リーグ突破。
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9位 オーストラリア —— 1兆3700億ドル。5回目の出場。代表チームのニックネームは、サッカーとカンガルーを合わせた「サッカルーズ(Socceroos)」。通信業、銀行業、製造業が盛ん。2敗1分けで1次リーグ敗退。
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8位 ロシア —— 1兆5000億ドル。今大会の開催国。試合は11都市で行われる。決勝戦は7月15日、モスクワのルジニキ・スタジアム。初戦のサウジアラビアに5-0に勝利して勢いに乗り、2勝1分けで1次リーグ突破。
写真中央はロシアのプーチン大統領、左は元イギリス代表のゴールキーパー、ゴードン・バンクス(Gordon Banks )、右はブラジルの伝説的ストライカー、ペレ(Pelé)。
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7位 イラン —— 1兆6000億ドル。5回目の出場。イランの代表チームは2014年以降、アジアで最もランキングが高い。初の1次リーグ突破を目指したが、1勝1敗1分けの勝ち点4で、敗退。
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6位 イングランド —— 2兆200億ドル。1966年大会の優勝国であり、最近の大会でも一貫して強さを見せている。2連勝で1次リーグ突破、今大会はベスト8以上の結果が期待されている。
今も、サッカーはイングランドの子どもたちに最も人気があるスポーツ。
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5位 韓国 —— 2兆300億ドル。LGやサムスンなど国際的なテック企業で有名な、世界の主要経済大国の1つ。アジアのサッカー大国でもあり、10回目の出場。2002年には準決勝に進出し、ドイツに敗れた。今大会、1次リーグで敗退したものの、2連敗のあと、3戦目でドイツに勝利。
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4位 ブラジル —— 2兆500億ドル。農業、製造業、サービス業が盛んな南米最大の経済大国。5度の優勝を誇る代表は、おそらく世界で最も有名なチーム。「サッカーの神様」とも言われるペレは、3度の優勝を経験しており、史上最高の選手の1人。現在、1勝1分け。セルビア戦に1次リーグ突破をかける。
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出典 : World Soccer and International Monetary Fund.
3位 フランス —— 2兆5000億ドル。金融サービス業、銀行業、保険業が盛んな、サッカー大国。ティエリ・アンリ(Thierry Henry)、ミシェル・プラティニ(Michel Platini)、ジダン(Zidane)など、素晴らしい選手を輩出してきた。1998年大会で優勝、今大会もグループCを首位で突破、優勝候補の一角。
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2位 ドイツ —— 3兆6000億ドル。自動車、機械、医薬品の輸出大国であり、さまざまなイノベーションを牽引している。前回大会を含め、4度の優勝経験を誇るが、今大会は初戦でメキシコに0-1で破れる苦しいスタート、3戦目の韓国に0-2で破れ、19回目の出場で初の1次リーグ敗退となった。
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1位 日本 —— 4兆8000億ドル。中国、アメリカに次ぐ世界第3位の経済大国。代表は1998年以来、6回目の連続出場。苦戦が予想されたが、現在、セネガルと並んでグループHの首位。28日のポーランド戦、引き分け以上で1次リーグ自力突破が決まる。
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[原文:The richest nations in the 2018 FIFA World Cup]
(翻訳:Hughes、編集:増田隆幸)